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IL-2 Sturmovik:1946で操縦可能な飛行機
ドイツ

メッサーシュミット Bf109
MESSERTSCHMITT Bf109

【機種解説】ウイリー・メッサーシュミットとロベルト・ルッサーを中心に設計され、1935年9月はじめに原型機Bf109 V1が初飛行しました。パイロットはクノッケ大尉でした。トータルでおよそ33000機が生産された飛行機です。

第二次世界大戦の全期間を通じて活躍し、改良が続けられた飛行機です。遅れて実用化されたフォッケウルフFw-190と、このBf109がドイツの戦闘機の双璧です。

メッサーシュミット社の飛行機なのにMe109よりBf109と呼ばれることが多いのは、メッサーシュミット社の前身であるバイエルン飛行機製作会社(BFW)時代に開発されたからです。

この飛行機のコンセプトは、最小の飛行機に最大出力のエンジンを搭載し、胴体は楕円断面の全金属製モノコック構造、主翼翼端前縁に自動スラット、後縁にスロッテッドフラップ(隙間フラップ)装備、引き込み式主脚など、当時の最新技術を可能な限り採用するというものでした。

当時の空中戦は複葉機で一騎打ちの格闘戦というスタイルでしたが、独空軍はBf109の高速を活かした急上昇と急降下(ズームアンドダイブ)による一撃離脱戦法を確立しました。

主脚の間隔が狭いため、着陸の難しい飛行機で事故が多かったようです。

終生のライバルである英国のスピットファイアと英国本土防空戦(バトル・オブ・ブリテン)で死闘を演じました。最終的には英国本土防空戦は英国の勝利に終わり、ドイツは侵攻を継続することができなくなる訳ですが、その大きな要因は、航続距離の小さいBf109はドーバー海峡を越えて英国の上空では20分程度しか戦うことができず、同様に航続距離の小さかったスピットファイアは燃料を気にせず戦うことができたからだと言われています。

4096,4282,4349/13-No156-9 2005.07.02
Bf-109E-4, 1940
メッサーシュミット Bf109E-4
MESSERTSCHMITT Bf109E-4
ユンカース・ユモ210エンジンを装備していたB、C、Dシリーズに対し、ダイムラーベンツのDB610Aに換装(1100hp)したのが"エミール"の名で知られたEシリーズです。DB601Aはフロート式の気化器ではなく、燃料直接噴射式で、また、過給器が油圧駆動の可変速度式という最先端の機構を持っていました。プロペラは2翅の2段可変ピッチプロペラから3翅の無段階の可変ピッチプロペラに変更されています(自動でピッチを調節する定速プロペラではなく、パイロットがピッチ角を指定したようです)。

滑油冷却器のエアインテイクは機首下部に移動し、ラジエターのエアインテイクは機種下部から両主翼の下面に移動しました。

Bf109E-4は機首に7.92mmX2と主翼に20mmX2の武装を装備しているタイプです。E-3型にはプロペラ軸に20mm機関砲を装備する機構がありましたが廃されています(E-3でもほとんど実用できなかったそうです)。またE-4から操縦席に防弾版が追加されています。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 601A-1 1基(1175HP)
武装
  • 7.92mm MG 17機関銃 2挺
  • 20mm MG FF/M機関砲 2門
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 良好な運動性。
  • 強力な武装。
  • 操縦が容易。
短所
  • 後方視界が悪い。
  • 航続距離が短い。
  • 主翼銃の射撃が難しい。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:165km/h
  • 着陸速度:150km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2200RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:1900RPM
  • プロペラピッチの制御は手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力は最大5分間。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • エミール(Bf109のEシリーズの通称)は失速しにくい飛行機であるが、乱暴な機動を行わないように注意して操縦すること。
  • 地上攻撃をする場合は、風防側面に表示されている赤い降下角度指示線を見て45度の急降下を行う。


Bf-109E-4/B, 1940
メッサーシュミット Bf109E-4/B
MESSERTSCHMITT Bf109E-4/B
Bf109E-4の胴体下面に爆弾架を装備した飛行機です。このような戦闘爆撃機型は末尾に/Bが付きます。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 601A-1 1基(1175HP)
武装
  • 7.92mm MG 17機関銃 2挺
  • 20mm MG FF/M機関砲 2門
  • 最大250kgの爆弾
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 良好な運動性。
  • 強力な武装。
  • 操縦が容易。
短所
  • 後方視界が悪い。
  • 航続距離が短い。
  • 主翼銃の射撃が難しい。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:165km/h
  • 着陸速度:150km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2200RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:1900RPM
  • プロペラピッチの制御は手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力は最大5分間。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • エミール(Bf109のEシリーズの通称)は失速しにくい飛行機であるが、乱暴な機動を行わないように注意して操縦すること。
  • 地上攻撃をする場合は、風防側面に表示されている赤い降下角度指示線を見て45度の急降下を行う。


Bf-109E-7/B, 1941
メッサーシュミット Bf109E-7/B
MESSERTSCHMITT Bf109E-7/B
エンジンがDB601AかDB601Nか分からないのですが(DB601Nを装備したBf109E-7/Nという型があったらしいので、標準はDB601Aだったようです)、増槽を装備できるように改造された型です。しかし、必要とされた英国本土防空戦では既に手遅れでした。末尾にBが付いているので、爆弾を搭載することができる戦闘爆撃機型です。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 601A-1 1基(1175HP)
武装
  • 7.92mm MG 17機関銃 2挺
  • 20mm MG FF/M機関砲 2門
  • 最大250kgの爆弾
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 良好な運動性。
  • 強力な武装。
  • 操縦が容易。
短所
  • 後方視界が悪い。
  • 航続距離が短い。
  • 主翼銃の射撃が難しい。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:165km/h
  • 着陸速度:150km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2200RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:1900RPM
  • プロペラピッチの制御は手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力は最大5分間。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • エミール(Bf109のEシリーズの通称)は失速しにくい飛行機であるが、乱暴な機動を行わないように注意して操縦すること。
  • 地上攻撃をする場合は、風防側面に表示されている赤い降下角度指示線を見てて45度の急降下を行う。


Bf-109E-7/Z, 1941
メッサーシュミット Bf109E-7Z
MESSERTSCHMITT Bf109E-7Z
エンジンにGM1酸化窒素噴射装置を装備した飛行機です。これは定格高度以上で酸化窒素を過給器の吸気口に噴射する装置で、高高度での出力を維持する装置です。装置は有効でしたが、Bf109E-7/Zではこの装置の装備により重心が後方に移動して操縦性が悪化したということです。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 601A-1 1基(1175HP)
武装
  • 7.92mm MG 17機関銃 2挺
  • 20mm MG FF/M機関砲 2門
  • 最大250kgの爆弾
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 良好な運動性。
  • 強力な武装。
  • 操縦が容易。
短所
  • 後方視界が悪い。
  • 航続距離が短い。
  • 主翼銃の射撃が難しい。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:165km/h
  • 着陸速度:150km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2200RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:1900RPM
  • プロペラピッチの制御は手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力は最大5分間。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • エミール(Bf109のEシリーズの通称)は失速しにくい飛行機であるが、乱暴な機動を行わないように注意して操縦すること。
  • 地上攻撃をする場合は、風防側面に表示されている赤い降下角度指示線を見てて45度の急降下を行う。


Bf-109F-2, 1941
メッサーシュミット Bf109F-2
MESSERTSCHMITT Bf109F-2
FシリーズはエンジンをDB601E(1350hp)に換装した飛行機で、誘導抵抗減少のために主翼端を丸く整形(翼幅は9.92mへ5cm延長、翼面積は75cm2減少)し、ラジエターの形状を変更しています。また、フラップを内外に2分し、内側のフラップを上下に分割、この上下のフラップを可変面積式のノズルとしてをラジエターから放出される加速空気を噴射する機構を追加しています。

その他にも、水平尾翼の支柱の廃止、尾輪を引き込み式に変更、カウリング形状の変更、コクピットの再設計など、さまざまな変更が加えられています。Fシリーズではプロペラ軸から発射する機関砲の機構がようやく実用化されました。このため主翼への機関砲の装備は廃止されました(これはパイロットの批判の種になったようです)。

このF-2型では、DB601Eエンジンが間に合わなかったため、DB601N(1200hp)エンジンが装備されています。プロペラ軸には当初15mmが装備され、後に20mmが装備されるようになりました(分かりにくいのでまとめると、武装は機首に7.92mmX2とプロペラ軸に15mmX1または20mmX1となります)。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 601H 1基(1200HP)
武装
  • 7.92mm MG 17機関銃 2挺
  • 15mm MG 151/15機関銃 1門
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 良好な運動性。
  • まずまずの武装。
  • 操縦が容易。
短所
  • 後方視界が悪い。
  • 航続距離が短い。
  • Eシリーズに比べて武装が弱い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • フランツ(Bf109のFシリーズの通称)は失速およびスピンしにくい飛行機であるが、あまりに乱暴な操縦をすれば失速もするしスピンにも入る。


Bf-109F-4, 1941
メッサーシュミット Bf109F-4
MESSERTSCHMITT Bf109F-4
エンジンをFシリーズの本命であるDB601E(1350hp)に換装した型です。武装は機首に7.92mmX2とプロペラ軸に20mmX1でした。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 601H 1基(1200HP)
武装
  • 7.92mm MG 17機関銃 2挺
  • 20mm MG 151/20機関砲 1門
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 良好な運動性。
  • まずまずの武装。
  • 操縦が容易。
短所
  • 後方視界が悪い。
  • 航続距離が短い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • フランツ(Bf109のFシリーズの通称)は失速およびスピンしにくい飛行機であるが、あまりに乱暴な操縦をすれば失速もするしスピンにも入る。


Bf-109G-2, 1942
メッサーシュミット Bf109G-2
MESSERTSCHMITT Bf109G-2
Gシリーズは、基本的にはエンジンをDB605シリーズに換装した型で、"グスタフ"と呼ばれました。コクピットが与圧されている型もあります。

Bf109G-2はエンジンをDB601A(1475hp)に換装した型で、武装は20mmX1+7.92mmX2でした。コクピットは与圧されていませんでした。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 605A-1 1基(1355HP/離昇1475HP)
武装
  • 7.92mm MG 17機関銃 2挺
  • 20mm MG 151/20機関砲 1門
長所
  • 卓越した運動性と加速性。
  • 全般的に卓越した性能。
  • 強力な武装。
  • 操縦が容易。
短所
  • 後方視界が悪い。
  • 重量増加。
  • 航続距離が短い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • Bf109は失速およびスピンしにくい飛行機であるが、あまりに乱暴な操縦をすれば失速もするしスピンにも入る。


Bf-109G-6, 1943
メッサーシュミット Bf109G-6
MESSERTSCHMITT Bf109G-6
Bf109G-6はエンジンをDB605Aに換装しており、機首上面の機関銃が7.92mmX2から13mmX2に強化されています。13mm換装によるコクピット前方のふくらみが形状的な特徴です。コクピットは非与圧で、ちなみに、G-5が与圧キャビン装備であとは同じ仕様の飛行機でした。

