【ガス器具の修繕】
大阪ガスのサービスショップで給湯器などガス機器のサービス業務をしています。
※(ほとんどの大阪ガスサービスショップというのは大阪ガスの資本ではなく個人店なのです。
大阪ガスが供給地域をいくつかのサービスエリアに分けて個人店にサービスを委託しているのです。)

ガス器具とは言っても最近の機器の中は電気部品と配線が詰まっています。
便利に使う為に、100V電源は必須です。
いくら、関西電力に勝ちたいと思っても電気が無ければただのガラクタ同様です。
強がり言っても現実です。
古いタイプの器具は、電気を使わずとも使用できましたし、今の器具より数倍長持ちします
(安全性と快適性は低いですが)。
ガス業界は、ガスで発電もできる「エコウィル」と宣伝していますが、これも100V電源がなければ同じくガラクタです。
(電気)が無いと発電できない・・・笑ってはいけません。

【故障事情】
電気器具にしろ、ガス器具にしろ故障する原因というのは、大体決まっています。
1. 部品の耐久年数による自然故障
2. 部品のロットの不良
3. 設計ミスによる寿命の短縮
4. 使用上の不注意

ここで、問題になるのがですが、人身に被害が出ないとメーカーはなかなか誠実な対応をしません。
実はは結構多いのですがメーカーは
顧客に知らせないまま、途中から改良する程度です。
保証期間中に症状が出ればまだましですが、保証期間を過ぎれば有償になります。
気の弱い人は、運が悪かったとあきらめるでしょう。
同じ様な故障がたくさん出ていても証明する方法が無いからです。
一番知っているのが現場のサービスマンです。
たまたま、近所や知り合いで同じ機種で同じ不具合がでたら、絶対クレームでしょう。
サービスマンは2.3が原因の修繕を有償で修繕する場合、良心が痛みます。
メーカーは認めようとしない、顧客は事情を知らないのですから。
ですから、消費者はインターネット上で故障情報を共有すれば良いと思います。
【業界事情】
大阪ガスブランド(大手メーカーの一例)の商品とOEMメーカーの商品との実売価格の大きな差に気づいておられる人もあるでしょう。
同じ機能の製品で2倍以上の価格差があったりします。(異常と思いませんか)
例えば、ガスファンヒーターとかガスコンロとか給湯器とか。

世間で言う下請けいじめというのが大阪ガスにもあります。 大阪ガス自身は組合もあり、週休2日制でのんびりやっているけれど、サービスショップは日曜・祭日・盆も店を休めないのです。
大阪ガスの宣伝のサービスの充実というのは、個人店に押し付けているだけで自分たちはのんびりしています。
店で組合をつくろうものなら、つぶしにかかります。

さらに、ガス業界は普通の風呂給湯器より、CH(セントラルヒーティグ)を売るために、
サービスショップに対して厳しいノルマを押し付け、押し付けられたものを消化するために違法スレスレの事をしている店もあると聞きます。
現実に長屋の一人暮らしの年金生活のおばあちゃんに、言葉巧みにかなりオーバースペックな高機能CHを売りつけています。
それをつけるために工事も余分に必要になります。(こんな例はザラにあります)
金額でいえば、おばあちゃんが望む実用品の3−4倍の値段はするでしょう。

又、「機器の点検にお伺いします。」と言って法令の安全点検と誤解させ、訪問すると「機器が古いから危険」、 「能力がかなり落ちている」など事実と違う説明をして不安をあおり、買い替えを強引にすすめる店や営業マンもいるようです。
実際、カスタマーセンターにはその類の苦情の絶えることが無く、苦情の多い店は大体きまっています。(複数)

昔ながらのお客様との信頼関係で商売してきたサービスショップ店はおいてけぼりを食い、どんどん容赦無く
大阪ガスにつぶされます。
つぶされた店の後に大阪ガスが送り込んだ業者は異常にCHなど大阪ガスの押し付け商品の売り上げが多く、 今までの店の4倍も5倍も売るのです。
地域のガス器具の故障や需要が急にそんなに増える訳も無く、点検商法で売りつけるからに他なりません。
それを大阪ガスは他のショップに対し、見習えとハッパをかけます。

大阪ガスというだけで、お客様は信用します。
しかし、「値段の高さは安心と充実したアフターサービスの付加価値分」と割り切ってくれるありがたいお客様を裏切る事態になりつつあります。
それは、サービスマンに対しても営業ノルマを大きく押し付けるからです。
サービスに使う時間を短縮して営業しろというのです。
6−7年を経過した機器を修理したら、なぜ買い替えをさせられないのかと責められたりします。

お客様の要望にピッタリの商品を売ると、もっと高級品を売れといわれます。
お年寄りなど、高機能すぎる機器を売りつけられ、使いこなせません。
お年寄りはシンプルが一番のはずなのに

大阪ガスは次のような事で地域の人をランク分けしています。
1. 庭付き一戸建て
2. 庭無し一戸建て
3. 分譲マンション
4. その他どうでもよい

1. ガスの消費量が多いかどうかで5ランク

今は、毎月のようにセールや展示会をしていますが、「接客にはランクの低い客に時間を費やすな」という指令が出ます。

大阪ガスがサービスショップに押し付けるノルマは、大阪ガスに都合の商品を押し付けるだけでなく、 地域の世帯一軒あたり、年間いくらいくら売れというのです。
ノルマを達成できなければ、看板を取り上げるというのです。
あなたの近所のガス屋さんつぶれていませんか。
お客様はなじみの親切な店員さんやお店が無くなってとまどっています。
次に大阪ガスが送り込む業者は売る事が至上命令ですから、気をつけましょう。

【賢い消費者になろう】

必要の無い機能がついた機器を買うべきでは無い。百害有って一利無しです。
1. 余分な機能がある分、価格が高くなる。
2. 余分な部品が多くなるので故障確率が増える。
3. 故障すると高機能な分、修繕費用が高くつく場合が多い。
4. 場合によってはエネルギー効率が悪くなる。
例1.床暖房や浴室暖房の予定がなければ、CHを買うべきでは無い。
例2.ガラストップコンロのガラスが割れたら、取替えにかかる費用はびっくりしますよ。
   他の理由もありガラストップコンロのメリットは差し引き無いに等しい。

【独占企業を監視しよう】

ガス事業者は独占企業の立場を利用して、好きなようにしています。
民間でもっと監視し、追及するべきです。
床暖房などをつけたらガス料金を大幅割引しますというが、その分のつけは、床暖房をつけていない人に 上乗せされているのです。
それは正しいあり方ですか。
公共的要素の非常に大きい事業者がする事ですか。
ガスの無駄遣い、エネルギーの大量消費(=地球温暖化)する人に対しガス料金を優遇しましょうと言っているのです。
24号給湯器、CHなど、本当に必要な家庭が何割ありますか