August 24, 2008

Jo Jo Lee 2

プロモーターのブライアン・ディクソンに
オカマキャラでのイギリスデビューを言い渡されて
下を見たっきりの小島選手。
「さすがはイギリス一のプロモーターだと思うよ。
日本人としては初めてだしセンセーショナルだよ。
これで超有名人になれるよ」と私。
大剛さんも「聡よ。プロモーターのどんな要求にも答えられるのが
プロってもんだぞ」と追い討ちをかける。
さらに「大剛さん、ゴングの表紙いけるかもしれませんよ」と悪乗りする私。
黙ったままの小島選手。
話の決着はつかず、食事を終えると
そのままレストランを出る。
「聡よ。そんなに嫌か?」と大剛さん。
「ハイ。僕のレスラー人生終わっちゃいますよ」と小島。
ここで私が初めて助け舟。
「大剛さん。可愛そうだから、ブライアンに考え直すように
説得してあげたらどうですか?」
すると大剛さんは
「聡よ。俺の言いつけどおり、毎日手を抜かずに練習するか?」
「ハイ。必ず守ります」と小島選手。
「じゃあ、俺が考え直すように言ってやる。そのかわり
次に会った時になさけない身体をしてたら、すぐに
化粧してもらうからな」と大剛さん。

「いいか聡。会場に入ったら、他の連中が控室でヘラヘラ
してるのなんか相手にせず、すぐに練習しろ」

これが大剛さんの教え。これは小島だけでなく、天山や西村、
ケンドー・カシンにも同じことを言っていた。

会場の片隅で黙々と汗を流す。
リングに上がる時には、バンバンにパンプアップした状態だ。

化粧をしたくない一心からかどうかは、判断出来ないが
…小島選手は必死に練習した。

こうしてイギリスでの転身は幻におわったのだが…。(続く)





jimmysuzukiusa at 13:16 │Comments(0)この記事をクリップ!

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