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須賀川一中柔道訴訟:「制裁でなく指導」 元男子生徒が陳述 /福島

 須賀川市立第一中学校で03年10月、柔道部の練習中に男子生徒に投げられ、意識不明となった当時1年の女子生徒(17)と両親が、市や県、元男子生徒と母親を相手取り、約2億3000万円の損害賠償を求めた訴訟の第9回口頭弁論が8日、地裁郡山支部(見米正裁判長)で開かれた。

 当時2年で柔道部長だった元男子生徒が初めて出廷し、「女子生徒が練習を休んでいたのを注意したが無視され、払い腰で1、2回投げた。少し頭に来ていたと思う」と証言した。

 事故4カ月後の学校の聴取に、元女子生徒を投げたことを否定した点では、「うそを言った。柔道技を使って指導したもので制裁ではない」と述べた。

 また当時1年の元男子部員は「部長が女子生徒を2、3回、頭から落とすように投げた。プロレス技みたいに持ち上げ反動をつけて投げたので、受け身を取るのは難しかったと思う」と証言した。

 元女子生徒は急性硬膜下出血で現在も意識が回復しておらず、この日、車椅子で原告席に着いた。【坂本智尚】

毎日新聞 2008年8月9日 地方版

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