2008年07月31日11時24分
三十日午前二時二十分ごろ、千葉市若葉区若松町の陸上自衛隊下志津駐屯地(平野治征駐屯地司令)敷地内の簡易トイレで、男性一等陸士(21)が頭から血を流して死んでいるのを同僚の陸士長(26)が見つけた。一等陸士のそばに小銃一丁と実弾の薬きょう十個が落ちており、陸自警務隊は自殺したとみて調べている。同駐屯地は住宅街に囲まれているが、敷地外への弾の飛散はないという。
同駐屯地によると、一等陸士は、陸士長と二人一組で同日午前一時半から同三時半まで、弾薬庫付近の見回りをすることになっていた。銃声のような音を聞いた陸士長が、周囲にいない一等陸士を捜したところ、トイレ内で倒れていた。ドアは内側から施錠してあり、陸士長は鍵を壊して扉を開けた。
落ちていた小銃は一等陸士に貸与されたもので、切り替え式で自動式に切り替えれば連続発射できる。一等陸士は昨年三月に入隊。同年六月に同駐屯地の高射教導隊に配属されていた。
同駐屯地は「武器を取り扱う陸上自衛隊で小銃を使った自殺は誠に遺憾。再発防止に努めたい」とコメントしている。遺書などは確認されていないという。
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