前知事の汚職事件 栄佐久被告に有罪判決
2008年08月08日 18:44
県発注のダム工事に絡む汚職事件で、収賄の罪に問われた前の知事、佐藤栄佐久被告に対する判決公判が東京地方裁判所で開かれました。
東京地裁は、栄佐久被告に対し、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
収賄の罪に問われている前の知事、佐藤栄佐久被告は、県が発注したダム工事をゼネコンに受注させる見返りに、弟の会社の土地を時価よりも高く買い取らせ、差額分1億7,000万円をワイロとして受け取ったとされています。
去年6月の初公判から、栄佐久被告は一貫して無罪を主張し、検察側と全面対決の構図のまま、きょうの判決を迎えました。
判決公判は午前10時から始まり、東京地裁の山口雅高裁判長は、木戸ダム工事の受注の見返りとして土地取引をして、差額分のワイロを受け取った事実を認定しました。
また、栄佐久被告から「天の声」を聞いたとする県の元土木部長の証言も信用性が高いと、検察側の主張をほぼ支持しました。
そして、栄佐久被告に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
弟の祐二被告には懲役2年6か月、執行猶予5年、追徴金7,300万円あまりの支払いを命じました。
公判終了後、栄佐久被告は弁護団とともに会見し、判決への不満を述べました。
*佐藤栄佐久被告
「この裁判では、それぞれ、裁判長の証拠なり、考えがあるのでしょうが、私が一番知っている事実関係に関して、残念ながら認めていただけなかったということでございました。
非常に残念に思います」
裁判の終了後、栄佐久被告は、検察側に対し、「ごくろうさまでした」と挨拶をしましたが、そのワケをこう話しました。
*佐藤栄佐久被告
「最後は、なんと言いましたっけ?とにかく一年戦いましたねと言う気持ちをあの行動で表しました。これからも、また戦っていくかもしれないが」
弁護側も、「判決は誤判、裁判所は真実に到達できていない」と、控訴の構えをみせています。
全国高校野球選手権大会 聖光学院が初戦突破
2008年08月08日 18:43
甲子園で開かれている夏の全国高校野球選手権で、福島代表の聖光学院が、見事初戦を突破、2年連続で3回戦進出を決めました。
2回戦最初のカードとなった大会7日目の第3試合、聖光学院は、甲子園初登場・西兵庫代表の加古川北と対戦です。
攻める聖光学院は、初回、ヒット2本とフォアボールなどでツーアウト満塁とし、6番菅野。
甘く入ったストレートをライトへ運び、走者一掃のタイムリースリーベースヒットで3点を先制します。
さらにツーアウト1塁3塁から8番竹沢の3球目、1塁ランナーがスタートを切って、1・2塁間にはさまれます。
その隙を突いて、3塁ランナーがホームイン。
1点を追加、4対0とします。
聖光学院は続く2回にも、ノーアウト3塁1塁から2番佐藤拓也が外角ストレートを弾き返し、センター前タイムリーヒット。
なおも3番関根がストレートをきっちり捕らえ、センターへの犠牲フライで3塁ランナーをホームに還し6対0。
聖光学院が序盤でリードを広げます。
聖光学院の先発・佐藤竜哉は、2点を失い、4回ウラにはワンアウト満塁のピンチを迎えます。
ここで佐藤は、緩急をつけたピッチングで8番吉田を三振、続く石口も三振。
2者連続三振に抑え、ピンチを切り抜けます。
5回を終わって7対2、加古川北に反撃の隙を与えません。
勢いに乗る聖光学院は6回にさらに1点を追加して、バッターはキャプテン黒羽が高めのストレートをフルスイング、ライトのポール際に運ぶ、大会第21号ソロホームラン。
キャプテンの一振りが試合を決定付けます。
聖光学院は9回ウラも、2番手の2年生、横山がきっちり抑えて9対2で快勝。
3回戦進出一番乗りです。
聖光学院は、来週13日の水曜日の第一試合で、岐阜代表の市立岐阜商業と香川代表の香川西の勝者と対戦します。
柔道部の練習中に事故 元柔道部部長らが証言
2008年08月08日 18:42
須賀川市の中学校で、柔道部の練習中に女子生徒が大ケガをした事故をめぐる裁判です。
きょうは事故の原因と原告側が主張する柔道部の部長の元男子生徒などが、事故後初めて、女子生徒の前で証言をしました。