30mm機関砲も装備可能とされ、実際に少数機が装備したようです。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 605A-1 1基(1300HP/離昇1550HP)
武装
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
  • 20mm MG 151/20機関砲 1門 または 30mm MG 108機関砲 1門
長所
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
  • 操縦が容易。
短所
  • 速度性能が貧弱。
  • 重量増加。
  • 航続距離が短い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • Bf109は失速およびスピンしにくい飛行機であるが、あまりに乱暴な操縦をすれば失速もするしスピンにも入る。

【諸元(実機)】
全幅9.92m 全長9.02m 全高3.2m 翼面積16.05m2 自重2260kg 全備重量3196kg
エンジンダイムラー・ベンツ DB605AM 最大出力1475hp
武装20mmX1,13mmX2 乗員1名
最大速度630km/h (高度6000m) 上昇時間6000mまで6分 実用上昇限度m 航続距離990km


Bf-109G-6 Late, 1943
メッサーシュミット Bf109G-6
MESSERTSCHMITT Bf109G-6
後期型というのがなにをさすのかよく分かりませんが、エンジンをDB605Dに換装した飛行機かもしれません。また、後期型には視界の良い風防(エルラ・ハウベ)を装備しているとする資料もあります。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 605A-1 1基(1300HP/離昇1550HP)
武装
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
  • 20mm MG 151/20機関砲 1門 または 30mm MG 108機関砲 1門
長所
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
  • 操縦が容易。
短所
  • 速度性能が貧弱。
  • 重量増加。
  • 航続距離が短い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • Bf109は失速およびスピンしにくい飛行機であるが、あまりに乱暴な操縦をすれば失速もするしスピンにも入る。


Bf-109G-6/AS, 1944
メッサーシュミット Bf109G-6
MESSERTSCHMITT Bf109G-6
大型過給器をつけたDB605ASエンジンを装備した型だと思われます。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 605ASM 1基(1300HP/離昇2000HP)
武装
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
  • 20mm MG 151/20機関砲 1門 または 30mm MG 108機関砲 1門
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
  • 操縦が容易。
短所
  • エンジンの信頼性が低い。
  • 航続距離が短い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • Bf109は失速およびスピンしにくい飛行機であるが、あまりに乱暴な操縦をすれば失速もするしスピンにも入る。


Bf-109G-10, 1944
メッサーシュミット Bf109G-10
MESSERTSCHMITT Bf109G-10
DB605Dシリーズエンジンを標準装備とした型で、DB605D(1850hp)、DB605DB(1800hp,96オクタン燃料使用)、DB605DC(2000hp)のいずれかを装備していました。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 605 D 1基(1800HP)
武装
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
  • 30mm MG 108機関砲 1門
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
  • 操縦が容易。
短所
  • エンジンの耐久性が低い。
  • 航続距離が短い。
  • 戦況の悪化に伴い製造品質が低下。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • Bf109は失速およびスピンしにくい飛行機であるが、あまりに乱暴な操縦をすれば失速もするしスピンにも入る。


Bf-109G-14, 1944
メッサーシュミット Bf109G-14
MESSERTSCHMITT Bf109G-14
G-14型はDB605AまたはDB605ASエンジンを装備し、G-6後期型から採用された視界の良い風防が標準となった型です。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 605AM または DB 605ASM 1基(1425HP/離昇1800HP)
武装
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
  • 30mm MG 108機関砲 1門
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
  • 操縦が容易。
短所
  • エンジンの耐久性が低い。
  • 航続距離が短い。
  • 戦況の悪化に伴い製造品質が低下。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • Bf109は失速およびスピンしにくい飛行機であるが、あまりに乱暴な操縦をすれば失速もするしスピンにも入る。


Bf-109K-4, 1944
メッサーシュミット Bf109K-4
MESSERTSCHMITT Bf109K-4
DB605DB、DB605ASCM(96オクタン燃料使用)、DB605DCMのいずれかのエンジンが装備され、武装は機首に15mmX2、プロペラ軸に30mmを装備していました。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 605 D 1基(離昇1800HP)
武装
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
  • 30mm MG 108機関砲 1門
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
  • 操縦が容易。
短所
  • エンジンの耐久性が低い。
  • 航続距離が短い。
  • 戦況の悪化に伴い製造品質が低下。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • Bf109は失速およびスピンしにくい飛行機であるが、あまりに乱暴な操縦をすれば失速もするしスピンにも入る。


Bf109K-4 C3
メッサーシュミット Bf109K-4
MESSERTSCHMITT Bf109K-4
C3とは96オクタンのC3燃料の事のようです。87オクタンのB4燃料を使っていたエンジンの飛行機もあったようなので、それとの違いと言うことでしょうか。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 605 D 1基(離昇1800HP)
武装
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
  • 30mm MG 108機関砲 1門
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
  • 操縦が容易。
短所
  • エンジンの耐久性が低い。
  • 航続距離が短い。
  • 戦況の悪化に伴い製造品質が低下。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は手動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。
  • Bf109は失速およびスピンしにくい飛行機であるが、あまりに乱暴な操縦をすれば失速もするしスピンにも入る。


Bf-109Z, 1944
メッサーシュミット Bf109Z
MESSERTSCHMITT Bf109Z
2機のBf109Fを新主翼と尾部で結合した飛行機です。30mm機関砲5門を装備した駆逐機型と、爆弾1000kgを搭載可能な戦闘爆撃機が計画されました。原型機1機が製造されましたが、飛行前に爆撃で破壊されたため、飛行はしなかったということです。

ちなみに、型式の末尾のZはドイツ語で「双子」を意味するZwillingから取られたとの事です。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 605A-1 2基(1355HP/離昇1475HP X2)
武装
  • 30mm MG 108機関砲 4門
  • 30mm MG 103機関銃 1門
長所
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
短所
  • 貧弱な速度特性。
  • 航続距離が短い。
  • 標準以下の運動性。


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メッサーシュミット Bf110
MESSERTSCHMITT Bf110

【機種解説】1936年5月12日に原型機Bf110 V1が初飛行しました。パイロットはルードルフ・オピッツでした。トータルで6170機が生産された飛行機です。

長い滞空時間と航続力、単発戦闘機と同等の速度性能を持つ重武装の双発戦闘機として開発されました。Bf110は、加減速や運動性は単発戦闘機には劣るものの、その他の性能では単発戦闘機を凌ぐ性能を持ち、その実用性に多少の懸念はあったものの、独空軍に大きな期待をかけられた飛行機でした。

しかし、英国本土防空戦(バトル・オブ・ブリテン)では、総数278機のうち120機を失うという結果となり、戦闘機であるにもかかわらず戦闘機の護衛が必要であるという皮肉を言われるまでになりました。

これは、低速飛行中の運動性が悪く、中高度の爆撃機を低速で護衛する際に、スピットファイアやハリケーンの攻撃を回避することができなかったことによります。Bf109も本質的には同様だったのですが、Bf109よりも加速性能が悪いBf110にとっては挽回の余地がありませんでした。本来の速度域で戦闘を行っていればまた違った評価をされた飛行機ではないかと思います。

昼間戦闘機としては落第とされたBf110ですが、夜間戦闘機に転用され、夜間戦闘で121撃墜のエースを輩出するなど、それなりの実績を上げた飛行機です。

4283,5104/16-NoX-X,5478/17-No196-18 2005.07.03

【諸元(実機)】
※下の参考スペックはBf110E-1のものです。
全幅16.2m 全長12.1m 全高4.12m 翼面積38.5m2 自重5200kg 全備重量6750kg
エンジンダイムラーベンツ DB60N X2 最大出力1200hp
武装7.92mmX4, 爆弾1200kg 乗員2名
最大速度560km/h (高度7000m) 上昇時間6000mまで9.2分 実用上昇限度10000m 航続距離1400km
Bf-110G-2, 1942
メッサーシュミット Bf110G-2
MESSERTSCHMITT Bf110G-2
CシリーズはDB601Aを装備し"駆逐機(Zerstor)"と呼ばれ、Dシリーズは増槽装備を可能として"長距離駆逐機(Langstreeken Zerstor)"と呼ばれました。EシリーズはDB610Nエンジンを装備し、FシリーズではDB601F(1350hp)に換装されました。

GシリーズはDB605B(1475hp)エンジンが装備されています。胴体下面の機関砲は20mmX2で、後席旋回機銃は7.92mmX2を装備していました。

Bf110G-2は駆逐・戦闘爆撃機型で、よく分かりませんが機首に7.92mmX4を装備していたのではないかと思われます。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB 605B 2基(離昇1475HP X2)
武装
  • 7.92mm MG 17機関銃 4挺
  • 20mm MG 151/20機関砲 2門
  • 7.92mm MG 81Z機関銃 2挺
長所
  • 卓越した火力。
  • 良好な旋回半径。
  • 良好な視界。
  • 飛行は安全で快適。
短所
  • 横転率(ロールレート)が低い。
  • 中高速域で舵がやや重い。
  • 大戦中後期の標準からするとやや速度が遅い。


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フォッケウルフ Fw190
FOCKE-WULF Fw190

【機種解説】クルト・タンクとルドルフ・ブラザーを中心に設計され、1938年6月1日に原型機Fw190 V1が初飛行しました。パイロットはハンス・ザンダーでした。トータルで20087機が生産された飛行機です。

メッサーシュミットBf109と並び称される独空軍の代表的な戦闘機です。開発当初は、既にBf109が活躍していたため、独空軍からは注目されていませんでしたが、当局が高性能を認め大量生産に踏み切る経緯などは、P-51ムスタング等に似ていて不思議な感じがします。

この飛行機も強力なエンジンを小型の機体にというコンセプトで設計されましたが、Bf109のように速度一辺倒ではなく、運動性のバランスが考えられています。また、量産性に優れ、苛酷な環境でも運用できるように配慮されています。Bf109とは異なり主車輪の間隔が広いこともこの一端を示しています。

ダイムラー・ベンツのDB601系列のエンジン(液冷式)がBf109にまわされて採用できなかったため、BMW社製の空冷式のエンジンを搭載しました。液冷式の方が前方投影面積が小さく、空気抵抗の小さな飛行機ができるのですが、反面、ダメージに弱いという欠点があります(太平洋戦線で長距離を飛ぶ飛行機が空冷エンジンを装備した理由でもあります)。Fw190が空冷式のエンジンを採用したことも本機の頑丈さを増す結果になりました。結局D型では液冷式のエンジンに換装することになりましたが。

実戦に配備されたころは、高高度以外では全ての性能でライバルのスピットファイアに勝っていると言われ、英国は何とかしてFw190を鹵獲しようとしたという話が伝えられています。また、第二次世界大戦で最高とうたわれたP-51ムスタングに比肩しえたのはFw190だけであったとも言われています。

