三原市の原爆死没者追悼慰霊式が6日、JR三原駅前の隆景広場であった。広場では5月、慰霊碑の折り鶴約1万羽が何者かに焼かれた。事件後、地元の病院や児童、市内外の被爆者から届いた折り鶴は焼失前の約2万羽を超え、祈りの日を迎えた。
両脇に折り鶴を掲げた原爆死没者慰霊碑前での式には、約300人が参列。遺族代表が、この1年で亡くなるなどした27人を加えた394人の市在住の死没者の名簿を納めた。
事件後、届いた折り鶴は約2万5000羽。6月には同市皆実の興生総合病院の職員と患者が折り鶴約5000羽を供えた。市内や倉敷市の被爆者からも計約2000羽が届くなどした。
【写真説明】市民らから届いた折り鶴を掲げる慰霊碑の前で献花する参列者
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