須崎市の漁師(52)が自らとったフグを調理し、意識不明の重体になっていることが19日、分かった。県はフグによる食中毒と断定。毒のないフグと見間違えた可能性があるとみて、大学などの専門機関にフグの鑑別を依頼する。
県食品・衛生課によると、18日午後4時半ごろ、須崎福祉保健所に須崎市内の病院から「フグによる食中毒患者がいる」と連絡が入った。フグは漁師とその知人計5人が食べ、いずれも漁師の3人(52~60歳)に手などにしびれの症状が出た。2人は回復しているが、フグをとった漁師は一時呼吸停止となり、現在は自発呼吸ができるようになったが、意識は回復していない。
フグは煮付けにした上、猛毒のある肝を食べたらしい。【服部陽】
毎日新聞 2008年8月20日 地方版