エネルギー技術革新の方向性
コラム
山根一眞の『The環業革命』
輝き増すLEDの未来
白熱電球の時代は終焉へ
温暖化問題の講演などで白熱電球の廃止をより強く訴えるようになったのは、2000年11月27日にNASA(米航空宇宙局)が発表した「Earth at Night(夜の地球)」の画像を見たことが大きい。
地球は常に多くの雲で覆われている。そこで、人工衛星で撮影した数百枚の夜の地球の写真から雲のない夜の部分を切り出し合成して作られたのが、この「夜の地球」だ。
そして、この写真にはこういうコメントが添えられていた。
「人間が作り出した地球上のまばゆい光は、人口が密集したエリア、ヨーロッパ、米国の東、そして日本で顕著です」
まばゆい光→文明の先進地域→電力消費量が大→二酸化炭素排出が大の地域
この美しくまばゆい光は、石油によって夜の地球を縁取っている。この石油の明かりを何とか消さなくては。まずは自宅から変えよう。LED照明はまだ使えるものがなかったため、2004年頃から、インテリアを考えて設置してあった白熱電球から蛍光灯型電球に交換を進めた。各種の「電球形蛍光灯」が出回り始めたからだ。とりわけ、蛍光灯の病的な「白色」ではなく、温もりを感じさせる「電球色」の蛍光灯が増えてきたことで交換に拍車がかかった。
もっとも量販店で数個の電球形蛍光灯を買うたびに1万〜2万円を払わねばならないのは辛かった。今でも、100Wの白熱電球が100円前後なのに、同じ明るさの電球形蛍光灯は1500円前後と10倍以上と高いままだ。だが、100Wの白熱電球と同じ明るさの電球形蛍光灯なら寿命が約8000時間とおよそ8倍だ。100円の白熱電球なら8個分、800円相当の計算なので、モノとしての価格は約2倍になる。また100型の電球型蛍光灯の消費電力は22W、約4分の1ですむ。電気エネルギーの無駄である発熱量も4分の1で、トータルではトクなのだが。
LED型の電球なら消費電力は電球形蛍光灯のさらに10分の1、寿命は3倍近い。白熱電球と比べれば、消費電力は50分の1、寿命は20倍以上の計算だ。そういう新世代の電球の普及が望まれる。そのため私は、蛍光灯や電球形蛍光灯でさえも一刻も早く全廃して、LEDなどの新世代の照明に交換すべきと訴えてきたのだ。そのためには、技術開発支援など国の思い切った施策が必要だ、と。
スタンフォード大学教授 ステファン・シュナイダー氏(08/08/04) NEW |
東京大学総長 小宮山宏氏(08/03/13) |
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地球環境産業技術研究機構 副理事長・研究所長 茅陽一氏(08/01/24) |
日本製紙連合会 会長 鈴木正一郎氏(08/01/10) |
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電気事業連合会 副会長 森本宜久氏(07/12/06) |
日本経済団体連合会 常務理事 永松惠一氏(07/11/15) |
伊藤洋一の 『BRICsの衝撃』 |
植田和弘の 『地球温暖化防止の環境経済学』 |
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筒見憲三の 『カーボンマネジメント講座』 |
十市勉の 『資源Wars』 |
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鳥井弘之の 『ニュースの深層』 |
中上英俊の 『暮らしとエネルギーと温暖化』 |
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山口光恒の 『地球温暖化 日本の戦略』 |
山根一眞の 『The環業革命』 |
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