2003年の10月に、当時、須賀川第一中学校の1年生だった女子生徒が、柔道部の練習中に大ケガをしました。
女子生徒の両親は、柔道部の部長だった当時2年生の男子生徒の暴行が原因と主張し、この生徒と須賀川市などを相手取り、損害賠償を求めています。
きょうは、大ケガをした女子生徒も初めて傍聴するなか、当時、柔道部の部長だった男子生徒が初めて証言にたちました。
男子生徒は、「休んでいた女子生徒をサボっていると感じ注意したところ、女子生徒に無視されたため、受身のできない女子生徒をイライラして1、2回投げ飛ばした」などと証言しました。
*父親インタビュー
「ちょっと自分にとって不利になると、すかさず記憶にないと、覚えてないとか。ほとんどのコメントが私たちからすればうそだったという感じがしましたし…」
また、女子生徒の同級生だった当時の柔道部員2人も法廷に立ち、事故の状況などを証言しました。
*母親インタビュー
「いままでが、あまりにも前進の無かった裁判だったので、きょうは、少し区切りが付いたと思っています」
今後の裁判では、女子生徒を診察した医師などが証言にたつことになっています。
丸井郡山店の跡地利用 空きビル解消を要望
2008年08月08日 18:40
ことし2月で撤退した「丸井郡山店」の跡地をめぐって、地元の商店街はきょう、空きビルの状態をできるだけ早く解消するように郡山市に要望しました。
ことし2月に撤退した「丸井郡山店」の跡地をめぐっては、20人以上いる地権者の意向がまとまらずに、依然として空きビルとなったままです。
このため、きょう、周辺の6つの商店街は「丸井撤退により客足が減っている」として、できるだけ早く解決するように郡山市に要望しました。
渡邉副市長は、「地権者同士の話し合いを待ちたい」として、市が関わることに否定的な考えを示しました。
しかし、地元商店街は、「仙台や東京への買い物客の流出も続いており、一商店街だけの問題ではない」として、引き続き、市が地権者に積極的に働きかけるように求めることにしています。
いわき殺人事件 元夫に懲役13年
2008年08月08日 18:39
元妻を殺害した男に懲役13年の判決です。
殺人の罪で判決を受けた富岡町の会社員、菅野義美被告35歳は、ことしの5月12日、いわき市四倉町の路上で、車の中にいた当時33歳の元の妻を包丁で刺して殺害しました。
福島地裁いわき支部で開かれた判決公判で、原章裁判長は、「突然命を奪われた被害者の心痛は察するに余りある」として、懲役13年を言い渡しました。
立秋なのにあつ〜い! 福島市で37.2℃
2008年08月07日 18:41
きょうは『立秋』。
暦の上では秋なんですが、きょうは本当に暑い日となり、福島市は37.2度と、ことし2度目の猛暑日となりました。
きょうは、日本海に中心を持つ高気圧に覆われて、各地でぐんぐん気温が上がり、県内の半数の観測地点では、ことしの最高気温を記録しました。
福島市では、昼前にすでに30度を越え、37.2度と、ことし2度目の猛暑日となりました。
もうきょうの暑さでぐったり、という方も多いと思いますが、この先1週間、福島市では連日30度以上の真夏日の予想です。
9月までは例年以上の暑さが続くとみられていますから、熱中症などには十分な注意が必要です。
聖光ナイン あすの初戦に気合十分
2008年08月07日 18:40
甲子園球場でも、連日、熱戦が繰り広げられています。
福島代表・聖光学院は、あすが初戦。
気合がみなぎるナインの表情を、現地から、三浦アナウンサーのリポートです。
*三浦アナウンサー
「きのうの夕方は大雨が降って、きょうの大阪は一段と蒸し暑くなっていますが、「打倒!加古川北」に燃える聖光ナイン、初戦に向け準備万端です」
連日、最高気温が30度をこえる大阪市、聖光学院は、きょう午前11時から、大阪市内の球場で、試合前日の練習をしました。
対戦相手、加古川北のピッチャーは、切れのあるスライダーが武器の2年生、岩崎。
きょうは、そのスライダーを意識したバッティング練習を繰り返し、県大会で思うような結果が出なかったキャプテン、黒羽も鋭い当りを飛ばしていました。
*黒羽剛広主将インタビュー
