韓国の対日貿易赤字は高い技術を要する製品を中心に拡大していることが、韓国貿易協会国際貿易研究院が6日発表した調査で明らかになった。韓国政府は対日赤字縮小のため日本への依存度が高い部品や素材、機械分野の国産化に知恵を絞っているが、十分な成果が上がっていないことを裏付けた。
経済協力開発機構(OECD)基準に沿って貿易品目を電子部品やコンピューターなど「高位技術」、化学製品や機械、家電、自動車など「中高位技術」、石油、プラスチックなど「中低位技術」、食品や繊維など「低位技術」に分類。技術レベル別の貿易収支を算出した。
高位・中高位技術の貿易赤字は2000年の149億ドルから07年は227億ドルに拡大した。化学製品や一般機械、精密機械の赤字が増えた。中低位・低位技術も同期間で22億ドルの黒字から75億ドルの赤字に転落した。(ソウル=鈴木壮太郎)(06日 22:23)