イランのメディアは17日、人工衛星を搭載できる国産ロケットの打ち上げに成功したと伝えました。衛星打ち上げ技術は長距離弾道ミサイルにも応用が可能で、新たな議論を呼ぶことになりそうです。
イラン国営通信などは17日、国産ロケットを使って国産の人工衛星「オミド」を軌道に乗せることに成功したと伝えました。
その後、イラン航空宇宙機関の長官はイラン国営テレビに対し、打ち上げたのは人工衛星としての本来の機能を搭載していない「模擬衛星」であることを明らかにしました。とはいえ、打ち上げたのが「模擬衛星」であっても、衛星を軌道に乗せるロケット技術そのものは長距離弾道ミサイルの開発にも応用が可能です。
イランは軍事面への転用を否定していますが、イランの核開発疑惑をめぐる包囲網が強まる中、新たな議論を呼ぶことになりそうです。(18日11:02)