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梅田北ヤード2期、「環境」をテーマに街づくりへ

2008年8月23日

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 大阪最後の一等地と言われる梅田北ヤード地区の2期開発区域の基本ビジョンが、「環境都市」に固まった。環境ビジネスに取り組む企業や研究所を誘致して中核施設とし、産官学で支援する構想だ。

 計画をつくる「大阪駅北地区2期開発ビジョン企画委員会」が22日、合意した。環境をテーマにした街づくりをする方針を確認。新エネルギーなどの関連ビジネスの創造▽環境にかかわる人材の育成と交流▽環境実験や情報発信、などを2期区域の中心的な機能とすることで了承した。どのような企業や大学、研究機関の誘致を目指すかなど、具体案は今後詰める。

 また、区域の緑化やゆとりのある空間づくりをめざし、防災拠点としても位置付ける。災害時に帰宅できない人たちの避難場所としても提供する。

 同委員会は、大阪市や経済団体でつくる「大阪駅北地区まちづくり推進協議会」が立ち上げ、2期区域の構想を検討している。近く開かれる協議会で、委員会の方針が了承される見通しだ。

 北ヤードの全体の広さは約24ヘクタール。東側の1期先行開発区域(7ヘクタール)では、ロボットやIT研究などをテーマに開発される。マンションやホテルを含む高層ビル4棟も建設。今年2月に都市計画決定され、近く着工する。街開きは11年春の予定だ。

 だが2期区域(17ヘクタール)の計画策定は遅れ気味。委員会は、08年度内に細部を含めた最終的な構想をまとめる予定だ。しかし、開発手法や事業者を決めるのはその後で、計画の長期化を懸念する声は経済界に多い。(加藤裕則)

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