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【コラム】「難攻不落」日本の壁を突破せよ(上)

 このところ、現代・起亜自動車の役職員たちは顔がほころぶのを我慢するのに必死だ。今年上半期で自動車売上台数149万台という過去最大の実績を上げたからだ。4-6月期の売上高は9兆1070億ウォンで、四半期基準で最高記録をマーク。北米・ヨーロッパ市場などでも売上好調で、今年上半期だけで海外で116万台以上を売った。これもまた史上初の実績だ。現代・起亜自は創立40周年を迎えた昨年、世界5位(生産・売上基準)の世界的な自動車メーカーになった。

 だが、このように絶好調の現代・起亜自にも「アキレスけん」がある。玄海灘の向こうにある日本では、同社の売上台数が毎年下落しているのだ。2004年の2524台をピークに、昨年は1223台、今年上半期は約240台にまで落ち込んだ。これは毎月の販売台数が40台という計算になり、日本に専門販売代理店50カ所以上を持つ現代自としては屈辱の数字だ。ある関係者は「なにせ日本は市場が閉鎖的なので、今年の売上台数500台という数字も簡単には口にできない状況」と話す。

 反対に、今年上半期に韓国に輸入・販売された日本車は1万1546台。ホンダ1社の韓国内売上台数6391台は、現代自の日本国内総販売台数の26倍に達する。

 世界の市場では好調なのに、日本で売れないという現象は、自動車だけではない。こうした状況に耐えきれず、韓国を代表する企業・サムスン電子は昨年11月、日本の家電市場から全面撤退を決めた。日本法人の売上総額1兆円のうち、日本の消費者を直接の対象とした売上は約1%の800億ウォン(約85億円)に過ぎず、採算が合わないという判断からだった。

産業部=宋義達(ソン・ウィダル)次長待遇

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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