運動性ではロール(横転)性能が卓越していたようです。ただ、ドイツ人はあまり気にしなかったようですが、やや前方視界の悪い飛行機だったようです。

3022,3425/11-No123-9,5048/16-No191-18 2005.07.04
FW-190A-4, 1942
フォッケウルフ Fw190A-4
FOCKE-WULF Fw190A-4
Fw190A-4に至るまでの量産型の変遷を簡単に記すと、
  • Fw190A-0は先行量産型で、エンジンはBMW801C-0、武装は7.92mmX4+20mmX2で最初の9機は翼面積の小さい主翼を装備していました。
  • Fw190A-1は最初の量産型で、エンジンはBMW801C-1(1600hp)、武装は7.92mmX4+20mmX2です。
  • Fw190A-2は、エンジンをBMW801C-2(1600hp)に換装し、主翼内翼部の7.92mm機銃を20mmのMG151/20に換装した飛行機です。外翼のMGFF機銃(20mm)は性能が悪いため取り外さているこが多かったようです。
  • Fw190A-3は、エンジンをBMW801D-2(1700hp)に換装した機体です。
となります。

Fw190A-4は、BMW801D-2(1700hp)にMW50水メタノール噴射装置を装備した飛行機で、垂直尾翼のアンテナ取付部の形状が変わり、無線機もFuG16Zに変更されています。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • 801D-2 1基(離昇1780HP)
武装
  • 20mm MG FF/M機関砲 2門
  • 20mm MG 151機関砲 2門
  • 7.9mm MG 17機関銃 2挺
長所
  • 良好な飛行特性。
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
  • 安楽な操縦席。
  • 操縦が容易。
  • 乗員とエンジンの防弾が良好。
短所
  • タキシング時の視界不良。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:175km/h
  • 着陸速度:160km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動。
  • 混合比の調整は自動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーなし。
  • Fw190は低速での失速特性が悪いので、速度計をよく見て慎重に操縦すること。


FW-190A-5, 1943
フォッケウルフ Fw190A-5
FOCKE-WULF Fw190A-5
A-4型までの改修で重心が後ろに移動したため、機首を延長してエンジンを15.2cm前に前進し、全長を8.95mとした型です。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • 801D-2 1基(離昇1800HP)
武装
  • 20mm MG 151/20機関砲 2門
  • 7.9mm MG 17機関銃 2挺
長所
  • 良好な飛行特性。
  • 強力な武装。
  • 多用途性。
  • 良好な視界。
  • 安楽な操縦席。
  • 操縦が容易。
  • 乗員とエンジンの防弾が良好。
短所
  • 機体が重く低速で運動性が低下する。
  • タキシング時の視界不良。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:175km/h
  • 着陸速度:160km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動。
  • 混合比の調整は自動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーなし。
  • Fw190は低速での失速特性が悪いので、速度計をよく見て慎重に操縦すること。


Fw-190A-5 1.65 Ata
フォッケウルフ Fw190A-5
FOCKE-WULF Fw190A-5
1.65AtaのAtaは絶対圧力という圧力の単位だと思われます。多分1.65気圧の過給器を装備した飛行機という意味ではないかと思いますがよく分かりません。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • 801D-2 1基(離昇1800HP)
武装
  • 20mm MG 151/20機関砲 2門
  • 7.9mm MG 17機関銃 2挺
長所
  • 良好な飛行特性。
  • 強力な武装。
  • 多用途性。
  • 良好な視界。
  • 安楽な操縦席。
  • 操縦が容易。
  • 乗員とエンジンの防弾が良好。
短所
  • 機体が重く低速で運動性が低下する。
  • タキシング時の視界不良。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:175km/h
  • 着陸速度:160km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動。
  • 混合比の調整は自動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーなし。
  • Fw190は低速での失速特性が悪いので、速度計をよく見て慎重に操縦すること。


FW-190A-6, 1943
フォッケウルフ Fw190A-6
FOCKE-WULF Fw190A-6
性能が悪く不評だった外翼部のMGFF 20mm機銃を、MG151/20 20mm機銃に換装した飛行機です。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • 801D-2 1基(離昇1800HP)
武装
  • 20mm MG 151/20機関砲 4門
  • 7.9mm MG 17機関銃 2挺
長所
  • 良好な飛行特性。
  • 強力な武装。
  • 多用途性。
  • 良好な視界。
  • 安楽な操縦席。
  • 操縦が容易。
  • 乗員とエンジンの防弾が良好。
短所
  • 機体が重く低速で運動性が低下する。
  • タキシング時の視界不良。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:175km/h
  • 着陸速度:160km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動。
  • 混合比の調整は自動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーなし。
  • Fw190は低速での失速特性が悪いので、速度計をよく見て慎重に操縦すること。


FW-190A-8, 1944
フォッケウルフ Fw190A-8
FOCKE-WULF Fw190A-8
Fw190A-8は、機首の機銃を7.92mmX2から13mmX2に換装し、爆弾または増槽を装備可能なETC501ラックを標準装備したw190A-7の大量生産タイプです(ETC501ラックの位置は前方に20mm移動しています)。8300機が生産されました。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • 801D-2 + MW 50 1基(離昇1800HP)
武装
  • 20mm MG 151/20機関砲 4門
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
長所
  • 良好な飛行特性。
  • 強力な武装。
  • 多用途性。
  • 良好な視界。
  • 安楽な操縦席。
  • 操縦が容易。
  • 乗員とエンジンの防弾が良好。
短所
  • タキシング時の視界不良。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
・離陸速度:175km/h
・着陸速度:160km/h
・戦闘時エンジン回転数:2500RPM
・巡航時エンジン回転数:2100RPM
・経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
・プロペラピッチの制御は自動。
・混合比の調整は自動。
・緊急出力なし。
・スーパーチャージャーなし。
・Fw190は低速での失速特性が悪いので、速度計をよく見て慎重に操縦すること。

【諸元(実機)】
全幅10.5m 全長8.84m 全高3.96m 翼面積18.3m2 自重3170kg 全備重量4900kg
エンジンBMW801D-2 最大出力1700hp
武装20mmX2,13mmX2 乗員1名
最大速度654km/h (高度6000m) 海面上昇率714m/min 実用上昇限度11400m 航続距離805km


FW-190A-9, 1944
フォッケウルフ Fw190A-9
FOCKE-WULF Fw190A-9
エンジンをBMW801/TS/TH(2000hp)に換装した飛行機ですが、試作のみで量産には至りませんでした。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • 801 S (TS) または 801 E (TH) 1基
武装
  • 20mm MG 151/20機関砲 2門
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
  • 20mm MG 151/20機関砲 2門
長所
  • 良好な飛行特性。
  • 強力な武装。
  • 多用途性。
  • 良好な視界。
  • 安楽な操縦席。
  • 操縦が容易。
  • 乗員とエンジンの防弾が良好。
  • 改善された上昇率。
短所
  • タキシング時の視界不良。
  • 高荷重時に突然失速に入る。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:175km/h
  • 着陸速度:160km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動。
  • 混合比の調整は自動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーなし。
  • Fw190は低速での失速特性が悪いので、速度計をよく見て慎重に操縦すること。


FW-190D-9, 1944
フォッケウルフ Fw190D-9
FOCKE-WULF Fw190D-9
エンジンを液冷式のユンカース・ユモ213Aに換装した飛行機で、Fw190A-1、A-7、などを改造して試作が行われました。Fw190D-9は"ドーラ9"と愛称された量産型です。エンジンの換装により機首が0.6m長くなり、それに伴い尾翼直前の胴体を0.5m延長し、垂直尾翼を大型化しています。エンジンにはMW50水メタノール噴射装置も装備されていました。

外翼部の20mmは廃止され、20mmX2(内翼部)+13mmX2(機首)の武装で、爆弾架を3個備えていました。また、多くの機体は頂上が丸みを帯びたキャノピーでした。Fw190D-9は米国のP-51Dに匹敵する優れた性能の飛行機でしたが、ドイツでは燃料不足が深刻化し、また、優秀なパイロットも少なくなってきており十分な働きをすることができませんでした。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • Ju 213A-1 + MW 50 1基(1200HP/離昇1776HP/MW50作動時2240HP)
武装
  • 20mm MG 151/20機関砲 2門
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
長所
  • 卓越した飛行特性。
  • 強力な武装。
  • 多用途性。
  • 良好な視界。
  • 安楽な操縦席。
  • 操縦が容易。
  • 乗員とエンジンの防弾が良好。
短所
  • 運動性が低い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:3000RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2600RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2500RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は自動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。

【諸元(実機)】
全幅10.5m 全長10.24m 全高3.35m 翼面積18.3m2 自重3590kg 全備重量4850kg
エンジンユンカース ユモ213A-1 最大出力1776hp
武装20mmX2,13mmX2, 爆弾500kg 乗員1名
最大速度685km/h (高度6500m) 上昇時間4000mまで2.1分 実用上昇限度12000m 航続距離837km


FW-190D-9, 1945
フォッケウルフ Fw190D-9
FOCKE-WULF Fw190D-9
型は上と同じD-9で、年が1945年となっています。どこが違うのかよく分かりません。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • Ju 213A-1 + MW 50 1基(1200HP/離昇1776HP/MW50作動時2240HP)
武装
  • 20mm MG 151/20機関砲 2門
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
長所
  • 卓越した飛行特性。
  • 強力な武装。
  • 多用途性。
  • 良好な視界。
  • 安楽な操縦席。
  • 操縦が容易。
  • 乗員とエンジンの防弾が良好。
短所
  • 運動性が低い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:3000RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2600RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2500RPM
  • プロペラピッチの制御は自動または手動。
  • 混合比の調整は自動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーの切り換えは自動。


FW190F-8, 1944
フォッケウルフ Fw190F-8
FOCKE-WULF Fw190F-8
Fシリーズは戦闘爆撃機(ヤーボ)型で、F-8型はA-8型をベースに、カウリングおよび胴体下面に装甲版を追加し、ETC501ラックX1およびETC50ラックX4を装備しています。また後方視界の良い天井部が丸みを帯びた「ガーランド・キャノピー」を装備しています。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • 801D-2 または801 Q ( 801 TU) 1基
武装
  • 20mm MG 151/20機関砲 2門
  • 13mm MG 131機関銃 2挺
長所
  • 良好な飛行特性。
  • 強力な武装。
  • 多用途性。
  • 良好な視界。
  • 安楽な操縦席。
  • 操縦が容易。
  • 乗員とエンジンの防弾が良好。
  • 改善された上昇率。
短所
  • タキシング時の視界不良。
  • 高荷重時に突然失速に入る。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:175km/h
  • 着陸速度:160km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2500RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2000RPM
  • プロペラピッチの制御は自動。
  • 混合比の調整は自動。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーなし。
  • Fw190は低速での失速特性が悪いので、速度計をよく見て慎重に操縦すること。


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フォッケウルフ Ta152
FOCKE-WULF Ta152

【機種解説】クルト・タンクを中心に設計され、1944年7月12日に原型機Fw190 V33/U1が初飛行しました。

Fw190の高高度性能を改善する計画により開発された戦闘機です。フォッケウルフ社の飛行機なのに型式の頭がTaになっているのは、設計者タンクの頭文字で独空軍がクルト・タンクに敬意を表したためだと言われています。

