2008年8月5日 20時27分更新
おととし9月、高知市の高知医療センターで心臓の手術を受けた男の子が意識不明となったのは病院の過失のためだとして、男の子と両親の3人が病院を設置・運営する病院企業団に対してあわせて2億1000万円余りの損害賠償を求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは高知県東部に住む6歳の男の子と30歳代の両親です。
訴えによりますと男の子はおととし9月、高知市の高知医療センターで心臓に穴が空く病気を治療するため、人工の肺をつけて穴をふさぐ手術をしました。
しかしその後、手術中に血圧が低下して脳こうそくの症状を発症し、意識不明で寝たきりの状態になったとしています。
その上でこのような状態になったのは▼血を送る管から空気が入ったか▼管を入れる場所を誤ってしまっためで病院の過失は明らかだとして、病院を設置・運営する高知県・高知市病院企業団に対してあわせて2億1000万円余りの損害賠償を求める訴えを5日高知地方裁判所に起こしました。
これについて高知県・高知市病院企業団の山崎隆章企業長は「医療センターでは医療過誤ではないと考え、県外の専門家の意見も伺いながら理解を求めてきた。今後の対応は訴状の内容を詳しく見て検討していきたいと考えています」と話しています。