先週25日、飼い主様から猫の問題に関する対外的窓口になってほしいと、
正式にご依頼を受けたことで、
翌日26日、これまで窓口となって来られたライフキャッツの代表様と
初めてお話をしました。
代表様には飼い主様の意向によりこのようなことになったことをご説明
いたしました。今後のこともあり、直接話合いの場をもつ必要がある、
ということで、後日話し合いの日にちをセッティングし、ご連絡させていただく
こととになりました。
その際、代表様より、今後ライフキャッツと連携していくということはできないのか?
と尋ねられましたので、飼い主の意向にもよるかと思いますが、その可能性も十分
あります、ということはお伝えしました。
(今回のような事態になったのは、そもそも飼い主様が不信感を抱くように
なったからなので、はっきりYESと当方が判断してお返事することは控えさせて
いただきました)
しかし、そのようなお話をさせていただいた数時間後、ライフキャッツ様の
ブログには、、、、
「今回は飼い主側に立つ人間と私達の間に考え方の相違があり、私達が撤退せざるを得なくなるようです。
まだ飼い主の猫ですから....
今後は飼い主が気に入っている支援者達がつくと思います。」
と書いてあるので、驚きました。
『飼い主側に立つ人間との考え方の違い?』私自身は、撤退して下さい、
とは思っても言ってもいませんでしたので、
えっ?違う、、、と思いました。
そして、その翌日(27日)、、、
私は、代表様に電話をし、「何か誤解をされているようで、、、
昨日のライフキャッツ様のブログに、『撤退せざると得なくなる』と
書いてありましたが、、、、
先日は、私が飼い主の窓口として代理人になったということを単に
お知らせしただけで、排除しようとか、撤退してほしい、ということを
申し上げたつもりはないです。
直接の連絡・交渉ごとはしないでほしい、ということをお伝えしたまでです。
今後、どのような形で活動を行っていくかについては、話し合いで決める、
ということでしたよね?
私としては、これまでやってこられた実績があると思いますし、今回、
のらねこ墨田様もせっかくシェルターをご用意されたわけですので、
そのご厚意に甘え、連携してやっていただけたら、と思っています。
他にも個人の預かりボランティア様も多数いらっしゃるようですし、
ぜひ協力していただけたら、と思っております。」とお伝えしました。
代表様も今後連携してやっていくのが猫のためになる、と仰っていました。
それで、電話を切ったのでしたが、、、、、
数時間後のブログには、、、
「撤退せざるを得なくなったための説明会を開催
lifecats100ボランティア30名出席
しかし29名のボランティアが撤退に反対、今までの自分たちの猫への気持ちが絶たれてしまうことが納得できないとのこと
せっかくシェルターがあるのに収容する猫がいないことには全員納得できず
再度29名に確認し、lifecats100による残り80の全頭救出を決意」
と書かれていました。。。
ほんの数時間前に、連携(協力)してやっていきたい、ということを
当方より代表様にお伝えし、それに対して、代表様からも連携してやっていく
のがよいでしょう、ということで了承していただいたと思っていたのでしたが、、
なぜ???撤退せざるを得なくなったと書かれたり、
それには納得できないから、自分たちだけで、100%やっていく、
などと書かれていたのか、、、よく分かりません。。。
ゼロか、100か、、で、協力しあう、という選択肢はないのでしょうか???
お話したことと、つい数時間後に書かれていることが、全く違っていますと、
正直、どこまで信用してよいのか、、、不安になってしまいます。。
今後、シェルター等、ライフキャッツ様のほうにいくらかの猫をお願いする
とした場合、病気の猫も多いようなので、その治療代もバカにならなくなる
はずです。その治療代やワクチン代、不妊去勢手術、血液検査、猫の食費、
トイレ砂代等々、、、それらの精算はどうするのか、、問題が残ります。
猫の救出を急がねばならないことは、十分承知しているつもりですが、
そのために誰をどこまで頼ってよいかが、悩みどころです。
お金がからんでくる問題ですし、また、飼い主様が少なからずとも
愛情をかけてきた猫の問題でもあるからです。
(多頭飼いで、年数によって猫への愛情に差があったにせよ。。。)
また、その救出のためには、人のプライバシーにかかわる
「人様の家に入る」、という行為を伴います。
誰を自分の家にいれてよいかは、当然、居住権(所有権)を有する飼い主の
決めることです。
猫の所有権、家の所有権、などそう簡単に奪えるものではありません。
ある犯罪の犯人が家の中にいたって、勝手に侵入することは許されません。
裁判所が発行する捜査令状でもなければ、不法侵入になってしまいます。
飼い主に無断で、猫を連れ去って行くとしたら、窃盗になってしまいます。
よく、犬猫の多頭飼育崩壊の現場で、飼い主から所有権を奪って、虐待に
あっていた犬や猫を救出する、という話がありますが、、、、
それは、飼い主がそこにいる多数の犬や猫の飼育を放棄し、そこに放置したまま、
どこかに逃げてしまったりした場合などです。
残された犬や猫が、閉ざされた室内で、食べ物もなく、飢え、共食いをはじめて、
白骨死体が散乱していたり、する場合などが典型です。
また、外飼いでも、犬の多頭飼いで、外に綱でつながれたまま、雨ざらし、
炎天下にさらされたまま、餌も水も与えられぬまま放置され、犬がもう、死にそうな
すさまじい状況になっても、それでも改善せず、犬を渡さない飼い主がいた場合に、
その飼い主から、所有権を放棄させて、奪い取るべきだという議論が起こるわけです。
広島ドッグぱーくの件は、多数の犬が狭いケージに長期間入れられて、犬の背骨が
曲がってしまい、おかしくなるほど放置していた悪質な業者のケースでした。
今回は、そういう悪質な業者や、飼い猫を室内に閉じ込めて放置して逃げた、
などという例とは、全く違います。飼い主様は日々これでも頑張って、お仕事から
帰宅するとすぐに、猫達の給餌の準備にとりかかり、面倒を見ていらっしゃいます。
「○○ちゃん、○○ちゃん」と一頭づつに頻繁に声をかけながら、お世話されています
(全部の猫にではないにせよ)。ご飯をあげてお水を取り換えたあとは、今度は、
床のお掃除と糞の始末もしています。毎日、帰宅すると、その日吐いた毛玉と、
抜け毛と、トイレの掃除で、ゴミ袋は一杯になります。
ボランティアさんからもらったという強力な消臭スプレーで、壁等の拭き掃除も
されているそうです。
それを、先のような本当に悪質な多頭飼育崩壊のケースと同列に扱われている点
(全く同じような論調で述べられている節がある)が、気になっています。
今回のケースは、確かに不妊去勢手術もせずに増やし、猫にも可哀想なことに
なりましたし、ご近所にも迷惑をかけることになってしまったわけで、
飼い主としての責任は問われるべき、不適切な飼養の例だと思います。
そのために、猫を救出しなければならなくなったわけです。
しかし、先の例のように猫に対する飼育を放棄したり、猫の遺体が長年に
わたって室内に転がっていたりしたわけではありません。
(乳飲み子の遺体があったのは、ボランティア介入後の話です)
そういう、いわゆる多頭飼育崩壊ではなく、崩壊寸前のところだったわけで、
飼い主は残酷だ!猫が可哀想!という感情論が前面に出ていましたが、
その点の線引きが必要かと思います。
今後、お手伝いして下さる方々とは、信頼できる関係を築きながら、
やっていきたいと考えています。
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