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関東・東海豪雨 岡崎で1遺体、首都圏鉄道一部運休(1/2ページ)

2008年8月29日12時15分

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写真土砂崩れで倒壊した家屋=29日午前9時38分、東京都八王子市川町、本社ヘリから、関口聡撮影

写真列車の運転見合わせで、高尾駅前には代替のバスを待つ長い行列ができた=29日午前9時54分、東京都八王子市、福留庸友撮影

写真列車の運転見合わせで、高尾駅前では代替のバスを待つ人たちの列ができた=29日午前9時45分、東京都八王子市、本社ヘリから、関口聡撮影

写真広田川が決壊し、水没した住宅地=29日午前10時36分、愛知県幸田町、本社ヘリから、小川智撮影

写真竜泉寺川の増水で崩壊した橋を調べる消防隊員=29日午前6時12分、愛知県岡崎市、加藤丈朗撮影

 本州に停滞した前線に南から湿った空気が入り込んだ影響で、28日から29日にかけ、関東から東海地方では局地的に記録的な大雨が降った。14万世帯に避難勧告が出された愛知県岡崎市で浸水した住宅から女性(76)の遺体が見つかったほか、同県内では重体1人が出ており、1人が行方不明となっている。東京都八王子市では京王線の列車が土砂崩れで脱線するなど交通機関に大きな影響が出た。

 愛知県警に29日入った連絡によると、岡崎市の浸水した平屋建て住宅では天井近くまで水位が上がり、119番通報で駆けつけた消防の潜水部隊などが室内を捜したところ、遺体が見つかったという。同市では、女性1人が行方不明になっているほか、男性2人の捜索願も出ている。

 また、同県一宮市では男性(57)が用水路に落ちているのが見つかり、意識不明の重体という。

 気象庁によると、岡崎市では29日午前2時まで1時間に146ミリの雨量を観測し、午前8時50分までの24時間で302.5ミリに達した。市内全域で住宅の浸水被害などが起き、同市は愛知県を通じ陸上自衛隊に災害派遣を要請した。

 総務省消防庁が29日午前9時現在でまとめた被害状況によると、床上浸水が愛知県が491棟、茨城県が9棟など7都県の519棟、床下浸水は8県の390棟。突風などで茨城、三重県で6棟が一部壊れた。がけ崩れは4県で計5カ所にのぼった。

 JR中央線では28日深夜に東京都八王子市の高尾駅構内のポイントが故障し、29日始発から八王子―大月駅間の上下線で運転を見合わせた。また、脱線した京王高尾線は午後1時すぎに北野―高尾駅間で運転を再開した。

 東京電力によると、大雨や落雷の影響で29日未明から早朝にかけて、東京、神奈川、栃木、茨城の4都県で計約2万軒が一時停電した。

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