翼幅を大きくした新設計の主翼が採用されており、胴体も延長されてコクピットは0.4m後方に移されました。これらに伴って垂直尾翼も増積されています。

試作機の一つであるFw190 V29/U1は高度9000mで750km/hの速度を記録し、レシプロ戦闘機としては最高の性能を持つ飛行機の一つです。

しかし、量産型が生産され始めた1945年頃、ドイツの戦闘機の主力はジェットエンジンに移行しつつあり、活躍の場は殆どなく、メッサーシュミットMe262ジェット戦闘機の離着陸時の上空援護などという任務に就いています。

5338/16-No191-18 2005.07.06
Ta-152H-1, 1944
フォッケウルフ Ta152H-1
FOCKE-WULF Ta152H-1
Ta152の量産型で、エンジンはユンカース・ユモ213Eで、長さ14.44m、翼面積23.30uの主翼が装備されています。また、主翼に燃料タンクが追加されました。武装はプロペラ軸から発射する30mmX1(90発)と、内翼のMG151/20 20mmX2(各175発)でした。150機以上が生産されたと言われています(資料によっては67機)。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • ユモ-213 1基(1870HP/離昇2050HP)
武装
  • 20mm MG 151/20機関砲 2門
  • 30mm MK 108機関砲 1門
長所
  • ピストンエンジンの戦闘機としては卓越した速度。
  • 良好な上昇率。
  • 強力な武装。
短所
  • 高高度での戦闘用に設計されているため、低高度での性能はさほどでもない。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • この飛行機は2種類の出力増加装置を装備しており、高高度ではGM-1(酸化窒素噴射装置)、低高度ではMW-50(水メタノール噴射装置)を使用する。
  • GM-1は高度9000m以上で使用する。
  • MW-50を使用せずに高度9000mに到達した場合は、WEP(戦闘出力)キー(デフォルトではW)を押してGM-1を起動する。
  • MW-50を使用してにこの高度に到達した場合は、WEPキーを押してMW-50を停止した後、再度WEPキーを押してGM-1を起動する。
  • 9000m以下の高度でWEPキーを押した場合はMW-50が起動される。
  • GM-1が起動されたまま高度が9000m以下になってもユモ213エンジンはDB-605エンジンのように損傷することはない。ただ、GM-1は追加のパワーを発生することはない。これは実機と同じである。

【諸元(実機)】
全幅14.5m 全長10.8m 全高4m 翼面積23.5m2 自重3920kg 全備重量5220kg
エンジンユンカース ユモ213E 最大出力1750hp
武装30mmX1,20mmX2 乗員1名
最大速度750km/h (高度9000m) 海面上昇率1050m/min 実用上昇限度14800m 航続距離1540km


Ta-152C, 1944
フォッケウルフ Ta152C
FOCKE-WULF Ta152C
Ta152のCシリーズは、エンジンをDB603に換装した飛行機で、全て11mの翼幅の主翼を装備していたとされます。武装は機体によって違いましたが、例えばMG151 20mmx4+MK108 30mm機関砲x1のような強力な武装が施され、主に迎撃機として試作されました。量産はされなかったという資料と、数機がロールアウトしたとする資料があります。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • DB-603L 1基
武装
  • 20mm MG 151/20機関砲 2門
  • 30mm MK 108機関砲 1門
長所
  • ピストンエンジンの戦闘機としては卓越した速度。
  • 良好な上昇率。
  • 強力な武装。
短所
  • 高高度での戦闘用に設計されているため、低高度での性能はさほどでもない。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • この飛行機は2種類の出力増加装置を装備しており、高高度ではGM-1(酸化窒素噴射装置)、低高度ではMW-50(水メタノール噴射装置)を使用する。
  • GM-1は高度9000m以上で使用する。
  • MW-50を使用せずに高度9000mに到達した場合は、WEP(戦闘出力)キー(デフォルトではW)を押してGM-1を起動する。
  • MW-50を使用してにこの高度に到達した場合は、WEPキーを押してMW-50を停止した後、再度WEPキーを押してGM-1を起動する。
  • 9000m以下の高度でWEPキーを押した場合はMW-50が起動される。
  • GM-1が起動されたまま高度が9000m以下になってもユモ213エンジンはDB-605エンジンのように損傷することはない。ただ、GM-1は追加のパワーを発生することはない。これは実機と同じである。
  • Ta-162Cと1946年のドイツ空軍の飛行機については、アメリカが戦争末期に使用したK-14’エースメーカー'照準器と同じようなEZ42ジャイロ照準器をこのゲームでモデル化するよう計画していた。しかし、EZ42照準器の詳細な資料が存在しなかったため実装することができなかった。コクピット画面上でEZ42照準器の形状は再現されているが、通常の反射式光学照準器としてしか機能しない。


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ドルニエ Do335 プファイル
Dornier Do335 Pfeil

【機種解説】クラウディウス・ドルニエを中心に設計され、1943年10月26日に原型機Do335 V1が初飛行しました。トータルで37機が生産された飛行機です。

2機のエンジンを前後に配置して尾部を推進式のプロペラとした非常に珍しいレイアウトの飛行機です。この方式は左右にエンジンを配置した通常の双発のレイアウトに比べて、エンジンナセルが不要なことによる空気抵抗が少なくてすみ、片方のエンジンが壊れても飛行機が真っ直ぐ飛ぶのに支障がないなどの利点があります。

全般的な性能的は申し分なく、旋回性能は非常に優れており、最高速度、加速も傑出していました。機首エンジンを停止した状態でも560km/hの速度を記録しています。パイロットが脱出時に尾部のプロペラに巻き込まれないように射出座席を装備しており、胴体着陸時に後部垂直尾翼を破壊する装置を装備していました。

プファイルは矢と言う意味ですが、その特徴的な機首形状からアマイゼンベア(大アリクイ)とも呼ばれました。

戦闘爆撃機型、偵察機型、夜間戦闘機型も計画、試作されたことがコンセプトの優秀さを証明していますが、結局のところ、戦局の悪化によりDo335の量産はほとんどはかどらず、実戦配備はされなかったと言われています。

4694/5-No168-18 2006.10.21,2464

【諸元(実機)】
※下のスペックは参考でDo335A-1のものです。
全幅13.8m 全長13.85m 全高5.0m 翼面積38.5m2 自重7400kg 全備重量9610kg
エンジンDB603E-1 x2 最大出力1800hp
武装30mmX1,15mmX2,爆弾Max500kg 乗員1名
最大速度763km/h (高度6400m) 上昇時間8000mまで14.5min 実用上昇限度11400m 航続距離1380km


Do-335A-0, 1944
ドルニエ Do335A-0 プファイル
Dornier Do335A-0 Pfeil
A0は生産型の試作機で10機製造されました。これらの飛行機は実用評価のための特別任務部隊に引き渡されました。


Do-335V-13, 1946
ドルニエ Do335V-13 プファイル
Dornier Do335V-13 Pfeil
V-13は試作13号機で、駆逐機Do335B-1のプロトタイプとして改造されました。Mk103 30mm機関砲2門が主翼に、機首の15mm機関砲がMG151 20mm機関砲に増強されています。また、胴体の兵器室のあった場所は燃料タンクとされました。


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ハインケル レルヒェ
Heinkel Lerche

【機種解説】ハインケル社で計画された飛行機です。

ゲームに出てくるのとほぼ同じ形状のレルヒェUという飛行機のペーパー・プランは実際に有ったようで、DB605エンジンを対向させて、2重反転プロペラとして環状に配置された主翼?の内部に配置しています。

ロケットのように立った姿勢が地上での姿勢で、テイル・シッターと呼ばれます。そのまま垂直に離着陸し、飛行中は水平になるという、まるっきりサンダーバード1号的な飛行機です。テイル・シッタータイプの垂直離着陸機(VTOL)は戦後も各国で研究されましたが、結局実用化されることは無かったようです。

レルヒェUでさえ非常にマイナーでほとんど資料が無いのに、ゲームに出てくるのはV型で、しかもB-2(笑)。開発陣は相当楽しんだのではないかと思われます。

ちなみに、レルヒェはドイツ語で「ひばり」という意味のようです。

XXXX/XX-NoXXX-XX 2007.03.12

【諸元(計画値)】
全幅4.0m 全長10.0m 全高-m 翼面積12.00m2 自重-kg 全備重量5690kg
エンジンDB605D X2 最大出力2000hp X2
武装30mmX2 乗員1名
最大速度750-800km/h (m) 上昇時間-mまで-秒 実用上昇限度-m 航続距離-km


Heinkel Lerche III B-2, 1945
ハインケル レルヒェIII-B2
Heinkel Lerche III B-2
機種解説を参照してください。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離着陸の間は自動姿勢安定化システムによって機体を垂直の姿勢を保持する。このシステムは“Airbrake”キーで起動と停止を行う。このシステムが稼動中は計器盤の白い指示灯が点灯する。
  • このゲームの他のほとんどの戦闘機とは異なり、“Toggle Gunsightキー(デフォルトはShift+F1キー)は計器パネルと地上を見る視点への切替に使用する。
  • この飛行機の離陸手順は簡単で、自動姿勢安定化システムをオンにしてゆっくりとエンジン出力を上げていき、高度200〜300mまで上昇する。到達したら操縦桿を押して機種をゆっくり下げて水平飛行に移行し、自動姿勢安定化システムを停止する。
  • 着陸の手順はもう少し複雑で、まず、適当な着陸地点を選択する。自動姿勢安定化システムをオン(白い指示灯が一つ点灯)にして250〜300km/hで通常の着陸進入を行う。高度25〜30mでフレアを行い10〜20度機首上げする。すると自動姿勢安定化システムが姿勢制御を開始し(白い指示灯が2個点灯)、ここで時昇降舵を水平にすることにより自動姿勢安定化システムが機体を垂直にしようとする。高度が上がりすぎるのを防ぐため、この時にエンジンパワーを増加してはならない。また、失速また姿勢安定化機構のスラスターの効率低下を防ぐため、スロットルを25%以下に絞ってはならない。
  • 機体が垂直の姿勢で安定したらゆっくりとエンジンパワーを下げる。弾薬があり燃料が少ない場合には、およそスロットル出力35〜45%でホバリングできる。更にエンジンパワーを減じて降下速度5m/sを超えないように降下する。この飛行機は超音波高度計を装備しているので、降下中は隣の昇降計と共と使用するべきである。
  • 着地の寸前にスロットルを開いて降下速度を下げると計器版に3個の緑の指示灯が点灯するので、機体が跳ねないように直ちにスロットルを閉じる。
  • オートパイロットまたはAIの操縦する飛行機が着陸する場合にはゲームのシミュレーションエンジンの制約により滑らかに着陸しているように見えないかもしれない。
  • X-4空対空ロケット弾は有線による誘導である。このロケット弾を搭載する飛行は制御装置を一つしか持っていないため、一度に一つしか誘導できない。複数のロケット弾を一度に発射した場合には最後のロケットのみ誘導できる。
  • ロケット弾の誘導には、“Increase Sight Attitude”、“Decrease Sight Attitude”、 “Adjust Sight Control to Right”、“Adjust Sight Control to Left”キーを使用する。矢印キーにアサインすることを推奨する。
  • ロケット弾は目標と同高度・同進路で真後ろから発射して誘導するのが最も容易である。命中までの間、目標が横方向に動かないようにして、ロケットの光を目標に合わせるように誘導する。最後の1分間はとんとんとキーをたたくように慎重に誘導する。ロケットは遠隔で爆発するので直撃は必要ない。
  • この攻撃方法は、機動をしていない爆撃機に対して3000〜3500m離れて行われるべきである。
  • ワイヤー(誘導用の信号線)はゲームには表示されない。
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メッサーシュミット Me163 コメート
MESSERTSCHMITT Me163 KOMET

