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赤字三セクから寄付86万円 保岡法相の自民鹿児島支部

2008年8月17日3時1分

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 保岡法相が支部長を務める自民党鹿児島1区支部が05年以降、鹿児島市と鹿児島県の出資する第三セクターのホテル運営会社から計86万円の寄付を受けていたことがわかった。会社は長年にわたり債務超過の状態にあり、三セク企業と3年以上赤字の企業の政治献金を制限した政治資金規正法に違反する恐れがある。

 朝日新聞の取材を受け、同支部は「法違反の誤解を招きかねない寄付なので返還した」として、14日付で全額を返した。

 この三セクは、鹿児島市で鹿児島サンロイヤルホテルを運営する鹿児島国際観光。資本金2億5千万円のうち市が5千万円、県が1千万円を出資する。1区支部によると、05年2月以降、ほぼ毎月2万円ずつ寄付していた。

 政治資金規正法は、自治体の出資する法人が、首長や議員の選挙で推薦や支持をする政治団体に寄付することを禁じている。自民党県連は市長選や知事選で推薦をしており、総務省政治資金課は「小選挙区支部と県連の政治活動は一体と考えられ、寄付は違法の恐れがある」という。

 さらに、同法は3年以上続けて決算で欠損金の出た会社の寄付を禁じているが、同社の財務状況は20年ほど前から債務超過が続き、08年3月期も12億4700万円の債務超過だった。

 取材に対し、鹿児島国際観光は「頼まれて寄付に応じた。問題があるとは思わなかった」とし、1区支部は「赤字企業との認識はなかった。三セクの献金がただちに違法かどうかはわからない」としている。

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