松井はティー打撃を行い、復帰へ向け手応えも(斎藤浩一撮影、クリックで拡大) |
【ニューヨーク=米沢秀明】ヤンキースの松井秀喜外野手は1日、本拠地球場の室内でティー打撃練習を行った。左ひざ手術回避を決断してから3度目の練習となったが、約40球と練習量は着実に増加、今月中旬の復帰に向けて順調な回復を見せている。
松井はこの日、ユニホームに着替えて室内練習場へ。関係者によると、完全にフルスイングできる状態で、打撃練習をする松井にAロドリゲスが「もう出られるんだろ」と一声かける場面も。ジラルディ監督も「きょうも松井は少し量を増やして打つよ」と話し、一時は絶望的だった今季復帰に対する期待感は高まっている。
前日のトレード期限までにヤンキースは野手を中心に補強し、トレードで新戦力としてセクソン内野手、ネイディ外野手、Iロドリゲス捕手の3人を獲得したが、勝利への即効性はあまりみられない状態だ。
左投手専用打者のセクソンは、移籍直後こそ元気だったが、本来の大型扇風機ぶりが顔を出し、出番も少ないため補強効果はかなり疑問。Iロドリゲスは前日から先発オーダーに名を連ねたが、先発ペティットとのコンビはまだ未熟で痛打を連発して大量12点を献上して惨敗。ネイディは持ち前の長打力を発揮していたが、この日、右太腿の痛みを訴えて先発を外れた。
ヤンキースが野手の補強を積極的に行ったことで、復帰後の松井の出番が心配されたが、やはり松井の存在感が改めて浮き彫りにされることに。1試合も無駄にできない終盤戦で貴重な戦力で、体調さえもとに戻れば、やはり中軸を担うことになりそうだ。
練習後、松井は「きょうはちょっと(スイングは)多かった。(来週は)チームの遠征についていくか、タンパへいくかですね。(フリー打撃も)やろうと思えばできる」と復帰に自信をみせていた。
ZAKZAK 2008/08/02