【機種解説】アレクサンダー・リピッシュを中心に開発され、1940年6月3日に原型機DFS194が初飛行しました。パイロットはハイニ・ディトマーでした。トータルでおよそ330機くらい生産されたのではないかと思われます。

ロケットエンジンを無尾翼グライダーをに装備するというコンセプトで開発された飛行機です。過酸化水素(T剤と呼ばれました)とヒドラジン(C剤と呼ばれました)を燃料とする液体ロケットエンジンを搭載していましたが、飛行の度に必ず機体から液体を抜き出して水で洗浄しなければならないという扱いにくいものでした。

台車を使用して離陸し、台車は離陸後に破棄されました。着陸装置は橇で、着陸は風に完全に正対して行う必要があり、多数の手順を完璧にこなさなければならず、しかも方向舵は低速では役に立たず、やり直しをすることも出来ませんでした。着陸に失敗して転倒などを起こした場合、爆発を免れたとしても、パイロットは劇薬である燃料をかぶることになり、腐食性の重症を起こすことになりました。

ロケットエンジンの燃焼時間は僅か7分30秒でした。爆撃機を9機撃墜したそうですが、14機が撃墜されたとの事です。また、戦闘による喪失は全体の僅か5%に過ぎず、80%は離着陸時の事故、15%は飛行中に遷音速に達して操縦不能に陥ったものでした。

4284,1554/14-No163-19 2004.07.07
Me-163B-1a, 1944
メッサーシュミット Me163B-1a コメート
MESSERTSCHMITT Me163B-1a KOMET
生産型の迎撃機です。試作機から引き続いた離着陸時の問題はまったく解消されていませんでした。1/4コードラインの後退角は23.3度、武装は、初期の生産ではMG151 20mmX2の武装を装備し、後にMK108 30mm機関砲(60発)X2となりました。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • HWK 509A-2 1基(1700kgf)
武装
  • 30mm MK 108機関砲 2門
長所
  • 無比の上昇率と最大速度。
  • 強力な武装。
短所
  • 整備が極めて難しい。
  • 燃料搭載量が少なく航続距離が短い。
  • 目標との速度差が大きすぎて照準が難しい。
  • 離着陸が難しい。


【諸元(実機)】
全幅9.32m 全長5.92m 全高3.06m 翼面積19.6m2 自重1505kg 全備重量3885kg
エンジンワルターHWK509A-2 最大出力-
武装30mmX2,20mmX2 乗員1名
最大速度960km/h (高度3000m) 海面上昇率3600m/min 実用上昇限度14800m 航続距離80km


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メッサーシュミット Me262 シュワルベ
MESSERTSCHMITT Me262 SCHWALBE

【機種解説】バルデマール・フォークトを中心に開発され、1941年4月18日に原型機Me262 V1がピストンエンジン装備で初飛行しました。ジェットエンジンを装備して初飛行したのは1942年7月18日でした。パイロットはフリッツ・ベンデルでした。トータルで1433機が生産された飛行機です。

世界初の実用ジェット戦闘機です。ドイツは当時の技術では難しかった軸流圧縮機式のターボジェットエンジンを開発していました。軸流圧縮機は遠心圧縮機より性能がよいため現在では主流となっています。

後退翼で前輪式の降着装置を装備しています。現在のジェット戦闘機の祖先となるデザインですが、翼端が丸く整形されているため、レシプロ戦闘機時代の雰囲気がまだ残っています。後退翼が臨海マッハ数(主翼表面の一部が音速を超えるマッハ数)を大きくする効果はまだ知られておらず、単純に重心位置を後退させるために採用されたものです。

武装はMK108A-3 30mmX4で、90mmの強化ガラスと十分な防弾鋼板、一部の機体にはジャイロ式の照準器が装備されていました。高度8000mで855km/hというレシプロ戦闘機では追随できない速度で飛行できました。旋回性能はあまりよくなかったようですが、通常の飛行中に撃墜されることはまれで、撃墜されたのは運動性の悪化する離着陸時や低速時でした。550機以上の戦果をあげたと言われています。

シュワルベは燕という意味らしいのですが、この名前を記載していない資料も多く、一部で使われただけの愛称だったかもしれません。

4310,998/3-No36-998 2005.07.08
Me-262A-1a, 1944
メッサーシュミット Me262A-1a シュワルベ
MESSERTSCHMITT Me262A-1a SCHWALBE
最初の量産型で、MK108 30mm機関砲を4門装備した標準迎撃戦闘機型です。revi16B射撃照準器またはEZ42ジャイロ安定照準器を装備しています。また、R4M空対空ロケット弾を12発装備可能でした。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • ユモ109-004 2基(8.8kN(898kgf) X2)
武装
  • 30mm MK 108機関砲 4門
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 無比の最大速度。
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
  • 多用途性。
短所
  • エンジンの信頼性が低い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:195km/h
  • 着陸速度:180km/h
  • 混合比の調整なし。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーなし。
  • Me-262はこのゲームで最も高速な飛行機の一つだが、最も操縦の難しい飛行機の一つでもある。その原因の一つはエンジンである。ただ一度の粗雑なスロットル操作がエンジン停止や破壊を引き起すため、回転数とエンジン温度を常に監視しながら、注意深くゆっくりとスロットルを操作する必要がある。
  • この飛行機の機動性はそれほど高くはなく、旋回時には大きく速度が低下する。敵の戦闘機と交戦する場合には550km/h以上を維持すること。

【諸元(実機)】
全幅12.5m 全長10.6m 全高3.83m 翼面積21.68m2 自重4000kg 全備重量6775kg
エンジン ユモ004B-1/-2/-3 X2 最大出力900kgf X2
武装30mmX4 乗員1名
最大速度868km/h (高度7000m) 海面上昇率1200m/min 実用上昇限度11000m 航続距離845km


Me-262A-1a/U4, 1945
メッサーシュミット Me262A-1aU4 シュワルベ
MESSERTSCHMITT Me262A-1aU4 SCHWALBE
武装を50mm機関砲1門に変更した飛行機で、試作機が2機生産されたのみです。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • ユモ109-004 2基(8.8kN(898kgf) X2)
武装
  • 50mm 機関砲 1門
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 無比の最大速度。
  • 最高の武装。
  • 良好な視界。
  • 多用途性。
短所
  • エンジンの信頼性が低い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:195km/h
  • 着陸速度:180km/h
  • 混合比の調整なし。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーなし。
  • Me-262はこのゲームで最も高速な飛行機の一つだが、最も操縦の難しい飛行機の一つでもある。その原因の一つはエンジンである。ただ一度の粗雑なスロットル操作がエンジン停止や破壊を引き起すため、回転数とエンジン温度を常に監視しながら、注意深くゆっくりとスロットルを操作する必要がある。
  • この飛行機の機動性はそれほど高くはなく、旋回時には大きく速度が低下する。敵の戦闘機と交戦する場合には550km/h以上を維持すること。


Me262A-2a, 1944
メッサーシュミット Me262A-2a シュワルベ
MESSERTSCHMITT Me262A-2a SCHWALBE
Me262A-1aをベースに250kg爆弾を搭載するためシュロス503Aまたはビーキンゲルシフ爆弾架を2個装備した標準爆撃戦闘機型です。ただ、この標準型には爆撃照準器は装備されていませんでした。機首の機関砲が30mmX2に減らされた機体が多かったようです。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • ユモ109-004 2基(8.8kN(898kgf) X2)
武装
  • 30mm MK 108機関砲 2門
  • 最大1000kgの爆弾
長所
  • 卓越した性能特性。
  • 無比の最大速度。
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
  • 多用途性。
短所
  • エンジンの信頼性が低い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:195km/h
  • 着陸速度:180km/h
  • 混合比の調整なし。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーなし。
  • Me-262はこのゲームで最も高速な飛行機の一つだが、最も操縦の難しい飛行機の一つでもある。その原因の一つはエンジンである。ただ一度の粗雑なスロットル操作がエンジン停止や破壊を引き起すため、回転数とエンジン温度を常に監視しながら、注意深くゆっくりとスロットルを操作する必要がある。
  • この飛行機の機動性はそれほど高くはなく、旋回時には大きく速度が低下する。敵の戦闘機と交戦する場合には550km/h以上を維持すること。


Me-262HG-II, 1946
メッサーシュミット Me262HG-II シュワルベ
MESSERTSCHMITT Me262HG-II SCHWALBE
HG-IIは、高速化を目指して計画された機体の一つで、35度の後退角とV字尾翼を持っています(通常の尾翼形式だったとする資料とプラモデルもあります)。同時に計画されたHG-IIIは45度の後退角と通常の尾翼形式でした。両方とも計画のみで終戦を迎えています。

ちなみに、HGは「高速」を意味する(らしい)ドイツ語のHochgeschwindigkeitから取られています。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • ユモ004B 2基(900kgf X2)
武装
  • 30mm MK 108機関砲 4門
長所
  • 音速に近い最大速度。
  • 強力な武装。
短所
  • 運動性が低い。
  • エンジンの信頼性が低い。


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ハインケル He162 (サラマンダー/フォルクスイエーガー)
HEINKEL He162 (SALAMANDER/VOLKSJAGER)

【機種解説】ジークフリート・ギュンターとカール・シュベルツアーを中心に設計され、1944年12月6日に原型機He162 V1が初飛行しました。トータルで275機が生産された飛行機です。

小型で、製造が簡単で、運用コストがかからず、敵機より旋回性が優れてかつ高速、パイロットは数時間の飛行経験しか持たないヒトラー少年団の少年たちという、「国民戦闘機計画」と呼ばれたでたらめなプロジェクトにて開発された飛行機です。

サラマンダー(トカゲの姿を持つ火の精霊)は実際には飛行機の名前ではなくプロジェクトの名前でした。フォルクスイエーガーは国民戦闘機という意味で、ドイツ国内では後者の愛称が使われたようです。またハインケル社ではシュパッツ(雀)という名前もつけられています。

ジェットエンジンポッドが背面に配備されているという珍しいレイアウトの飛行機です。機首に強化合板が配され、円形断面のセミモノコックの胴体を持っています。また、キャノピーのデザインは現代の戦闘機でも採用されている先進的な形状でした。車輪のレイアウトは前輪式です。

武装は30mmX2でした。He162は実戦部隊に配備されましたが、戦闘を経験しなかったようです。ただ、連合軍とのコンタクトはあり、そのときの報告では、旋回と上昇力はムスタングと同等で、加速と速度はムスタングを上回ったとのことです、もちろん、最高速度は、連合軍の最速の戦闘機よりさらに150km/hは速かっただろうといわれています。

