日本から豪州に水輸出計画浮上
製鉄所の浄化水を農業工業用水に
8月7日、日本企業が、オーストラリアの農業、工業用水として、日本からバルク船で水を輸出する可能性を検討していると報道された。
この企業は野村総合研究所とされており、水の供給元はJFEホールディングス社傘下のJFEスチール社川崎工場で、オーストラリアから輸入する製鉄用石炭のいわば返り荷として日本からオーストラリアに水を運ぼうという案。アメリカの通信社ブルームバーグ社が報ずるところによると、9月に野村総合研究所の代表者がQLD州を訪れ、計画について協議することになっており、州も不足がちな水供給増強の方法を探っているとしている。
同通信社の報道によると、オーストラリアに輸出される水は、川崎の製鉄所で使った工業用水を浄化したリサイクル水で、8月20日に関係者の発表があり、バルク船による水輸出は、3年から5年の間に実現する。ただし、QLD州政府のクレーグ・ウォレス水資源大臣は、日本から水を輸入する取引計画はないと否定している。
日本は、世界の先進国としてはカナダに次いで水資源の豊かな国で、気候変動のために世界各地で渇水が起きており、水資源への需要が高まっていることから、水輸出拡大を進めている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
|