掲載誌
日本流通産業新聞
2003年8月7日
掲載欄
（5）面／訪問販売
見出し
「流通ビジネス推進政治連盟」
活動開始
ネットワークビジネスの
社会的認知めざし
名誉会長には国会議員招聘も
ネットワークビジネスの社会的認知の向上をめざし、国会議員を巻き込んだ活動が開始──。ネットワーク・マーケティング研究家でコンサルタントの形山淳一郎氏と日本ネットワークシステムズの内山公太郎会長が中心となって設立した政治団体が、本格的に始動した。
団体名は「流通ビジネス推進政治連盟（略称NPU、ネットワークマーケティング ポリティカル ユニオン）」。NPUは02年11月16日に設立総会を開催、同月20日、総務省へ登録手続きを済ませた。理事長には形山氏、副理事長には内山氏がそれぞれ就任。役員や幹事は未定で、名誉会長として国会議員を招聘することが決まっており、候補はある程度しぼられているという。事務局は東京都新宿区（(電)03-5339-2827）に置いた。
これまでNPUは、国会議員への認知と賛同などの下交渉を行ってきたが、ここへきてホームページ（www.npu.gr.jp）を立ち上げたのを契機に、活動を表面化させた。
NPUの活動内容は、国会議員を集めた研究会や講演会、シンポジウム、会報などの発行、宣伝活動を行っていく考え。会員はディストリビューターを中心とした個人会員、主宰会社などの法人会員を募集し、個人会員は月間850円を会費として設定、法人会員の会費は未定だという。
形山理事長は、NPUを設立し政治行動する目的として、「新たな流通方式である連鎖販売取引は、いまだに世間の無知・無理解・誤解・偏見・勘違いされている」ことを挙げており、その原因として「マスコミの無知と政府行政の認識不足にある」と指摘。「政治家が偏見を捨てて研究する場を提供したい」と、超党派による議員の勉強会を前提としている。
また、「ネットワークビジネスが、正しい方向で法的整備と社会的認知がなされれば、日本経済の活性化と新たな就業機会の増進につながる」ことも理由として挙げる。
現在、NPUには主宰企業6社が参加を表明しており、今後のスケジュールとして、法人会員が20〜30社に増えた時点で総会を開催する予定だ。
NPUとしては、最終的に衆院参院合わせて議員100人程度を集めたい意向で、形山理事長は「好意を持って研究し、認知に向けて活動する政治家に対しては後援していきたい」としている。
NPUの活動について、形山理事長は、「（顧問を務めている）NMIネットワークマーケティング研究所（宮澤政夫代表）とは考え方は同じだが、ネット研の会員を巻き込むとか、日本ネットワークシステムズの営業活動とはいっさい異なり、あくまでもニュートラルな動きによって、連鎖販売を産業として認知させたい」と中立的な立場であることを強調、広く賛同を求めていく構えだ。
┃形山淳一郎氏プロフィール┃
1937年京都生まれ。京都大学法学部卒。大手広告代理店勤務後、広告・マーケティング会社設立。CIを数多く手がけ、ネットワークマーケティングの研究を行い、関連の外書を翻訳するほかコンサルタントを手がける。現在、NMIネットワークマーケティング研究所の顧問を務める。
インデックスページへ
次の記事へ