元ホスト「ミクシィ」で知り合った看護師だます

 「母親が白血病」などとうそをついて治療費名目で女性から計55万円をだまし取ったとして一宮署は18日、稲沢市北島町笠破の無職井上洋一容疑者(24)を詐欺容疑で逮捕した。
 調べでは、井上容疑者は昨年末、携帯電話サイト「ミクシィ」で知り合った常滑市在住の女性看護師(24)に対し「母親が白血病を患っており、その治療費が必要なので貸してほしい」「肺がんにかかったのでお金が必要だ」などとうそを言って、2月15―27日までの間、3回にわたり計55万円をだまし取った疑い。
 調べに対し井上容疑者は容疑を認め、「4年前までホストとして働いており、200万円の借金があった」と供述している。
 井上容疑者は昨年末、女性が作成した「ミクシィ」のページを気に入り、女性にメールでアプローチ。2人は2月13日に稲沢市内で初めて会ったという。
 女性は15日夕方に井上容疑者から電話で頼まれ、同日午後8時半ごろ、一宮市内に止めた女性所有の普通乗用車内で現金15万円を手渡し、その後も女性は稲沢市と一宮市で2回、現金を渡したという。
 井上容疑者はミクシィの登録にホスト時代に使っていた「青山真尋」という偽名を使用。女性はだまされたと気付くまで、井上容疑者の本名も住所も知らなかったという。
 井上容疑者は母親と弟の3人暮らしで、母親が白血病を患っていたという事実はないという。
 女性は井上容疑者と連絡が取れなくなったことを不審に思い、4月ごろ、井上容疑者の母親が入院していたとされる名古屋市内の病院を訪問。入院している事実がなかったことから、5月初めに男友達とともに同署に被害届を出した。
 同署は余罪がないかどうか慎重に調べている。


(2008年8月18日更新)


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