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PCI前社長ら逮捕へ わいろ総額2億7000万円か

2008.7.31 02:01
このニュースのトピックス特捜部

 ベトナムでの政府開発援助(ODA)事業を受注した大手建設コンサルタント会社「パシフィックコンサルタンツインターナショナル(PCI)」(東京)が現地高官にわいろを提供していた問題で、PCIが支払ったわいろの総額は、時効分を含めて2億7000万円前後にのぼる疑いが強いことが30日、分かった。不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)容疑で強制捜査に乗り出す方針をすでに固めていた東京地検特捜部は、一両日中に前社長(62)や元常務(65)ら数人を逮捕するものとみられる。

 PCI関係者によると、PCIは2001(平成13)年と03(同15)年、ホーチミン市を横断する「サイゴン東西ハイウエー」建設事業のコンサルタント業務を計約31億円で受注。この際に便宜を図ってもらった見返りに、ホーチミン市政府の内部部局の局長級幹部らに数千万円のわいろを渡していた疑いがもたれている。

 こうした開発事業では通常、設計に入る前に「サプロフ」と呼ばれる事業が可能かどうかの調査を実施し、サプロフを行ったコンサルタント会社が設計業務も受注するケースが多い。同事業では、PCIと日本の別の大手コンサルタント会社のJVがサプロフを受注した。ところが、01年の設計業務の入札では、ベトナム当局側の要請でこのJVを解消し、別々のJVで入札を争うことになったという。

 この際、ベトナム当局側が両社に対し、受注額の約10%にあたる計約3億円の提供を要求したとされる。同国では受注額の5%がリベートの慣例とされるが、相場の倍だった。PCIはこの要求を受け入れて受注に成功。01年から06(同18)年までに、要求額に近い約2億7000万円を分割で支払ったとみられている。

 こうした資金提供のうち、元常務らがベトナム国内で03年と06年、計約62万ドル(計約7300万円)を直接提供していたことが判明している。また、05(同17)年1月にも約20万ドル(約2200万円)が提供されたとされ、日本円で計約9000万円前後が、わいろとして立件されるとみられる。

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