北京オリンピック開幕式の各種業務・組織状況についての記者会見が9日行われ、北京五輪組織委員会開・閉幕式業務部常務副部長である王寧・北京オリンピック開・閉幕式運営センター主任は、北京五輪メーンスタジアム「鳥の巣」で開幕式当日に気分を悪くした人達が一部出た問題について、当日の蒸し暑い天候が引き起こしたものであり、スタジアムの通風設計に問題はないとの見解を明らかにした。新華社が伝えた。
記者会見の席上、開幕式で570人が体調不良を訴えたと一部メディアが報道した件に関し、スタジアムの通風設備に問題がないか再検討し、閉幕式前までの再調整の必要性を問う記者からの質問があった。
これに対し王主任は、570人という数字については正確な確認ができないが、一部に体調不良を訴えた人が出たのは確かであるものの、すみやかな応急手当が講じられたと述べた。
また同主任は、開幕式当日夜の天候は非常に蒸し暑く、トラブル発生の主な原因は天候によるもので、スタジアムの構造上の問題ではないと語った。王主任によると、「鳥の巣」は設計段階において充分な通風性能が考慮されており、また閉幕式前後の北京の天候は、より過ごしやすいものとなることが予想されており、同じようなトラブルが発生することはないという。