静岡放送局

2008年8月14日 6時6分更新

病院で唯一の産科医退職へ

伊豆市にある伊豆赤十字病院で、1人しかいない産婦人科医が来年2月いっぱいで退職する意向を病院側に伝えていたことがわかり、病院では、「後任の医師が確保できなければ産婦人科を休診せざるをえない」としています。
伊豆市小立野にある伊豆赤十字病院は、伊豆半島で最も南にある産科のある総合病院です。
おととし「医師の態勢が十分でない」として半年にわたって産科を休診にするなど産婦人科医の確保が課題になっていて、今は、ことし2月に赴任した60代の男性医師が1人で産婦人科を受け持っています。
ところが、病院の説明によりますとこの医師は「個人的な事情」を理由に来年2月いっぱいで退職する意向を病院側に伝えたということです。
今のところ後任の医師が確保できるメドはたっていないということで、病院では「このまま医師が確保できなければ来年2月以降、産婦人科を休診せざるをえない」としています。
伊豆赤十字病院の石上和義事務部長は「地域の人たちに迷惑をかけないよう医師の確保に最善を尽くしたい」と話しています。