グルジア:ロシア軍が撤退開始

 【モスクワ杉尾直哉】グルジア南オセチア紛争に軍事介入したロシア軍は18日、グルジアの紛争地域から撤退を開始した。ロシア軍のノゴビツィン参謀次長が会見で明らかにした。ロシアとグルジアが署名した和平合意文書は、ロシア軍の戦闘開始前の地域への撤退を規定しており、撤退開始は合意履行に向けた一歩となる。ただ、撤退完了の時期は明らかでなく、即時撤退を求めるグルジアや欧米との対立は続きそうだ。

 ロシア軍は南オセチア自治州内に展開していた部隊の一部がロシア側に移動を開始。グルジア中部ゴリからの撤退も18日中に始まるという。ただ、戦闘開始(8日)前から南オセチアに駐留していたロシア平和維持軍は残り、活動を続ける。

 一方、グルジアのサーカシビリ大統領は18日、ロシア軍が撤退すれば、ロシアとの直接交渉を開始する用意を表明した。

 ロシア軍は停戦合意後もゴリなどに駐留していたが、メドベージェフ露大統領は18日の撤退開始を表明していた。

毎日新聞 2008年8月18日 20時52分(最終更新 8月18日 22時53分)

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