2008年8月2日 (土) 13:20 MAJOR.JP
【シカゴ1日=Jenifer Langosch / MLB.com】7月31日のトレード締め切り期限を前に、主砲ジェーソン・ベイとハビエル・ネイディの両外野手、救援左腕ダマソ・マルテ投手の主力3人を放出したピッツバーグ・パイレーツ。しかしこの日のシカゴ・カブス戦では、彼らと交換で獲得した若手の活躍で3−0の快勝を収めた。
この日の先発はネイディとマルテとの交換でニューヨーク・ヤンキースから移籍したジェフ・カーステンス投手。今季メジャー初登板という事実を感じさせない力投で6イニングを被安打5、無失点で乗り切った。
「(カブスも)自分の投球を知らないし、こっちもカブス打線と当たったことがない。手探りで投げるしかなかった」というカーステンスは、スライダーとチェンジアップ中心のピッチングでカブスのバッターを戸惑わせた。女房役を務めたジョン・ラッセル捕手は「よく緩急をつけていた。中盤になって速球の割合を増やし、バッターのバランスを狂わせることができた」と話しており、早速手ごたえをつかんだようだ。
やはり新加入のブランドン・モス外野手(前レッドソックス)とアンディ・ラローシュ三塁手(前ドジャース)も初先発を果たした。モスは3打数ノーヒットだったものの、右翼の守りでいくつかの好プレーを見せた。ラローシュは最初の打席でヒットで出塁し、2点目のホームを踏んだほか、試合を決着づける併殺プレーを完成させている。
ベテランのジャック・ウィルソン遊撃手は、「(ベイとネイディがいなくなって)正直言って、士気が若干下がった。しかし選手層が若くなったし、新しい選手たちが合流直後から活躍してくれている。これからはいなくなった選手のことよりも、彼らのプレーに注目したい」とコメント。ラッセルも「新加入の選手からいいエネルギーを感じた。みんなここに来て発奮しているし、今後が楽しみだ」と語っている。
■関連リンク
・ 今季のトレード、地区別総括をチェック! トレード特集
・ 過去の名場面と最新フォトを掲載! さよならヤンキー・スタジアム特集