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【東京】南多摩病院から撤退 法人公募、病院は存続2008年8月21日
南多摩病院=八王子市散田町三、病床数百七十=を運営する都国民健康保険団体連合会が、本年度いっぱいで同病院の運営から撤退する方針を固め、運営を引き継ぐ法人の公募を二十日、始めた。同連合会は「病院自体は存続させるので、利用者はこれまでどおりの医療を受けられる」と強調している。 (布施谷航) 同病院は、戦後間もなく、医療機関が八王子地域に不足していた一九五四年に開院した経緯がある。連合会は撤退方針について「現在では地域に病院が増えたため、病院不足を補完する役割は終わった。経営難のため手放すのではない」と強調する。しかし、同病院は二〇〇一年から病床数を減らすなど、赤字体質から抜け出すための三カ年の経営改善計画を実施しており、本年度も〇七年度から始まった三次計画の途中だった。 連合会が公開した病院承継の公募要領によると、応募資格は八王子市内に病院を持つ同市の医療法人か財団法人。また▽病床数百七十床を維持すること▽原則として十年間は病院運営を継続すること▽引き続き在院を希望する入院患者を引き継ぐこと−などが条件に挙げられている。 公募の受け付けは今月二十五日から九月十二日まで。承継先は九月下旬に決定する予定。承継先が決まらなければ来年三月まで公募を繰り返し、それでも決まらない場合は、当面は連合会が病院運営を継続するという。 同病院には、外科や内科、神経内科など十三科と人工透析センターがある。病院の承継先が決まると、一般の外来を受け付ける八王子市内の公的病院は都立八王子小児病院だけとなる。
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