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談話ねつ造:読売記者ら関係者処分へ

 読売新聞社は5日、同社青森支局の男性記者(24)が記事中の談話を捏造(ねつぞう)していたとして、青森県版におわび記事を掲載した。岩手県北部で震度6強を記録した地震のため延期されていた吹奏楽コンクールで、受賞団体の関係者の談話を捏造していた。同社は今後、この記者を懲戒処分にし、伊藤学・青森支局長の監督責任も問うとしている。

 読売新聞東京本社広報部によると、記事は、地震の影響で延期された「全日本吹奏楽コンクール第50回青森県大会」が青森市で開催されたことを報じた7月28日付青森県版の記事。記事では《一般の部で銀賞を受賞した「八戸ウインドアンサンブル」の斎藤均団長は、「練習に特段の影響はなかったが、『八戸は元気ですよ』という気持ちを込めて演奏しました」と話していた》となっていた。

 記者は携帯電話のインターネットを利用して団長の名前を調べたが、斎藤さんは前団長で、本人に取材もしておらず、記事作成の段階で談話が必要と考えて捏造したという。

 記事掲載の当日夜、アンサンブルの現団長から「取材は受けていない」などと指摘があり発覚。伊藤支局長とこの記者らが4日、斎藤さんらに謝罪し、談話部分を削除した。記者は謹慎中で、「とんでもないことをしたと反省している」と話しているという。【後藤豪】

毎日新聞 2008年8月5日 12時07分

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