3611,5394/17-No193-19 2005.07.10
He-162A-2
ハインケル He162A-2
HEINKEL He162A-2
He162の量産型で、原型機は最大出力800kgfのBMW003A-1エンジンでしたが、量産型のエンジンはBMW003E-1またはBMW003E-2に換装されました。これらのエンジンは通常の最大出力は800kgfでしたが、30秒間の間であれば920kgfの緊急推力を得ることができました。ただし、エンジンは通常でも過負荷状態であり、寿命はただでさえ短く、緊急出力を数回使えば、そのエンジンは交換しなければなりませんでした。

緊急出力を使用した場合、最大速度は900km/hを超えたと伝えられています。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • 003 1基
武装
  • 20mm MG 151機関砲 2門
長所
  • 第2次世界大戦で投入された戦闘機で最速。
  • 卓越した性能特性。
  • 良好な運動性。
  • 強力な武装。
  • 良好な視界。
短所
  • 製造上の欠陥。
  • 制御系が敏感すぎる。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • この飛行機は射出座席を装備しているが、近代的な0-0射出座席(速度0・高度0で射出されてもパイロットが生還できるシステム)ではない。高度500m以下で脱出した場合にパイロットが生存する確率は非常に低い。

【諸元(実機)】
全幅7.2m 全長9m 全高2.55m 翼面積11.5m2 自重2700kg 全備重量6775kg
エンジンBMW109-003E-1/E-2 最大出力-
武装20mmX2 乗員1名
最大速度835km/h (高度6000m) 海面上昇率1290m/min 実用上昇限度11000m 航続距離1000km


He-162C, 1946
ハインケル He162C
HEINKEL He162C
大型化された燃料タンクを持つ強化され胴体に後退翼とV字尾翼を持ち、ハインケル・ヒルトHeS011AエンジンとMk108 30mmを装備した計画機のようです。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • 011Aターボジェット 1基(1300kgf)
武装
  • 30mm MK-108機関砲 2門
長所
  • 卓越した性能。
  • 強力な武装。
  • 安価で製造が容易。
短所
  • 1機も製造されなかった。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • この飛行機は射出座席を装備しているが、近代的な0-0射出座席(速度0・高度0で射出されてもパイロットが生還できるシステム)ではない。高度500m以下で脱出した場合にパイロットが生存する確率は非常に低い。


He-162D, 1946
ハインケル He162D
HEINKEL He162D
Cシリーズの主翼を前進翼に変えた計画機です。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • 011Aターボジェット 1基(1300kgf)
武装
  • 30mm MK-108機関砲 2門
長所
  • 卓越した性能。
  • 強力な武装。
  • 安価で製造が容易。
短所
  • 怪しげな前進翼。
  • 1機も製造されなかった。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • この飛行機は射出座席を装備しているが、近代的な0-0射出座席(速度0・高度0で射出されてもパイロットが生還できるシステム)ではない。高度500m以下で脱出した場合にパイロットが生存する確率は非常に低い。
  • 前進翼は直線翼に比べて、圧縮された気流(音速以上の気流)でも良好な機動性を持つというようないくつかの有利な特性を持っていることは広く知られている。にもかかわらず、前進翼が一般的な飛行機に適用されることがほとんど無いのは、前進翼が他の平面形の翼に比してフラッター(高速時の異常振動)が早い段階で発生するからである。これを解決する一つの方法は、1946〜46年の技術では実現できなかった非常に丈夫な複合材が利用することである。
  • このゲームでは、He162Dはこのような材料を利用できたと仮定している。


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ゴータ Go229(ホルテン HoIX)
GOTHA Go229(HORTEN HoIX)

【機種解説】ホルテン兄弟によって開発されました。試作機3機が製作され、うち2機が実際に飛行したようです。

尾翼の全くない全翼機と呼ばれる先進的な形態の飛行機です。後退翼は、縦(ピッチング)、横(ローリング)および方向(ピッチング)の静安定が正であるため、翼だけの飛行機が実現できます。尾翼や胴体は、飛行機が宙に浮くという目的では不要のものですから、非常に効率の良い飛行機になります。

明らかに効率が良いにもかかわらず、この形状の飛行機が殆ど存在しないのは、やはり安定性の確保が難しいからであると思われます。姿勢を制御するコンピューターが存在しなかった当時、Go229が戦闘機として、仰角や横滑角の大きい状態で安定して機動することができたかどうにかはやや疑問が残ります。

翼には、片側3枚の操舵翼面が配され、外側と中央は縦(ピッチング)と横(ローリング)の制御に、内側は着陸時のフラップとして使用されました。方向(ヨーイング)の制御には翼端に装備された大小二つのブレーキフラップを使用しました。

試作1号機であるHo\ V1はグライダーとして初飛行しています。2号機のHo\ V2にはユンカース109-004B-1ジェットエンジンが装備されました。初飛行では800km/hを記録したということですが、着陸時に破損しました。試作3号機のGo229 V3はユンカース109-004C(1000kgf)エンジンを装備しましたが、完成したところで米国が徴収しました。3号機が飛行したかどうかは不詳です。

下の参考スペックはGo229A-0のものです。Go229A-0は実際に飛行していないと思われますので、性能については計算値か試作機データの転記かのどちらかだと思われます。

【諸元(試作機/計画値)】
全幅16.78m 全長7.47m 全高2.8m 翼面積51.5m2 自重4600kg 全備重量8500kg
エンジンユンカース ユモ004B-1/-2/-3 X2 最大出力1962kgf
武装30mmX4, 爆弾1000kg 乗員1名
最大速度1000km/h (高度6100m) 海面上昇率1319m/min 実用上昇限度16000m 航続距離1000km


Go-229A-1, 1945
ゴータ Go229A-1
GOTHA Go229A-1
独空軍は量産型の評価用として、戦闘爆撃機型のGo229A-0を20機発注しました。この飛行機は30mmX4と爆弾max1000kgを装備可能でしたが、実際には生産されなかったと思われます。

このゲーム中のGo229A-1はGo229A-0の量産型ようですが、この飛行機も存在しなかったのではないかと思われます。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • ユモ109-004B 2基(890kgf X2)
武装
  • 30mm MK 108機関砲 4門
  • 最大1000kgの爆弾
長所
  • 高い上昇限度。
  • 高い速度と上昇率。
  • 強力な武装。
短所
  • 安定性が低い。
  • 運動性が悪い。
  • 視界不良。
  • 着陸が難しい。
  • 戦闘機としては大型。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • この飛行機は射出座席を装備しているが、近代的な0-0射出座席(速度0・高度0で射出されてもパイロットが生還できるシステム)ではない。高度500m以下で脱出した場合にパイロットが生存する確率は非常に低い。
  • 実機にオプションで装備されていたドラッグシュート(着陸時に速度を落とすためのパラシュート)はこのゲームではモデル化されていない。着陸時には他の飛行機と同様に車輪ブレーキで減速する。
  • このゲームでは、低速時の安定性とスピンからの回復のために小さなエアブレーキがモデル化されている。


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フォッケウルフ Ta183 フッケバイン
FOCKE-WULF Ta183 HUCKEBEIN

【機種解説】ハンス・ムルトホップとクルト・タンクを中心に開発されましたが、結局は計画のみで終戦を迎えました。

ユモ004Bより先進的なHeS011ジェットエンジンの装備を予定したジェット戦闘機で、機首にエアインテイクを持ち、胴体最後部にジェットエンジンを装備、後退角40度の後退翼とT字尾翼を持つ飛行機でした。このレイアウトは、後にロシア(旧ソ連)の傑作戦闘機MiG-15の参考になったと言われています。後退翼の後縁にはエレボンが装備されたいました。

フッケバインといのは「いたずらカラスのハンス(著者ウィルヘルム・ブッシュ)」という絵本に登場する運の悪いカラスの名前から取られたらしいです。

XXXX/XX-NoXXX-XX 2007.03.12

【諸元(計画値)】
全幅10.0xm 全長9.20m 全高3.86m 翼面積22.5m2 自重2380kg 全備重量5100kg
エンジンハインケルHe.S011 最大出力1590kgf
武装30mmX4,爆弾max500kg 乗員1名
最大速度962km/h (xm) 海面上昇率1240m/min 実用上昇限度14000m 航続距離-km


Ta-183, 1946
フォッケウルフ Ta183 フッケバイン
FOCKE-WULF Ta183 HUCKEBEIN
機種解説を参照ください。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • HeS 011 1基(1300kgf)
武装
  • 30mm MK 108機関砲 4門
長所
  • 高速。
  • 高い生産性。
短所
  • 翼の構成上、低速での制御に問題がある。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 鹵獲されたTa-183は戦後にTsAGI(ロシア/旧ソ連の中央流体力学研究所)で風洞実験に供され、700km/h程度で尾翼がフラッターをおこすという空力的な不具合が見つかった。このゲームでは、よく知られたこの飛行機の形状を保ったままスペックを満たすために尾翼を大幅に強化している。
  • 現実的には上のような構造上の強化は不可能で、戦後にクルト・タンクが開発したプルキU戦闘機のように尾部を再設計する必要があったと思われる。
  • このゲームでは、1950年代にならないと利用できなかったいくつかの技術を使用できたとしてこの飛行機をモデル化している。
  • X-4空対空ロケット弾は有線による誘導である。このロケット弾を搭載する飛行は制御装置を一つしか持っていないため、一度に一つしか誘導できない。複数のロケット弾を一度に発射した場合には最後のロケットのみ誘導できる。
  • ロケット弾の誘導には、“Increase Sight Attitude”、“Decrease Sight Attitude”、 “Adjust Sight Control to Right”、“Adjust Sight Control to Left”キーを使用する。矢印キーにアサインすることを推奨する。
  • ロケット弾は目標と同高度・同進路で真後ろから発射して誘導するのが最も容易である。命中までの間、目標が横方向に動かないようにして、ロケットの光を目標に合わせるように誘導する。最後の1分間はとんとんとキーをたたくように慎重に誘導する。ロケットは遠隔で爆発するので直撃は必要ない。
  • この攻撃方法は、機動をしていない爆撃機に対して3000〜3500m離れて行われるべきである。
  • ワイヤー(誘導用の信号線)はゲームには表示されない。
  • Ta-183、Ta-162Cと1946年のドイツ空軍の飛行機については、アメリカが戦争末期に使用したK-14’エースメーカー'照準器と同じようなEZ42ジャイロ照準器をこのゲームでモデル化するよう計画していた。しかし、EZ42照準器の詳細な資料が存在しなかったため実装することができなかった。コクピット画面上でEZ42照準器の形状は再現されているが、通常の反射式光学照準器としてしか機能しない。


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ユンカース Ju87 シュツーカ
JUNKERS Ju87 STUKA

【機種解説】ヘルマン・ポールマンを中心に設計され、1935年春に原型機が初飛行しました。トータルで5709機が生産された飛行機です。

ドイツの有名な急降下爆撃機で、ドイツ語で急降下爆撃機を意味する言葉シュトルツカンプフルークツォイクを略してシュツーカという愛称で呼ばれました。

逆ガル翼(前から見るとWに見える翼)と大きな垂直尾翼が特徴的な飛行機です。胴体は金属製ですが、主車輪は引き込み式ではありません。90度で垂直に急降下して爆弾を投下することのできる飛行機でした。

