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ロシア軍、グルジア撤収の構え見せず 情勢安定化の気配うかがえず (1/2ページ)
このニュースのトピックス:ロシア・CIS
【トビリシ=遠藤良介】グルジア紛争は、ロシアのメドベージェフ大統領が6項目の和平原則に署名したが、16日もグルジアに侵攻しているロシア軍が同国内の数都市に駐留して支配し、緊迫した状況が続いている。首都トビリシでは、西方40キロのイゴエティ村までロシア軍が急接近し、村の付近にある主要鉄橋が爆破された。ロシア軍の強硬姿勢の背景には、南オセチア自治州の実効支配強化に向けて、軍事面でグルジアに圧力をかける狙いがあるものとみられる。
ロイター通信によると、イゴエティ村付近に駐留しているロシア軍の規模は軍用車両17台、兵士は200人ほど。同村付近の道路ではグルジア警察が検問所を設けて警戒を強めているが、ロシア軍の軍用車両は縦横無尽に走り回っているという。ロシア軍兵士は塹壕(ざんごう)を掘るなどしてグルジア側からの反撃に備える姿勢を解いていない。付近の野原や山では火事も断続的に起こっている。
ある村民は「恐ろしくて、夜は家で過ごすことができない」と打ち明けた。交戦で家が破壊される恐れがあり、夜は林の中に避難して寝ているという。