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本社回答に「納得」 素粒子問題で犯罪被害者の会(1/3ページ)

2008年8月2日3時4分

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 死刑執行にからんで鳩山法相を「死に神」などと表現した朝日新聞の夕刊コラム「素粒子」をめぐり、「全国犯罪被害者の会(あすの会)」は1日、記者会見し、朝日新聞社からの回答に「納得した」として、抗議を打ち切る考えを示した。

 朝日新聞社は同日、「死に神という表現が犯罪被害者遺族の方々にどんな気持ちを起こさせるか思いが至らなかった」として「適切さを欠いた表現だった」と回答した。

 代表幹事の岡村勲弁護士は会見で、朝日新聞社の回答について「いろいろな思いがあるが、納得しました」「大臣であっても、死に神と言われればぞっとしますから(使わないでほしい)」と述べた。

     ◇

 全国犯罪被害者の会からの4点の質問項目に対する朝日新聞社の回答は次の通り。

 ▼「永世死刑執行人」、「死に神」という言葉の意味は

 「永世死刑執行人」というのは、6月18日付夕刊の素粒子の1項目目にある将棋の「永世名人」から連想し、筆者が考え出した言葉であり、比喩(ひゆ)です。「死に神」も同じように比喩です。その意味合いは「人を死に誘うような神」「人を死に至らしめるような神」ということですが、用語の意味を説明するだけでは、その言葉を使った意図についてご理解いただけないと思います。

 このような表現になったのは、鳩山法相がほぼ2カ月おきに死刑の執行を命じ、就任から1年足らずで執行数が13人になったということだけではなく、これまでの回答で繰り返しご説明しているとおり、その前の法相の発言があったからでした。

 法相の死刑執行命令は法に基づくものであり、鳩山法相が命令したことをもって「死に神」と批評したものではなく、執行命令自体を批判するつもりはありません。

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