中国製冷凍ギョーザによる薬物中毒事件の後、中国国内で回収されたギョーザを食べた中国人が中毒症状を起こしていたことがわかった。 警察庁や政府関係者によると、中国国内で中毒事件が起きたのは今年6月ごろ。日本での中毒事件を受け、中国の製造元「天洋食品」は中国国内でギョーザを回収したが、倉庫にあった該当のギョーザを食べた中国人が有機リン系の殺虫剤成分「メタミドホス」による中毒症状を起こしたという。
この事実は、7月初めの北海道洞爺湖サミット直前に、中国外務省の幹部から在中国日本大使に「これは胡錦濤国家主席の直接のメッセージだ」として伝えられた。政府関係者によると、すぐに首相官邸に報告があったが、官邸からは「この件は掘り下げるな」と指示があったという。
これまで日本と中国の警察当局は双方とも自国内でメタミドホスが混入されたことを否定しているが、警察庁は、この事実により「メタミドホス」が中国国内で混入された可能性が高まったため、北京オリンピックの終了後に捜査協力を本格化させる方針。