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イベントレポート
 
「Xbox 360への注力は考えていない」和田氏、テクモへの友好的TOBを説明
2008.08.29
関連URL:スクウェア・エニックスIR情報
関連URL:テクモ
 
 既報のとおり、スクウェア・エニックスは2008年8月29日(金)、テクモに対し友好的TOB(株式公開買付)の条件案を提出したと発表した。これを受け、同社は同日13時より東京・日比谷の帝国ホテルにおいて、今回の友好的TOBに関する記者会見を行った。 

会見を行う、スクウェア・エニックス代表取締役社長 和田洋一氏


 壇上に立ったスクウェア・エニックス和田社長は、まず「今回の発表は、あくまでテクモ側に対しTOBの条件案を提案したという発表であり、TOBそのものの発表ではありません」と前置きしたうえで、TOBに至った理由について、次のように説明した。

◆和田氏
「現在、世界的な規模でゲーム業界が成長を続ける中、かつてのような、日本のゲーム企業の圧倒的強さはなくなってきています。そんな中、今後世界へと日本のゲームを発信していくには、互いに手を組みながら展開していくしかない。スクウェア・エニックスと、テクモの創造力が合体することで、さらなる飛躍が望めるのではと考え、今回の発表に至りました」。

スクウェア・エニックスがテクモに提出した条件案の概要

(1)買付価格1株につき920円
2008年8月28日(木)の終値(706円)に対し30%強のプレミアムを付加
(2)買付予定の株券の数
下限:発行済み株式総数に新株予約権等の潜在株を加えた完全希釈化後の株式総数の過半数
上限:なし
(3)本案に対する回答期限9月4日(木)
回答期限までに回答がないか、又はテクモの取締役会の賛同が得られない場合、当社は本案を撤回し、本案による公開買付けを実施しない予定


 最初の発表にもあったとおり、今後もテクモの組織、ブランドについては現状のまま維持する予定。さらに和田社長は「会社の価値の源泉は、あくまで“人材”」であることを強調し、今後テクモのクリエイターたちがより力を発揮できるような環境を追求することで、相互のシナジーを求めていきたいとのことだった。また今回、即日TOB開始とせずあくまで「TOBの条件案提出発表」とし、あえてワンクッション置いたのも、友好的TOBという点を強調することで、テクモ社内でもTOBについて前向きに議論を進めてほしい、との狙いがあったようだ。

 またテクモと言えば、Xbox 360と結びつきの強いメーカーという印象がある。質疑応答では、「Xbox 360タイトルの開発体制強化といった狙いもあるのか?」といった質問も投げかけられたが、これについては「まったく考えていません。重要なのはあくまで、テクモという優秀な“人材”を輩出する風土、カルチャーであり、そこで育まれた人材が、どのハードで、どんなタイトルを出していくかはあくまで適正化の結果にすぎないと考えています」とのことだった。

■関連コンテンツ
【プレスリリース】
スクウェア・エニックスが、テクモに友好的TOBを行うと発表

 

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