「自分は思いっきりいくだけなんで、その思いっきりの良さというか、全力尽くして命かけて向っていく」
そして、聖光学院の投手陣を引っ張るのが、エースの仲田です。
バッターを立たせておよそ30球を投げ込み、あすの初戦に備えました。
*仲田浩人投手インタビュー
「自分の持ち味は打たせて取るピッチングなので、打たせて取れれば100点満点なんで、そういうピッチングがしたい」
また、守備練習では、ランナーを置いた状態でノックを繰り返し、外野と内野の連携などを念入りに確認しました。
*斎藤智也監督インタビュー
「自分達の野球に徹すれば、必ず勝機は十分にあると思いますので、負けないように必死にやりたいと思っています」
夢の全国制覇に向け、聖光ナインは気合十分。
あす、春、夏を通じ、4季連続出場となる甲子園の初戦に臨みます。
アパートから赤ちゃんの遺体 死後1年以上経過か
2008年08月07日 18:40
きのう、白河市のアパートの部屋から赤ちゃんと見られる遺体が見つかった事件の続報です。
きょうの司法解剖の結果、遺体は死後1年以上経過しているとみられることが分かりました。
この事件は、きのうの午後に、白河市古高山のアパートの部屋の押入れから、赤ちゃんと見られる遺体が見つかったものです。
県立医大できょう行われた司法解剖の結果、赤ちゃんは男の子で、死後1年以上経過しているとみられることがわかりました。
死産したのかどうかは確認できないということです。
警察は、この部屋を借りている31歳の女性が何らかの事情を知っているとみて、任意で事情を聴くなど慎重に調べています。
プロとアマが競う 福島オープンゴルフ
2008年08月07日 18:39
プロとアマチュアのゴルファーが競う「福島オープンゴルフ」の決勝ラウンドが、須賀川市で行われました。
この大会は、県内のアマチュアゴルファーのレベルアップとプロとの交流を目的に、毎年開かれていて、今年で14回目です。
きょうの決勝ラウンドには、各地の予選を勝ち抜いたプロとアマチュア、147人が参加しました。
プロでは、優勝経験をもつ橋本日都選手や菊地純選手らが切れのあるショットを連発。
また、内藤寛太郎選手ら、若手の有望株も豪快なショットを見せ、ギャラリーを沸かせていました。
なお、プロの部では、渡邊征伸選手が6アンダーで優勝しました。
知事が農家を視察 福島のモモを売り込め
2008年08月07日 18:38
福島のモモを全国に売り込もうと、きょう、佐藤知事が、収穫の最盛期を迎えたモモ農家と選果場を視察しました。
県の「営業本部長」の肩書きも持つ佐藤知事は、福島のモモを全国に売り込むためにも直接、農家の声を聞こうと、福島市のモモ畑を視察しました。
今年は、曇りの日が続いて農家をハラハラさせましたが、「この暑さで甘さも十分になりました」と、モモ農家の橋本正美さんも満面の笑顔です。
佐藤知事は、殺虫剤を使わずに害虫を防ぐ、フェロモン剤による取り組みなどについて説明を受け、努力が生んだその味に太鼓判を押しました。
*佐藤知事
「こりゃ日本一、世界一だよ。だからもうちょっと、私も営業本部長としてPRしなくちゃ。みんな一緒になって」
生産高では、山梨に次いで全国2位を誇る福島のモモですが、いま、主力品種のあかつきの収穫が最盛期を迎え、JA新福島の選果場は、毎日130人体制で出荷作業に追われています。
この中には、1,000個に1個しかとれないと言われるモモがあります。
味は勿論、色、形とも最高級。
一個1,000円前後で、きょう、福島が誇るブランド品にも認定されました。
ところで、こうした福島のモモを守るためには、こんな取り組みも行われています。
モモ畑の横にある細い柵、実は弱い電流が流れています。
モモを狙うサルや熊を防ぐものなんです。
福島市ではおととし、果樹だけで、サルがおよそ8,000万円、熊が1,400万円の被害をだしました。
熊の爪あとが残る中嶋さんの畑では、いま、サルと熊から果物を守る試みが行われています。
*モモ農家・中嶋吉弥さんインタビュー
「これに飛びかかってサルでしなりますね、自然に反り返って登れない」
名づけて「猿落君(えんらくくん)」。
このネットの中にも弱い電流が流れていて、設置した去年は被害がなかったということです。
猿も密かに狙う福島の水密桃、収穫は来月下旬まで続きます。