B型からは自動急降下制御装置が装備されています。主翼下面のダイブブレーキを展開すると自動的に急降下に入り、操縦桿のノブを押すと6Gの引き起こしで水平飛行に戻す機構でした。

第二時世界大戦の開戦時の基準でも、やや旧式の飛行機でしたが、緒戦では伝説的な活躍をしました。しかし、低速で、敵戦闘機に対する防御力はきわめて弱く、制空権のない空域での作戦では壊滅的な打撃を受けることになり、次第に夜間に運用される飛行機となっていきました。

3788,1083/4-No39-19 2005.07.12
Ju-87B-2, 1941
ユンカース Ju87B-2 シュツーカ
JUNKERS Ju87B-2 STUKA
Bシリーズはエンジンがユモ211Da(1200hp)に換装されています。また、機種解説にも書きましたが、自動急降下制御装置が装備されています。また、"ジュリコ・トロンボーン"サイレンが降着装置に取り付けられ、急降下時に有名な笛の音を出すようになりました。

資料では、Ju87B-2は1000kgの爆弾を運ぶことが可能なタイプとなっています。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • Ju 211D 1基(離昇1200HP)
武装
  • 7.9mm MG 17機関銃 2挺
  • 7.9mm MG 15機関銃 1挺
  • 最大500kgの爆弾
長所
  • 良好な飛行特性。
  • 良好な運動性。
  • 良好な視界。
  • 信頼性と整備性が高い。
  • 操縦が容易。
短所
  • 貧弱な防御火力。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:160km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2650RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2200RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2050RPM
  • プロペラピッチの制御は手動。
  • 混合比の調整機構なし。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーは2速。
  • 急降下爆撃の標準的な手順を以下に示す。
    1. 操縦席の床の窓から目標を確認する。
    2. ダイブブレーキ(急降下用のエアブレーキ)を展開する。
    3. スロットルを絞り、ロールして背面から垂直急降下に入る。
    4. 目標を照準器の十字線に捉えて高度500m以上で爆弾を投下する。
    5. ダイブブレーキを格納し、スロットルを開いて帰投する。
  • 小銃程度の口径の機関銃は、よほど脆弱な目標への攻撃以外には役に立たない。この飛行機を滞空設備の整った地域や敵戦闘機のいる空域で運用することはほぼ不可能である。

【諸元(実機)】
全幅13.8m 全長11m 全高3.9m 翼面積-m2 自重2750kg 全備重量4250kg
エンジンユンカース ユモ210Da 最大出力1200hp
武装7.92mmX2, 7.92mm装旋回機銃, 爆弾max500kg 乗員2名
最大速度380km/h (高度-m) 上昇時間3717mまで12min 実用上昇限度8000m 航続距離600km


Ju-87D-3, 1942
ユンカース Ju87D-3 シュツーカ
JUNKERS Ju87D-3 STUKA
Dシリーズはエンジンをユモ211J-1(1400hp)に換装して木製のVS11プロペラを駆動したタイプで、max1800kgの爆弾を搭載することができました。主翼には500kg爆弾、20mm機関砲X2か7.92mmX6といった搭載物を吊ることができました。後部座席の武装は7.9mm 2連装機銃に強化されています。

D-3型は近接支援の任務増加に伴い防弾が強化された型です。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • Ju 211J 1基(離昇1400HP)
武装
  • 7.9mm MG 17機関銃 2挺
  • 7.9mm MG 15機関銃 1挺
  • 最大1000kgの爆弾
長所
  • 良好な飛行特性。
  • 良好な運動性。
  • 良好な視界。
  • 信頼性と整備性が高い。
  • 操縦が容易。
短所
  • 貧弱な防御火力。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:160km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2650RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2200RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2050RPM
  • プロペラピッチの制御は手動。
  • 混合比の調整機構なし。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーは2速。
  • 急降下爆撃の標準的な手順を以下に示す。
    1. 操縦席の床の窓から目標を確認する。
    2. ダイブブレーキ(急降下用のエアブレーキ)を展開する。
    3. スロットルを絞り、ロールして背面から垂直急降下に入る。
    4. 目標を照準器の十字線に捉えて高度500m以上で爆弾を投下する。
    5. ダイブブレーキを格納し、スロットルを開いて帰投する。
  • 小銃程度の口径の機関銃は、よほど脆弱な目標への攻撃以外には役に立たない。この飛行機を滞空設備の整った地域や敵戦闘機のいる空域で運用することはほぼ不可能である。

【諸元(実機)】
※下のスペックはD型とされているものです。
全幅13.8m 全長11.5m 全高3.9m 翼面積31.9m2 自重3900kg 全備重量6600kg
エンジンユンカース ユモ211J-1 最大出力1410hp
武装7.92mmX2, 7.92mm装旋回機銃, 爆弾max1800kg 乗員2名
最大速度410km/h (高度-m) 海面上昇率-m/min 実用上昇限度7300m 航続距離1500km


Ju-87D-5, 1942
ユンカース Ju87D-5 シュツーカ
JUNKERS Ju87D-5 STUKA
Ju87D-5は度重なる改造に伴なう重量増加への対応として、翼端を延長した飛行機です。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • Ju 211J 1基(離昇1400HP)
武装
  • 20mm MG 151/20機関砲 2門
  • 7.9mm MG 15機関銃 2挺
  • 最大1000kgの爆弾
長所
  • 良好な飛行特性。
  • 良好な運動性。
  • 良好な視界。
  • 信頼性と整備性が高い。
  • 操縦が容易。
短所
  • 貧弱な防御火力。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:160km/h
  • 着陸速度:155km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2650RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2200RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2050RPM
  • プロペラピッチの制御は手動。
  • 混合比の調整機構なし。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーは2速。
  • 急降下爆撃の標準的な手順を以下に示す。
    1. 操縦席の床の窓から目標を確認する。
    2. ダイブブレーキ(急降下用のエアブレーキ)を展開する。
    3. スロットルを絞り、ロールして背面から垂直急降下に入る。
    4. 目標を照準器の十字線に捉えて高度500m以上で爆弾を投下する。
    5. ダイブブレーキを格納し、スロットルを開いて帰投する。
  • 小銃程度の口径の機関銃は、よほど脆弱な目標への攻撃以外には役に立たない。この飛行機を滞空設備の整った地域や敵戦闘機のいる空域で運用することはほぼ不可能である。
  • シュツーカD-5はStuvi急降下爆撃照準器を装備している。パイロットは急降下を始める前にStuviに急降下速度(真大気速度)と投下高度を入力する必要がある。急降下速度は“Increase Sight Velocity”キーと“Decrease Sight Velocity”で、投下高度は“Increase Sight Altitude”キーと“Decrease Sight Altitude”で設定する。急降下して目標を照準器の十字線に捉え続けると、設定高度で警告音が鳴るので、そこで爆弾を投下する。爆弾を投下すると飛行機は自動的に水平飛行に移行する。


Ju-87G-1, 1943
ユンカース Ju87G-1
JUNKERS Ju87G-1
対戦車用に特化された型がGシリーズで、Ju87G-1は、主翼下面の着陸脚の外側にBK3.7 37mm機関砲(もともとは高射砲として使用されていたもの)を吊り下げた飛行機です。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • Ju 211J 1基(離昇1400HP)
武装
  • 37mm MG VK 3.7機関砲 2門
  • 7.9mm MG 15機関銃 2挺
  • 最大1000kgの爆弾
長所
  • 良好な飛行特性。
  • 良好な視界。
  • 信頼性と整備性が高い。
  • 操縦が容易。
短所
  • 貧弱な運動性。
  • 低速。
  • 貧弱な防御火力。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:170km/h
  • 着陸速度:160km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2650RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2200RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2050RPM
  • プロペラピッチの制御は手動。
  • 混合比の調整機構なし。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーは2速。
  • Ju-87Gは急降下爆撃機ではなく、爆弾の代わりに2門の37mm機関砲ポッドを装備した対戦車攻撃機であり、標準型のJu-87より低速で機動性も劣る。このため、敵の対空砲や戦闘機を避けるために低空にとどまるようにすべきである。
  • 15〜45度の降下角で500mくらいの距離から開始すると良い。機関砲は両翼に装備されているため、戦車のような小さな目標を攻撃する時には弾道の集束距離が重要である。集束距離から離れて射撃した場合、照準が正確でも弾丸は命中しない。

【諸元(実機)】
全幅15m 全長11.5m 全高3.9m 翼面積33.69m2 自重4400kg 全備重量6600kg
エンジンユンカース ユモ211J-1 最大出力1400hp
武装37mmX2, 7.92mm2連装旋回機銃 乗員2名
最大速度314km/h (高度-m) 海面上昇率-m/min 実用上昇限度-m 航続距離650km


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ユンカース Ju88
JUNKERS Ju88

【機種解説】エルンスト・ツインデルを中心に設計され、1936年12月21日に原型機Ju88 V1が初飛行しました。パイロットはキンダーマンでした。トータルで14780機が生産された飛行機です。

基本的には双発の水平(または緩降下)爆撃機ですが、その高性能から、重戦闘機、夜間戦闘機、対戦車攻撃、対艦攻撃、対潜水艦攻撃、輸送機、グライダー曳航、偵察機、練習機、試作機としてを含めた多様な任務に就きました。試作機を含めたバリエーションは100以上となるそうです。

平滑外板の応力外皮構造を持つ近代的な飛行機で、試作5号機は2トンの重量物を搭載して平均時速517km/hで1000kmを周回飛行するという世界記録を樹立し、大々的に世界に公開されました。

頭でっかちでおたまじゃくしのような形状が特徴的な飛行機です。量産後も初期にはさまざまな小さな問題が発生し、最初の量産型A-1型では曲芸飛行は禁止されていました。主翼後縁は全幅にわたって2重隙間フラップが装備されており、外側はエルロンとして動作します。

Ju88は、Bf109やFw190等の戦闘機を背中に乗せ、戦闘機のパイロットに目標近くまで操縦されてから、切り離されて目標に命中するミステルと呼ばれるミサイルにも改造されています。

4096/4-No147-8,3779 2006.10.21
Ju-88A-4, 1941
ユンカース Ju88A-4
JUNKERS Ju88A-4
翼幅を18.37mから20.0mに長くして、構造を強化して搭載量の増強を図り、エンジンをユモ211J-1(1350hp)に換装した飛行機です。防御力不足から機銃も増強されています。この型が後の多様なバリエーションのベースとなりました。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • ユモ211B-1 2基(離昇1200HP X2)
武装
  • 7.9mm MG 81機関銃 1挺(前方)
  • 7.9mm MG 81Z機関銃 1挺(下部)
  • 7.9mm MG 81機関銃 2挺(上部)
  • 最大1000kgの爆弾
長所
  • 良好な飛行性能。
  • 高い運動性と良い武装。
  • 卓越した視界。
  • 急降下自動操縦装置。
短所
  • 不十分な防御火力。
  • 全乗員が狭い場所にかたまって配置されているため無力化が容易。

