[パリ 21日 ロイター] チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は、中国軍が今月18日にチベット東部のデモ参加者たちに向けて発砲したとして、中国当局を非難した。また、チベット人140人が死亡したとの未確認情報があることも明らかにした。
21日付の仏紙ルモンドとのインタビューで述べた。
軍が発砲した場所はチベット東部のカム地方で「確認する必要があるが、チベット人140人が殺害されたと聞いている。信頼できる目撃証言によると、今年3月の暴動以降、ラサ地区だけで400人が殺害された。チベット全体でみれば犠牲者数は明らかに増える」と語った。
一方、インドにいるダライ・ラマの側近は「カム地方で騒乱が起きたことは認識しているが、死傷者数やその他の詳細については知らない。騒乱が起きた正確な日時も分からない」とした。