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国際

戦後63年「戦争犯罪」89歳法廷へ ドイツで続く追及(08/14 11:59)

 【ウィーン14日石井群也】第二次世界大戦の戦争犯罪を追及し続けるドイツで、八十九歳の男性が九月、イタリア人を虐殺した罪で法廷に立つ。「過去に目を閉じる者は現在に対しても盲目となる」−。ワイツゼッカー元大統領の演説に込められた「戦争と向き合う責任」が戦後六十三年たった今も忘れられていない。

 男性はバイエルン州在住の元村議、ヨーゼフ・S被告。ナチス軍がイタリア北部に展開した山岳狙撃部隊のリーダーだった。人権保護のため、被告の姓は公表されていない。

 報道によると、S被告は、一九四四年のパルチザンとの戦いで隊員二人を失った報復として、イタリア中部のトスカーナ地方ファルサノ村で村民十四人の虐殺を指示したとされる。同村はパルチザン活動と無関係だったが、四人を銃殺、十一人を農家に閉じこめ、爆破した。生き残った村民(79)が一昨年、告訴し事件が発覚した。

 ドイツでは七〇年代後半から、ナチスと無関係の戦後世代の政治家が台頭。戦争犯罪を無期限で解明しようという声が強まり、七九年、戦争犯罪追及のため計画的で悪質な殺人罪の時効を撤廃した。

 ただ、被告の高齢化や証言者の減少などから九八年以降、公判が開かれた戦争犯罪は五件で、うち三件は被告が死亡または体調を崩した。このため、高齢の被告の出廷には反対論もあり、S被告の地元でも「数十年も前の事件を正確に証明できない」と、公判を疑問視する声も出ている。

 しかしミュンヘンの非政府組織(NGO)「ナチス独裁の犠牲者連盟」は「高齢戦犯の出廷はドイツが過去を直視し続けることの証左。罪は何歳になっても消えない」と主張、今後も戦犯の追及を強める姿勢だ。

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