■可児市職員を地方税法違反で逮捕
06月24日:20時00分05秒更新
個人が所有する課税物件の内容などが書かれた「課税台帳兼名寄帳」を無断で不動産会社の社長に渡して個人の秘密を漏らしたとして、可児市の職員ら2人が24日、地方税法違反の疑いで逮捕されました。秘密漏えいに関する容疑での逮捕は全国で初めてです。逮捕されたのは、可児市下恵土の可児市役所いきいき長寿課長横井史彦容疑者(54)と、可児市下切の大昭和不動産社長東博喜こと張博喜容疑者(71)の2人です。調べによりますと、横井容疑者は、税務課長を務めていた2005(平成17)年11月から翌年1月までの間に、税務課で保管している端末機を利用して、可児市内に土地や建物を所有している4人分の「課税台帳兼名寄帳」を印字した書面それぞれ1通を、張容疑者に手渡した疑いです。課税台帳兼名寄帳は、名義人の所有物件の固定資産の評価額などが一覧できるようになっていて、張容疑者が仕事上の取り引きで有利な情報を得ようと横井容疑者に台帳を手渡すよう働きかけたということです。2人は容疑を大筋で認めていて、警察でさらに詳しく調べています。