父娘拉致殺害事件 1991.7.29 発生 |
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山口被告に求刑通り死刑▽藤中政美被告(49)と元組員(29)=当時は未成年=に無期懲役(求刑は死刑と無期懲役)▽朝田憲吾被告(30)に懲役13年(同懲役15年)――を言い渡した神戸地裁姫路支部の1審判決を支持、被告、検察双方の控訴を棄却した。
2001.9.27
毎日新聞
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事 件 |
1991年7月29日未明、兵庫県神戸市北区の会社社長宅に、山口勝平を組長とする暴力団が押し入り、社長と長女を脅し現金約20万円を強奪。二人を姫路市にある組事務所に拉致し絞殺、遺体を焼却炉で焼いた。
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経 緯 |
・1991.7.29
兵庫県神戸市北区の会社社長宅に押し入り、現金20万円を強奪
社長と娘を姫路市の組事務所に拉致し絞殺。遺体を焼却炉で焼く。
・1999.1
一審 神戸地裁姫路支部
判決 …死刑(求刑/死刑:山口勝平)
無期懲役(求刑/死刑:藤中政美)
無期懲役(求刑/無期懲役:当時未成年の元組員)
懲役13年(求刑/懲役15年:浅田憲吾)
・2001.8.27
二審 大阪高裁(白井万久裁判長)
一審判決を支持、被告・検察の控訴を棄却
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○ その他の 速報ニュース ○
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元暴力団組長に2審も死刑判決
91年7月に神戸市の父娘を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われた兵庫県姫路市の元暴力団組長、山口勝平被告(54)と元組員3人に対する控訴審判決が27日、大阪高裁であった。白井万久裁判長は、山口被告に求刑通り死刑▽藤中政美被告(49)と元組員(29)=当時は未成年=に無期懲役(求刑は死刑と無期懲役)▽朝田憲吾被告(30)に懲役13年(同懲役15年)――を言い渡した神戸地裁姫路支部の1審判決を支持、被告、検察双方の控訴を棄却した。
また白井裁判長は、事件に使われた拳銃を提出させるため、兵庫県警が虚偽の調書を作成するなど違法な捜査をしたとして、「警察官の措置は令状主義の精神を没却するもの」と厳しく批判。4被告が問われた銃刀法違反罪などについては、1審と同様に無罪とした。
2001.9.27
毎日新聞
元組長、二審も死刑 神戸・資産家強盗殺人
一九九一年七月、神戸市の資産家の父娘から現金を奪い殺害、遺体を焼いたとして、強盗殺人、死体損壊などの罪に問われた元暴力団組長(54)、元組員(49)ら四被告の控訴審判決が二十七日、大阪高裁であった。白井万久裁判長は「計画的で、冷酷かつ残忍な犯行だ」として、元組長に死刑、元組員ら二人に無期懲役、一人に懲役十三年を言い渡した九九年一月の一審・神戸地裁姫路支部判決を支持し、被告、検察双方の控訴を棄却した。
元組長は「関与していない」と無罪を主張していたが、白井裁判長は「証言や状況証拠から、元組長が犯行の計画立案者で、共犯らに命令した首謀者だ」と退けた。
検察側も、死刑を求刑した元組員が一審で無期懲役となった点について量刑不当を訴えていたが、白井裁判長は「反省していることなどを考慮した一審判決に誤りはない」とした。
判決によると、元組長らは共謀し、九一年七月二十九日未明、神戸市北区の会社社長=当時(75)=方に押し入り、社長と長女=同(42)=を短銃で脅し現金約二十万円を強奪。二人を姫路市の組事務所に拉致(らち)し絞殺、焼却炉で遺体を焼いた。
2001.9.27
神戸新聞
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