江東区猫100匹の件でご心配されている皆様へ
はじめまして。
このたび、江東区のある住宅内で、ペルシャ系の猫が100匹以上に増えて
近隣から苦情が来て問題となってしまった件で、飼い主様からご依頼を受け、
今回の件で、飼い主様が第三者から連絡を受ける際の代理人を務めさせて
いただくこととなりました松浦と申します。
これまで、本件につきましては、ライフキャッツ様のほうで、窓口となって
対応を行ってこられましたが、飼い主様との溝が修復しがたいものとなって
しまっており、現在、猫達の救出活動に支障が生じております。
飼い主様は、今回の件で、皆様にご迷惑をおかけすることとなったことは、
十分に反省しております。また、これまでの活動には大変感謝もしております。
が、善意とはいえ、飼い主様を精神的に追い詰めるような言動が繰り返されたり、
信用して任せたのに、不信感が募るような出来事が積み重なっていったりした
ことから、これ以上、信頼関係を維持できないということになりました。
そこで、先日、飼い主様が唯一信頼を置けたという現場ボランティアから
紹介を受けたということで、飼い主様から私にご相談がありました。
その結果、今後の飼い主様宅における猫の問題の解決につきましては、私が、
飼い主様を代理して対応の窓口となることの委任を受けましたので、
ここに皆様にお知らせいたします。m(__)m
昨日(25日)、近隣住民、個人ボランティア等5名の立ち会いのもと、
ご本人様(飼い主様)より、委任状をいただき、委任契約を交わしました。
これは、あくまでも無用なトラブル(頼んだとか頼んでないとか)を
避けるためであって、これまでご尽力くださったライフキャッツ様に
対立姿勢を見せるためのものではありませんので、誤解なきよう、
お願いいたします。
むしろ、連携してやっていただけたら、と思っております。m(__)m
先日、飼い主様より委任を受けるにあたり、飼い主様には、私でなく、
弁護士をつけることをご提案いたしましたが、飼い主様としては、
穏便に済ませたい、法的争いは避けたいと強く希望しておりますので、
いったん私のほうで、お引き受けさせていただきました。
ただ、もし、今後、法律上の争訟に発展するような事態が生じた場合には、
代理人は、私から訴訟能力を有する弁護士に代わることもありますので、
その点、ご了承ください。
このたびは、急な展開で皆様には大変ご迷惑とご心配をおかけすることとなり、
申し訳ございません。
今後、これまで猫達の救出活動にご尽力いただいたボランティアの皆様とは、
連絡を密に取り合った上で、飼い主様の希望も伝えつつ、里親探しも含めた、
よりよい解決を目指したいと思います。
ここにいる猫たちを救うために、今必要なことは、、、、
猫達のケアと救出(手術、治療、預かり等々)であることは言うまでもありません。
しかし、猫たちを救うためには、彼らにとって、今唯一の母親である飼い主様を
支えることも大切なことだと思います。
飼い主様は毎日お仕事で疲れきって帰ってきてからも、猫のお世話をされています。
決して、何もせず、放置してきたわけではありません。
もちろん、猫を100匹以上にまで増やしてしまったことについては、本人は十分
負い目を感じており、深く反省もしております。
しかし、同じ室内に暮らす飼い主様に、疲労で倒れられては残された猫たちは
もっと大変な状況になってしまいます。
飼い主の精神状態というのは、猫に伝わるものです。
私が訪問し、飼い主様と穏やかに話をしているときには、猫たちは安心した顔をして、
猫部屋からみんな廊下に出てきて、寝転がって、こちらを見ています。
人間同士が疑心暗鬼になり、罵倒し合えば、そこにいる猫たちがどれほど不安と
恐怖を味わうでしょう。
飼い主様を、精神的に窮地に追い込み、苦しめることは、そこの猫たちをも、
辛い思いにさせてしまいます。
特に、今回の現場にいる猫たちは、ちょっとした人間の言動に敏感です。
とてもとても繊細な猫たちです。
皆様には、その点、何とぞご理解いただきたく存じます。
ご不明な点等がございましたら、ご連絡いただければ幸いです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
2008年7月26日
東京都動物愛護推進員
松浦 美彌子
|