22日午前9時20分ごろ、北九州市八幡西区藤原4丁目、指定暴力団工藤会系組長の末松勝巳容疑者(45)方から、「弾痕のようなものがある」と福岡県警に通報があった。捜査員が調べたところ、組長宅の玄関門扉と門柱の2カ所から弾痕と銃弾1発が見つかった。けが人はなかった。末松容疑者は21日、傷害容疑で県警に逮捕されていた。県警は、拳銃による発砲事件とみて、傷害事件との関連を調べている。
調べでは、末松容疑者の妻(45)が22日午前8時半ごろ、玄関に出た際、弾痕のような跡があるのを見つけ、通報した。付近で薬莢(やっきょう)は見つかっていない。当時、自宅には妻と子どもがいたという。付近の住民が「21日午後8時ごろ、パンパンという音を聞いた」と話しているという。
末松容疑者は、市内の知人男性(46)を先月31日未明に自宅に呼び出し、殴ったりけったりして約2週間のけがを負わせた疑いで逮捕された。
現場は住宅街で、周辺には産業医科大のほか小中高校が点在している。
福岡県内での発砲事件は今年に入って8件目。うち4件が北九州市内で、他に福岡市2件、飯塚市、須恵町で各1件の事件があり、2人の死者が出ている。