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北京五輪:独選手、開会式ボイコット チベット鎮圧に抗議

 【ベルリン小谷守彦】北京五輪の開会式が開かれた8日、ドイツのアテネ五輪女子柔道金メダリスト、イボンヌ・ベニシュ選手(27)が中国チベット自治区での暴動鎮圧に抗議し、開会式をボイコットした。ドイツ選手団にはほかにも選手村にとどまった選手がおりボイコットとみられる。

 北京に滞在中のベニシュ選手のトレーナー、アンドレアス・クレムントさんが毎日新聞の電話取材に開会式不参加を認めた。クレムントさんは「ベニシュ選手は11日に試合を控えているので、今はだれとも話をしたくないようだ」と話している。ベニシュ選手は「中国は五輪精神にふさわしくない国だ」などと北京での五輪開催を批判していた。

 ドイツ選手団報道担当ゲルト・グラウスさんによると、開会式は選手らの自由参加で個々の選手の欠席理由は不明。同選手団ではベニシュ選手のほか、アテネ五輪フェンシング団体女子銀のデュプリッツァー選手ら数人がボイコットの意思を表明していた。

毎日新聞 2008年8月8日 23時36分

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