本編番外 マット運動が研究対象だったのでね☆ [本編番外編☆]
体育の中でも、地味なイメージが強く、苦手な子にとっては拷問のような種目「マット運動」。
自分の体一つで様々な動きを表現する運動ですが、コイツくらい運動神経がモロにでる体育種目もないですね。自分も正直苦手でしたから。
平成9年度し%%%台小学校5年生は、このマット運動に力を入れていたのですが、それならば学校の先生よりその道に長けた人に実演指導してもらおうということになりまして。
で、呼んだのが我が弟。
子どもたちの前で、基本的な技を一通りきれいに実演してもらいました。
ただの前転、後転も、経験者がやると全く別の演技に見えるものです。
また、側転や倒立前転についても、教科書が求める「理想型」をさくさくとやってしまう人間を前に、子どもたちはその演技を食い入るように見つめています。
悔しいですが、自分や同僚たちでは、これほどに子どもを驚かすことはできません。
で、小学校の授業から外れてしまいますが、バック転やバック宙(後方宙返り)も実演してもらっちゃいました。
なんか、立ち姿勢から助走も全くなく後方宙返りってのは、けっこう難しいと聞いたんですが、本当でしょうか??
その後子どもたちはチームに分かれてめいめいに練習に入りましたが、その中でも弟には直接指導をお願いしました。
バック転を、マット上とはいえマスターしつつある子もいましたね。
あ、この男の子なんですが、これからの「本編」にも関わってくるし、一度は直接登場してきます。
ま、こんな感じでいろいろやったこの代の子どもたち。
6年生ではさらにいろいろ体験することになります。その辺も続けて紹介していきます。
あ
この日はもう一つついでがありまして。
弟は、体操経験者という以上に、格闘技経験者でして。
授業終了後の休み時間に、私がおさえるキックミットを蹴ってもらいました。それが、子どもたちにとってこの日一番の衝撃になったようですね。
普段子どもたちが蹴っているミットを使ったので、その威力が自分のものと比較してストレートに理解できるわけです。
分厚いミットが、一撃ごとにくの字に折れ曲がる。ミット無しで常人がくらったらどうなるか、子どもたちも即座にイメージ出来るのでしょう。
何事も経験って大切です。中学あたりで、似たり寄ったりのドングリヤンキー君同士でポカポカたたき合うような「ケンカ」など、本当に鍛え上げた人間の「戦闘」とは、比べようもないままごとというわけです。
自分があのレベルに達するには、どれ程鍛えなくてはならないか
それが理解できるだけでも、若者はちょっと謙虚になるものです。
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