【裏・ロンドン五輪】不安爆発！ ロンドンオリンピックは不安だらけ

2008年8月24日、『北京オリンピック 2008』が幕を下ろしたが、次は2012年の『ロンドンオリンピック 2012』が待っている。中国でのオリンピック開催が決定したときは世界各国から不安な声があがっていたが、ロンドンのオリンピックも不安要素でいっぱいなのだ。それでは、どんな不安要素があるかをいくつかご紹介していこう。

＜不安要素1＞食べ物が高い
イギリスで気軽にファーストフード店に入るのは危険である。イギリスにおいてファーストフード店に入るとき、「安く食事を済ませよう」「ちょっと小腹がすいたから安いハンバーガーを食べよう」「お茶していこう」という気分で入ってはいけない。なぜなら、ビックマックが約500円し、セット価格ともなると軽く1,000円をこえるからである。普通の食堂でも同等の価格だが、あえて食事を安く済ませようとファーストフード店に入る理由はないということだ。

＜不安要素2＞地下鉄の運賃が高い
イギリスのロンドンは地下鉄の初乗り運賃が信じられないほど高い。日本の JR では130円が初乗り運賃だが、ロンドンの地下鉄は4ポンド（約814円）もする。814円あれば、日本ならば新宿から鉄道で奥多摩の近くまで行くことができる価格だ。

＜不安要素3＞入国拒否にあう可能性が極めて高い
イギリスは日本以上に外国人の入国に厳しい国だ。いくら犯罪をしていなかったとしても風貌がみすぼらしかったり、パスポートに押されたスタンプがアジアばかりだったりすると、別室に連れて行かれることがある。別室行きの確率は他国と比べて非常に高く、そのせいで乗り物の乗り継ぎに遅れてしまうこともある。

＜不安要素4＞食べ物がまずい
イギリスで美味しい料理を期待してはいけない。明確に言えば、イギリス料理に期待してはいけない。イギリスでいたばんおいしい料理は中華料理とトルコ料理と言われているくらい、イギリスの料理に味を期待してはいけない。単に腹が膨れればいいというのであれば、食べてもいいだろうが……。

＜不安要素5＞安い宿泊施設が少ない
イギリスのユースホステルは高い。まるでユースホステルとは思えないほどの高さだ。もちろん、ドミトリー（4〜6人ほどの相部屋）も高く、とあるユースホステルのドミトリーは格安価格で3,000〜4,000円程度だ。それゆえ、シングルルームやサインルームに泊まるとなるとさらに高額なる。

＜不安要素6＞五輪開催による物価高騰
ただでさえ生活費がかさむロンドンで開催されるオリンピック。そのイベントたるや、ロンドンの歴史史上稀にみる壮大なものとなり、さらなる物価の高騰を招くだろう。宿泊費は3〜4倍になり、低予算でロンドンオリンピックを見たいという人は野宿をする必要がある（本当に）。

＜不安要素7＞夜の治安
ロンドンは比較的治安の良い都市だが、ピカデリーサーカス駅付近の繁華街では、夜に暴れるイギリス人の若者たちが出没することがある。特にオリンピックやワールドカップ、FIFAなどのイベントがあり、自分が応援しているチームが負けたとなると大変だ。その瞬間からクラブやバーではビールやコーラのビンが割られ、町中にイライラした若者が出没する。

とはいえ、サッカーの聖地ともいうべきイギリスはロンドンで、どのようなオリンピックが開催されるか楽しみだ（掲載写真はロンドンオリンピックでサッカーの決勝戦を行う予定のウェンブリー・スタジアム）。当編集部は、『ロンドンオリンピック 2012』に関する情報をこれからも随時報告していきたい。今回紹介した不安要素に関しても、深く掘りさげて紹介していきたい。


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執筆：Jacqueline Ferneyhough
撮影：インターニューススタッフ
コーディネーター：British Overseas Citizen Corporation.
翻訳：Grass Supergrass Corporation.