LPGAツアーに関するビッグ・ニュース
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2008年8月27日(水)
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ゴルフ・ウィーク誌の報道によると、2009年からLPGAツアーは新しい規則を設ける予定で、2年以上フル参戦しているインターナショナル・プレーヤーの中で英会話の能力が一定のレベルに達していない選手は、出場停止処分を受ける可能性が出てきました。 8月20日、韓国の選手を対象にしたミーティングで発表された新しい規則案によると、LPGAツアーは2009年からインターナショナル・プレーヤーに対して英会話の試験を実施する予定とのこと。選手には英会話のレッスンが義務づけられ、テストに不合格の場合、出場停止の処分を受ける見込みです。選手がメディアやファンと活発にコミュニケーションを図ることを目的とした新しい規則は、今シーズンの終わりまでにツアーのメンバーに対して正式に通知されます。また、今年冬のQスクールを突破したインターナショナル・プレーヤーは、2年間で一定の英会話レベルに達するよう求められることになります。
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LPGAツアーのコミッショナー代理に詳細を聞く
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2008年8月27日(水)
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LPGAツアーのコミッショナー代理、リバ・ギャロウェイに詳細を伺いました。
■英会話能力を問うこと決めた理由
リバ・ギャロウェイ 「LPGAツアーのセレブリティプログラムの5つのポイントを満たすためです。LPGAツアーのメンバーは、コースの内外で優れたパフォーマンスをすることが大切です。そのために、数年前、文化交流のプログラムをもうけましたが、 それはインターナショナルプレーヤーが英語でコミュニケーションを図れるように助けるものです。ファンやスポンサー、メディアとうまく接することは大事ですし、特にプロアマ戦のパートナーと交流を図れる選手であることは大切です。」
■LPGAツアーやゴルフ界にとって自然の成り行きなのか 「スポーツエンターテインメントの世界で成功したいのなら、ファンやスポンサーにとって魅力的な人間として、コースの内外でいいパフォーマンスをしなければなりません。英語でうまくコミュニケーションを図ることができければ、それを満たせるはずです。」
■こういうルールに関して、過去に訴えられた例について 「アメリカの企業や団体は、ビジネスを展開するにあたって必要な能力とみなす条件を定めるためのルールを設定することを認められています。LPGAはメンバーシップを必要とする組織でありその点で、他のビジネスの団体となんら変わりはありません。」
現在LPGAツアーには韓国人選手が45人参戦していますが、多くが優勝経験を持ち、有名な選手もたくさんいます。
■韓国人をターゲットにしているかどうかについて 「それは一切ありません。このルールは、ツアーのメンバー全員に必要とする条件です。ツアーは、韓国人以外の選手にも英語を学べるようにいろいろと配慮しています。」
■実技で評価されるべきゴルファーの収入を経つことになっても仕方ないかについて 「まず私達は、このルールを適用することが大きな問題になるとは見ていません。現在、ツアーのメンバーのほとんどが英語で問題なくコミュニケーションを図れるので、今後も問題にはならないはずです。 選手は、スポーツエンターテインメントの世界では、スポンサーやファンとの交流がいかに大切であるかを理解しています。そしてインターナショナルプレーヤーを含め全ての選手がツアーを支えてくれていることを嬉しく思いますので、このルールを設けることでいい結果が得られると信じていますし、選手は英語でコミュニケーションを図ることでもっと成功を収め、それによってツアーも潤うと捉えています。」
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LPGAツアーを担当している記者の反応
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2008年8月27日(水)
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ゴルフウィーク誌に掲載された今回のルールについての記事を書いたベス・アン・ボールドリーに伝えてもらいます。
■先週ミーティングが行われた理由とは?
ベス・アン・ボールドリー 「LPGAツアーはこのポリシーに関して数年前から検討しており、選手も何らかの結論が出されるのはわかっていましたが、なぜ先週を選んだか、私もわかりません。 “セーフウェイ・クラシック”が行われたオレゴン州ポートランドでのことでしたが呼ばれたのは、韓国の選手だけです。残りのツアーメンバーは、ペナルティを課せられるなど具体的なことは知りませんし、韓国の選手も出場停止処分と聞いて驚いていました。」
■ミーティングに参加した韓国の選手の反応は? 「私が話した韓国の選手全員が、LPGAツアーがより効果的なコミュニケーションをとる重要性を強調しているのは、理解していますが、出場停止処分に関しては、ほとんどの選手が度を越えていると言っていました。」
■韓国の選手だけを集めた理由について 「ツアーに聞いたところ、現在韓国の選手が45人メンバーとして参戦しており、それは外国人選手の数として最多だからと説明していました。インタビュールームで最も通訳を必要とするのが韓国の選手ですから、それは理解できます。私は、ツアーのメンバー全員に新しいルールに関して同じ日とは言わないまでも、同じ週に詳細を伝えるべきだったと思います。ゴルフ界も選手も不意打ちを食らったも同然で、いつか何らかの措置がとられるだろうとわかっていたものの、出場停止処分に関しては寝耳に水でしたからね。」
