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白馬岳土砂崩落:不明2人は63歳女性と35歳山岳ガイド

新潟県警ヘリに乗り込み、救助へ向かう長野県警山岳遭難救助隊の隊員ら=長野県白馬村で2008年8月20日午前6時59分、大平明日香撮影
新潟県警ヘリに乗り込み、救助へ向かう長野県警山岳遭難救助隊の隊員ら=長野県白馬村で2008年8月20日午前6時59分、大平明日香撮影

 長野県白馬村の北アルプス・白馬(しろうま)岳(2932メートル)の大雪渓上部付近で19日に起きた土砂崩落で、県警などの救助隊は20日早朝、行方不明になっている登山者2人の本格的な捜索を開始した。

 県警によると、2人は同県松本市梓川倭(あずさがわやまと)の山岳ガイド、野間洋志さん(35)と神奈川県大和市つきみ野、鈴木玖仁子(くにこ)さん(63)。

 捜索は午前5時40分、大町署員ら8人が大雪渓への登山ルートの猿倉登山口から入山、同7時半ごろ現場に到着した。県警などによると、土砂崩落は現場南側の杓子岳側からではなく、北側の白馬岳方向から崩れ、規模は長さ約100メートル、幅約50メートルと当初の見立てより大規模だった。

 応援要請を受けた新潟県警のヘリも救助隊員を乗せて白馬村のヘリポートを離陸したが、濃霧で現場に着陸できず、標高約1400メートル付近の中腹で隊員を降ろした。

 野間さんと鈴木さんは18日、大雪渓の下部の白馬尻小屋に宿泊。19日に頂上付近の白馬山荘まで登っている途中、標高2300~2400メートルの「葱平(ねぶかだいら)」付近で土砂崩れに巻き込まれたとみられる。

 白馬岳の南東斜面にある大雪渓は、全長約3.5キロ、標高差約600メートルで、同じ北アルプスの針ノ木、剱沢(つるぎさわ)とともに日本三大雪渓に数えられる。夏でも万年雪が広がっているが、雪渓上部は高山植物の群生地。

毎日新聞 2008年8月20日 10時58分(最終更新 8月20日 11時55分)

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