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2008-08-20 10:19:14 stanford2008の投稿

田中三彦『原発はなぜ危険か-元設計技師の証言-』(岩波書店、1990)の記載内容への疑問

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田中三彦『原発はなぜ危険か-元設計技師の証言-』(岩波書店、1990)を読み、専門的内容の理解できないところを桜井淳所長に質問したところ、(1)数々の疑問のある本、(2)信用できない、(3)日本製鋼で原子炉圧力容器を製造していることも知らない原子炉圧力容器の応力解析者(田中の「世界」に掲載された記事参照)、(4)能力を疑う致命的ミスは、米国機械学会ASMEの正式名をThe American Society for Mechanical Engineersと記載したことで(p.54)、バブコック日立に9年間勤務した技師としては、初歩的事項も知らず、あまりにもお粗末とのことです(編集者も不注意)。
2008-08-17 12:43:37 stanford2008の投稿

新潟県中越沖地震に震災した柏崎刈羽原子力発電所の運転員はどのような役割を果たしたのか

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桜井淳所長に拠れば、2007年9月2日(日)に放映されたNHKスペシャルの内容は、2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震(M6.8)に震災した柏崎刈羽原子力発電所(7基中3基定格運転、1基起動操作中)の運転員の行動に焦点を当て、安全確保のために、特別なことをしたかのようなサクセスストーリーでしたが(東京電力からの説明を聞いた取材担当者は、説明した者が驚くほど補助ボイラーの蒸気の利用にかかわる判断に、大きな意味があるかのように錯覚)、実は、発電所の制御システムは、定められたシーケンスに則り、地震や事故・故障が発生すると自動的に作動し、運転員が何もしなくても、自動的に、炉心崩壊熱除去のための運転モードまで進み、必要な機器・安全系が正常に作動し続ければ、運転員は、監視しているだけで良く、もし、重要な機器・安全系が故障して作動しなければ、正常なシーケンスに戻すため、運転員は、マニュアル(手動)操作しなければならず(運転員の能力と的確な操作が求められるのはこの時)、震災時には、その必要がなかったため、結果からすれば、たとえ、制御室に運転員がいなくても、安全な炉心崩壊熱除去運転まで推移しました。
2008-08-17 12:16:11 stanford2008の投稿

新潟県中越沖地震に震災した柏崎刈羽発電所に対するEPRI専門家レビュー内容-新規情報なし-

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桜井淳所長に拠れば、"カリフォルニア"から、James Lick Skywayに入り、サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジ(San Francisco Oakland Bay Bridge)を経て、約20kmの位置にあるオークランド(Oakland)を通過し、なお東へ約20km進むと、EPRI(Electric Power Research Institute)があり、そのEPRIの専門家が、地震に遭遇した原子力発電所の技術評価基準(EPRI NP-6695とANSI/ANS-2.23-2002 Nuclear Plant Response to an Earthquake)を基に、新潟県中越沖地震に震災した柏崎刈羽原子力発電所の現場調査・検討をとおし、レビュー結果を公表しましたが(http://www.jaif.or.jp/pdf/2008_07_GHardy_en.pdf#search='EPRI<seismic' )、ただ、概要のみであり、専門的な考察はなく、新規性のある情報は、まったくありませんでした。

2008-08-16 23:32:10 stanford2008の投稿

SLACは高エネルギー実験の世界10拠点のひとつ-米三大拠点のひとつ-

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桜井淳所長に拠れば、時々見学するStanford Univ.のStanford Linear Accelerator Center(SLAC)は、"カリフォルニア"から南に約60kmにあり、1962年に設置され、最初、3kmの線形加速器で電子加速、後に、独自の技術で、線形加速器のまま、電子と陽電子の同時・並行加速、正面衝突が可能な4GeVのcolliderにし、次のステップとして、50GeVのcolliderに改良、これまで、高エネルギー実験(素粒子実験と素粒子理論の研究拠点)の世界の10拠点のひとつであり、米三大拠点(Fermi National Accelerator Laboratory, Brookhaven National Laboratory, SLAC)のひとつで、これまで、SLAC研究者だけでも、ノーベル賞物理3回(1976, 1990, 1995)・化学1回(2006)受賞し、研究投資・加速器規模・エネルギーの割には、世界でも、質の高い、非常に独創的で、効率の良い研究を実施しています。

2008-08-16 20:48:06 stanford2008の投稿

大飯3号機原子炉圧力容器ノズルと一次冷却系配管溶接部付近の内面に深さ1.5cmの応力腐食割れ

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桜井淳所長に拠れば、定期点検中の関西電力大飯3号機(電気出力118万kW, PWR,, 1991年12月18日営業運転開始)において、10年に1回の割合で検査している原子炉圧力容器ノズルと外径88cm肉厚8cm弱のステンレススチール製一次冷却系配管の溶接部付近の内面に、2008年4月17日、深さ3mmの応力腐食割れ(stress corrosion cracking ; SCC)が発見され、その後、深さが1.5cmにも達していることが分かり、亀裂を削り取り、その後で肉盛溶接による修理を行うことになっていますが、材料の常識からすれば、SUS304であろうが、SUS316Lであろうが、特に、驚くようなことではなく(石油プラントでも火力発電所でも原子炉でも、しょせん、エンジニアリングの世界で、想定範囲内の出来事であって、米国のエンジニアなら話題にもしない)、溶接時の入熱量によっては、たとえ、一次冷却材中の溶存酸素量が5ppb以下でも、運転20年弱でも、SCCが起こりえるし、今後、他の原子炉でも同部の検査を強化しなければならず、原因究明には、溶接記録を調査し、溶接時間と入熱量を評価しなければなりません。


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