■ベス・アン・ボールドリーからニュースを聞いたツアー選手の反応 「私は日曜日にロレーナ・オチョアにインタビューしましたが、彼女は全く知らなかったので、私が新しいルールについて説明しなければなりませんでした。そのときは、私もツアーカード剥奪になるのかと思っていたんです。でも、その日の夜、LPGAツアーのスタッフに確認し、出場停止処分だということがわかりました。 ロレーナも当初ツアーカード剥奪だと思っていたので、それは行き過ぎだと話していました。全員と英語でコミュニケーションが取れるようにすることは大切だが、メンバーシップは、ゴルフの才能を基準として与えるべきだと言っていました。」
■LPGAツアーを長年取材し、インタビューでの選手の英語に苦労した点について 「確かに苦労はありました。イ・ソンファは、ツアー参戦後、かなり英語力を伸ばして、今ではスムーズに会話できるようになりました。彼女達が最も恐れるのは失敗することで、ミスを犯したくないと思っているはずです。私達が期待する以上に彼女達はうまくしゃべっていますが、自分の英語力は完璧ではない、間違ったことを言ったらどうしよう、そんな不安が先に来てしますようです。 彼女達は、私達が思うよりうまくしゃべっていますが、通訳を呼んだら、通訳の人に必要以上に頼ってしまいます。そうなると韓国語だけをしゃべることが多くなってしまいます。そして、中にはなかなか英語をマスターできない選手がいるのも事実です。」
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LPGAツアーの英会話の能力を問うポリシーについて専門家の声
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2008年8月27日(水)
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インターナショナルプレーヤーに英会話の能力を問うポリシーを提案したLPGAツアーについて、PGAツアーのアナリスト、テッド・トゥリーバ、LPGAツアーのアナリスト、ローラ・ボウ、そしてゴルフチャンネルのインサイダー、ブライアン・ヒューイットに聞きます。
■予想していたことかどうか
ローラ・ボウ 「2、3年前から検討されていたことで、突然ふって沸いたことではありません。ツアーは、インターナショナルプレーヤーを疎外するつもりはなく、今後も選手に英語のレッスンを受けさせ、助けるはずです。ある程度の期間参戦していたら、英語を話すべきです。」
■ツアー参戦できない選手が出てしまうかもしれない点について
ブライアン・ヒューイット 「私も英会話の能力を問うポリシーが提案されることは予想していましたし、それに関して反対ではありませんが、そこに出場停止処分という言葉が登場すると、アメリカ自由人権協会がからんでくるのはほぼ避けられないと思います。韓国人選手の親達も黙っていないでしょうし、私は訴訟問題になると思います。」
■話を聞いた選手の代理人たちが言っていたこと
ブライアン・ヒューイット 「私はオーランドに住むグローバル・スポーツマネジメントのドン・シンに話を聞きましたが、彼は、サラ・リー、イ・ミナのほか、4人のアジア人選手の代理人です。彼は適切な措置だといっていました。彼が抱える選手は、2005年から英語のレッスンを受けているそうです。そして、彼は、基準となる英会話テストはどのように行うのか知りたがっていました。また、ドン・シンは1年間、選手をツアーに参戦させ、慣れさせる機会をあたえるために2009年ではなく、2010年から施行となることを希望すると言っていました。韓国語は、英語とは大きく異なり、スペイン語やフランス語、イタリア語を話す人に比べ、韓国人が英語を習うのははるかに難しいのは間違いありません。」
ローラ・ボウ 「秋にQスクールを突破し、英語力を試されるまでに2年間あるわけですから、2年間で簡単なフレーズ、どうもありがとう、あなたの方が遠いですよとか、お先にくらいは学べるでしょう。流暢に話せといっているわけじゃありません。」
■このルールを適用することは、LPGAツアーにとっていいことかどうか
ブライアン・ヒューイット 「私はそう思います。エンターテインメントに関していえば、ベン・ホーガンはプロアマ戦で一緒にプレーして楽しい選手じゃありませんでしたよね。またPGAツアーのアンヘル・カブレラは優勝したとき通訳を通して話していました。いずれにせよ、私はいい効果をもたらすと思います。」
ローラ・ボウ 「LPGAツアーはスポンサーが必要ですから、いいことです。英語を話さない選手を締め出そうというのではなく、罰金では効果がないから出場停止処分にするのです。」
罰金ではなく、ツアーの大会に出られないようにすることで選手に英語をしゃべることの重要性を気づかせる必要があると思います。
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セルジオ・ガルシアがテニスの世界ナンバー1とプレー
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2008年8月27日(水)
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セルジオ・ガルシアはテニスの全米オープンの会場、ニューヨークのフラッシング・メドウを訪れ、世界ランキング・ナンバー1のラファエル・ナダルとプレー。ハンデ11の腕前というナダルは、暇があれば自宅のあるマヨルカ島でゴルフを楽しんでいるそうです。ナダルは2007年、「マヨルカ・クラシック」のプロアマ戦に出場した時、ガルシアと初めて会い、意気投合したとのこと。ガルシアは今年、ウインブルドンの観戦に出かけ、ナダルを応援していました。
セルジア・ガルシア 「最高に楽しいですね。2007年、マヨルカ・クラッシクのプロアマ戦でラファエルと一緒にプレーして以来、すっかり仲良くなりました。このフラッシィング・メドウでラフェアルとテニスができるなんて、かけがえのない思い出です。私は色んなスポーツを楽しんでいますが、テニスは大好きです。ラファエルだけじゃなく、スペインの選手みんなを応援していますし、こうやって直接選手に会うのはいいものですね。」
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