堺市堺区の大浜公園で31日に開かれる恒例の「堺大魚夜市」(毎日新聞社など後援)を前に、実行委員会メンバーが30日、大阪市住吉区の住吉大社に夜市の盛況を願って魚を奉納した。
夜市は鎌倉時代、住吉大社の夏祭りで、堺の漁師が豊漁と海の安全を願って魚を奉納したことにさかのぼる。高度成長期に魚の奉納が途絶えていたのを昨年、実行委が「伝統をよみがえらせよう」と、約35年ぶりに復活させた。
夜市は新鮮な海産物を市価の半額程度で売る魚セリが名物で、例年約20万人の人出でにぎわう。この日は実行委の約20人がタイやタコ、アワビを神前に供えておはらいを受け、夜市がにぎわうことを祈願した。【高田房二郎】
毎日新聞 2008年7月31日 地方版