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新疆ウイグル襲撃事件 地元トップ「聖戦の証拠押収」

2008年8月6日0時15分

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写真テロのあったカシュガルの市街。ウイグル族独特の建物の向こうに、漢族の建物が立ち並ぶ=5日午後、新疆ウイグル自治区カシュガル、樫山晃生撮影

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 【カシュガル=奥寺淳】新疆ウイグル自治区カシュガル地区のトップ、史大剛・同地区共産党委書記は5日、記者会見を開き、襲撃事件について「北京五輪を破壊しようとするテロ活動だった」と明言。容疑者が「攻撃は自身の生命より重要。『聖戦』を決行しなければならない」といった内容の遺書を残していたことを明らかにした。

 史書記らによると、現場からは使用されなかった自作の爆破装置9点や手製の銃、刃物、「聖戦」を呼びかけた宣伝ビラが押収された。このうち爆破装置と見られるものは、治安当局が2007年1月にウイグル独立派組織「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」の訓練キャンプを摘発した際に押収した装置と似ているといい、関連を調べている。

 逮捕された2人はいずれも地元出身のウイグル族の男。28歳と33歳で、タクシー運転手と青果商だった。別の地元政府幹部によると、青果商の男は普段から犯行現場の道路の斜め向かい側で野菜や果物を売っており、朝何時に武装警察隊の門が開き、何人が訓練に出てくるのかを知っていたという。その上で、「1カ月前から綿密に計画を立て、朝の訓練を狙った犯行だった」(史書記)としている。亡くなった16人はいずれも漢族だったという。

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