首都圏放送センター

2008年7月28日 21時29分更新

“ネット世界では最高の場所”

東京・秋葉原の通り魔事件で逮捕された男が、「インターネットの世界の人たちにとって最高の場所だから秋葉原を狙った」と供述していたことが新たにわかりました。警視庁は、インターネットの世界で孤独感を募らせた男が、自分の存在を主張するために事件を起こした疑いがあるとみて、さらに調べる方針です。
この事件で逮捕された派遣社員の加藤智大容疑者(25)は、自分の生活や職場に対する不満を携帯電話を使ってインターネットの掲示板に、繰り返し書き込んでいました。
これまでの調べに対し、加藤容疑者は「現実の世界で嫌なことがあってインターネットの世界に逃げ込み書き込みをしていたが、ネットの世界の人たちに無視されたので、大きな事件を起こせば見返してやれると思った」と犯行の動機を供述しています。
さらに、秋葉原を犯行場所に選んだ理由について「ネットの世界の人たちにとって最高の場所だから狙った」と供述していたことが新たにわかりました。
警視庁は、孤独感を募らせた加藤容疑者が、ネットに興味のある人が集まる秋葉原で凶悪事件を引き起こすことで、自分の存在を主張しようとした疑いがあるとみており、ことし10月に加藤容疑者の精神鑑定が終わるのを待って動機の解明をさらに進める方針です。