南齊時代,庾黔婁官拜孱凌縣之知縣,到縣就任未及旬日,忽然心驚流汗,心知家裡有事,即棄官返家,果然父親患染疾病二日,醫師告以:「欲知病情,嘗糞即知,若苦則有望」。黔婁嘗糞結果味甜,因而内心甚憂,當夜叩頭拜禱北辰祈求代替其父死。
人糞が甘ければ死病というくだりでで死んだ祖母の病気を思い出しました。連日の嘔吐が下痢末期のような甘い匂いがしたので病院に連れて行ったところ、腸閉塞で手遅れの状態でした。文字通り腸が詰まり口から逆流するという恐ろしい死様でしたが、胆汁で黒苦く汚染され大腸で吸水される以前の便は、まるっきり甘い匂いの吐しゃ物にしか見えませんでした。
先人が嘗糞や飲尿を診断に使っていたのが事実ならば、最初に試した人は随分思い切ったことをしたものだと思います。
先日、ピロリ菌を見つけた方が、自分の体を実験台に使って、菌の含まれた胃液を飲んだという話を聞きましたが、長い歴史の中で見出だされ伝えられてきた医学は、数多くの思い切った決心と、その決心ゆえに生じた数多くの犠牲の上に成り立っているのだな。と感じた次第です。