【急降下爆撃照準器の使用方法】
  • Ju-88はStuvi急降下爆撃照準器を装備している。パイロットは急降下を始める前にStuviに急降下速度(真大気速度)と投下高度を入力する必要がある。急降下速度は“Increase Sight Velocity”キーと“Decrease Sight Velocity”で、投下高度は“Increase Sight Altitude”キーと“Decrease Sight Altitude”で設定する。
  • 以下に当時のFl Ub 8-179/4マニュアルに記載されている実際の手続を示す。
    1. ラジエターを閉じる。
    2. プロペラピッチを100%(Auto)に設定する。
    3. 急降下爆撃照準器に予想される降下速度を設定する(急降下中にも調整可能)。
    4. 急降下爆撃照準器に爆弾投下高度を設定する(例えば1000m)。
    5. トリムをセンターにする(Ju88では赤のマークの位置)。
    6. ダイブブレーキを展開する(急降下の状態にトリムされる)。
    7. スロットルをアイドルまで絞る。
    8. 照準器の上にあるリングに照準する。垂直線上のリングの下の急降下爆撃マーカー(Krawatte)にも注意する。
    9. 投下高度警告ブザーが鳴るまで目標をリングに保持する。
    10. 急降下爆撃マーカーが目標に重なるように引き起こし、少しの間その姿勢を維持する。
    11. 爆弾投下ボタンを押す(飛行機は水平飛行するようにトリムが初期化される)。
    12. 再度ダイブブレーキボタンを押してダイブブレーキを格納する。
    13. エンジンが過回転にならないようにゆっくりとスロットルを開く。
    14. 必要であればラジエターを開き、プロペラピッチを調整する。

【諸元(実機)】
全幅20.0m 全長14.4m 全高4.85m 翼面積54.5m2 自重9860kg 全備重量14000kg
エンジンユンカース ユモ211J-1 x2 最大出力1350hp
武装前方:13mmX1または7.92mmX2,操縦席後部旋回銃:7.92X2,胴体下後方射撃:7.92mmX2,爆弾max2000kg 乗員4名
最大速度470km/h (高度5300m) 海面上昇率-m/min 実用上昇限度8200m 航続距離2700km


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ハインケル He111
HEINKEL He111

【機種解説】ジークフリートとワルターのギュンター兄弟を中心に設計され、1935年2月25日に原型機が初飛行しました。パイロットはゲルハルト・ニチュケでした。トータルで7536機が生産された飛行機です。

開発された当時は、戦闘機より高速の爆撃機という夢を追っていた時代でもありました。開発が先行した旅客機型は高速で運動性にも優れ、戦闘機に勝る性能の旅客機といわれました。

旅客機型の生産からコスト高が指摘され、エンジンの換装や、主翼を楕円翼から翼端の丸いテーパー翼に変えるなどの改修が実施されました。この当時としては珍しい、前縁の後退角が大きい主翼の平面形が特徴的です。

第二次世界大戦の緒戦では活躍しましたが、英国本土防空戦の頃には敵戦闘機に対する防御力が低いことが露呈しました。それでも、Do17等より生存性は高く、後発のJu88と共に終戦まで主力の戦略爆撃機として運用されました。またフィーゼラーFi103巡航ミサイル(V1)の発射母機となったことでも有名です。

3609,5244/16-No188-8 2005.07.12

【諸元(実機)】
※下の参考スペックはHe111H-16のものです。
全幅22.6m 全長16.4m 全高4.0m 翼面積86.50m2 自重8680kg 全備重量14000kg
エンジンユンカース ユモ211F-2 X2 最大出力1350hp X2
武装20mmX1, 13mmX1, 7.92mmX7, 2000kg爆弾X1+500kg爆弾X1または250kg爆弾X8 乗員5名
最大速度440km/h (高度600m) 海面上昇率-m/min 実用上昇限度8500m 航続距離1900km
He-111H-2, 1941
ハインケル He111H-2
HEINKEL He111H-2
He111Pより、それまでの段つき風防から流線型の滑らかな全面ガラス張りの機首に変更されています。Hシリーズはユンカース・ユモ211エンジンが装備された飛行機で、He111H-2はユモ211A-3エンジンを装備しています。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • ユモ211A-3 2基(離昇1100HP X2)
武装
  • 7.92mm MG 15機関銃 5挺
  • 最大2000kgの爆弾
長所
  • 高い飛行特性。
  • 良好な視界。
  • 多用途性。
  • 良好な航続距離。
短所
  • 低速。
  • 実用上昇限度が低い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:160km/h
  • 着陸速度:150km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2600RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2200RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • プロペラピッチの制御は手動。
  • 混合比の調整機構はなし。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーは2速。
  • 高性能な爆撃照準器のおかげで爆撃高度と速度をかなり広範囲に選択でき、高度50mを速度450km/hで爆撃することも高度4000mを速度250kmで爆撃することも可能である。しかし、この飛行機の装甲は非常に優れているとは言いがたいため、対空砲火のある地域はできるだけ早く通過した方が無難である。
  • エンジンには消化装置が装備されていない。エンジンが故障した場合には直ちにプロペラをフェザリングすること。燃料タンクに被弾した場合には直ちに脱出すること。
  • 故障したエンジンをうまく停止できれば、もう片方のエンジンだけで飛行し、着陸することが可能である。戦闘によるダメージ受けた場合、爆弾を投棄して帰投すべきである。


He-111H-6, 1941
ハインケル He111H-6
HEINKEL He111H-6
ユンカース・ユモ211F-1エンジンを装備を装備して760kgのLTF5b魚雷X2を搭載可能としたモデルです。武装は20mmX1,7.92mmX6を装備していました。

【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • ユモ211F-1 2基(離昇1350HP X2)
武装
  • 7.92mm MG 15機関銃 5挺
  • 20mm MG/FF機関砲 1門
  • 最大2000kgの爆弾または魚雷
長所
  • 高い飛行特性。
  • 良好な視界。
  • 多用途性。
  • 良好な航続距離。
短所
  • 低速。
  • 実用上昇限度が低い。

【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • 離陸速度:160km/h
  • 着陸速度:150km/h
  • 戦闘時エンジン回転数:2600RPM
  • 巡航時エンジン回転数:2200RPM
  • 経済巡航時エンジン回転数:2100RPM
  • プロペラピッチの制御は手動。
  • 混合比の調整機構はなし。
  • 緊急出力なし。
  • スーパーチャージャーは2速。
  • 高性能な爆撃照準器のおかげで爆撃高度と速度をかなり広範囲に選択でき、高度50mを速度450km/hで爆撃することも高度4000mを速度250kmで爆撃することも可能である。しかし、この飛行機の装甲は非常に優れているとは言いがたいため、対空砲火のある地域はできるだけ早く通過した方が無難である。
  • エンジンには消化装置が装備されていない。エンジンが故障した場合には直ちにプロペラをフェザリングすること。燃料タンクに被弾した場合には直ちに脱出すること。
  • 故障したエンジンをうまく停止できれば、もう片方のエンジンだけで飛行し、着陸することが可能である。戦闘によるダメージ受けた場合、爆弾を投棄して帰投すべきである。


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アラド Ar234 ブリッツ
ARADO Ar234 BLITZ

【機種解説】ワルター・ブルーメとハンス・レベスキーを中心に設計され、1943年6月に原型機のAr234V1が初飛行しました。トータルで260機以上が生産されたと思われます。

2200kmの航続距離を持つ航続距離高高度長距離偵察機として開発が始められましたが、爆撃能力が付加されたため、世界初の実用ジェット爆撃機とされる飛行機です。

元々が偵察機ということで、さほど大きい飛行機ではありませんでした。胴体内に爆弾を搭載するスペースはなく、全て機外に装備します。エンジンの供給が遅れたため、機体が出来てから1年半も据え置かれていたと言われています。

試験飛行の結果、飛行性能、信頼性共に申し分ありませんでしたが、降着装置が橇だったために着陸後に滑走することができず、多数機での作戦が困難で、B型以降は車輪を装備するように変更され、生産された数機のAシリーズは試験飛行に供されました。

B-1型が高高度偵察機型、B-2型が爆撃可能な飛行機で、生産されたのはほとんどB-2型です。片翼のエンジンポッドに2基ずつエンジンを装備した4発機のCシリーズもわずかに生産されたとのことです。

爆撃機形の多くにはパイロットがコクピットからRF2Cペリスコープ照準器で照準できる20mm機関砲が2門後ろ向きに固定装備されていましたが、連合軍には実質的にこの飛行機を補足できる戦闘機がなく、不要な装備だったのではないかと考えられています。離陸時用の補助ロケットエンジン(RATO)を装備した飛行機もありました。ブリッツというのはドイツ語で「稲妻」を意味するとのことです。

3882/XX-No139-18 2007.02.18
Ar-234B-2/lpr, 1944
アラド Ar234B-2 ブリッツ
ARADO Ar234B-2 BLITZ
爆撃可能な量産型です。


【1946の航空機ガイドの機体解説】
エンジン
  • ユモ004B 2基(900kgf X2)
武装
  • 20mm MG-151機関砲 2門(防御)
  • 最大1700kgの爆弾
長所
  • 卓越した速度。
短所
  • 操縦性が悪い。
  • 運動性が貧弱。
  • 低高度では極めて航続距離が短い。
【1946の航空機ガイドのパイロット・ノート】
  • この飛行機は前方に発射できる武器を装備していないが、MG151/20 20mm機関砲が尾部に装備されており、パイロットは’Toggle Gunsight’キー(デフォルトはShift+F1キー)でコクピット内のテレスコープ照準器を使って照準し、トリガを引いて発射することができる。
  • 爆撃には、Lofte-7K水平爆撃照準器か、BZA-1急降下爆撃照準器を使用する。パイロットから爆撃手への切り換えには、’Pilot or Gunner Position’キー(デフォルトはCキー)を使用し、水平爆撃照準器と急降下爆撃照準器の切り換えは’Toggle Gunsight’キー(デフォルトはShift+F1キー)を使用する。
  • ゲームのシミュレーションエンジンの制限により、BZA-1急降下爆撃照準器は現実に使用されていたものに比べて単純化されている。このゲームでは単に攻撃地点を見るための潜望鏡のような機能しかなく、爆撃パラメータの入力を必要とない。水平な線が爆弾の落下店を示している。急降下爆撃の手順は標準的なものである。
  • この飛行機は、過過重時の離陸時に使用するための補助ロケットRATO(rocket-assisted-take-off)」が装備されている。ゲームのシミュレーションエンジンの制限により、この補助ロケットは完全に自動化されていて、必要時に勝手に起動され、プレイヤーが制御することはできない。

【諸元(実機)】
全幅14.1xm 全長12.6m 全高4.3m 翼面積26.4m2 自重5200kg 全備重量9850kg
エンジンユモ109-004B X2 最大出力900kgf X2
武装20mmX2,爆弾max1500kg 乗員1名
最大速度742km/h (6000m) 海面上昇率762m/min 実用上昇限度10000m 航続距離1600km以上



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