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スマイルサービスの不動産営業について【後編】
GET 400pt コメント数：0件 \| アクセス: 86件	07月26日14時28分配信

【前編】からの続き
http://www.222.co.jp/netnews/article.aspx?asn=21521

たしか年末だったと思う。コールセンターの給料日は20日だったから通常は28日の締めに余裕で間に合っていたのだが、2006年のクリスマス商戦でノートパソコンをヨドバシのタイムサービス特価6万5千円程度につられて買ってしまい翌月の家賃を払えるだけ手元に残らなかった。（ちなみにそのノートパソコンで今回の記事を作成）

今だから言えるけれど、ある意味、確信犯である。

「こっちから言い出すとすぐに鍵交換されて追い出されるかもしれないから、居られる間だけ黙ってしのいで追い出されたらまたネカフェでしのごう。　荷物については生活必需品だけで売り払っても大した値がつくようなものはないから、『給料日まで処分を待ってもらえばスマイルさんで処分費用を負担しなくて済むから』と言って待ってもらえないか交渉しよう」

と考えていた。

鍵を交換されたのは翌月10日を過ぎたぐらいだった。
携帯は持ち出していたので玄関ポストに入っていたビラを見てスマイルサービスに電話し、20日の給料日になれば支払い可能である旨を伝えると「じゃあ20日に今月分の家賃＋違約金と来月分を払ってもらえればいいから」ということで、その日のうちに新しい鍵を渡してもらえた。

後日、鍵を屋内の洗濯機用排水口に落として取れなくなったと勘違いし「給料日前で今日すぐには払えないけど、鍵がないと仕事に行けないから排水口から鍵を取り出しにすぐ来てください！」と言い張ったこともあるが、そのときも「スペアキーを渡しますから取りに来てください。代金は給料日でいいですから」と支払いを待ってくれた。

現在住んでいるバジリカの物件へ移る際も、そんなに悪い対応をされた覚えがない。鍵交換まで経験したのに「家賃の払いがいいから」と、本来は保証人が必要だという物件を保証人なしで契約させてくれた。

スマイルサービス物件ではないため敷金1ヶ月分が必要だったが、それで初期費用がかさんだため入居翌月の家賃支払いが遅れる旨を締め日直前に電話したら「給料日に家賃と日割り分の違約金を払ってくれればいいです」と、鍵の交換は免れた。

「鍵の交換を管理会社が無断で出来る契約条項は、それ自体が違法で無効」と言ってしまえばそれまでだが、ここで私が強調しておきたいのは

『スマイルサービスないしバジリカが求める家賃および諸費用さえ遅滞なく払っていれば、その他はとくに問題や不便を感じず生活できる』

という事である。「賃貸居住契約でなく“鍵の使用権を貸す契約”を謳っていることが既に違法」というが、その点をひとまず置いておいて話を進めると、契約は「居住ではなく一時的な使用」を条件に掲げておきながら少なくとも私は家賃を滞納した以外の理由で鍵を交換されたり、家賃＋入居時の必要経費の他に支払いを要求された事はないのである。

たとえば

「もともと所有しているオーナーの都合で急遽建て替えする事になった」とか
「他の人が使うことになったから」

といった理由で立ち退きを迫られたり、荷物を処分されたりはしていない。常識的に考えたら「居住目的で借りる契約をしていないのに使用実態が居住だったら、契約違反でいつ追い出されても不思議はない」のではないだろうか？

トランクルームを借りたときは
「あくまで荷物置き場として借りるだけで、泊まるのは契約違反」
と契約書に明記されていたから、あまり長居していると入り口の監視カメラで入退室時間をチェックされて『契約違反』で使用を差し止められるのではないか心配でしかたなかった。（だからネカフェに行く余裕がないときは極力野宿でしのいだ）

ついでに申し添えれば「使用者の立ち会い無しで管理会社が部屋に立ち入る」事を認めた条項は、実働週7日だった頃の私にはかえって有り難かった。風呂場の換気扇を回すと妙な音がするようになったとき、私が仕事に出ている間に管理会社の人が点検→修理までしてくれたからだ。（当然ながら、私個人の財物・生活用品等もろもろで盗まれたり破損されたものはない）

問題は

「何のためにルールを定めるか」
「どのような目的を達成するために、ルールをどう運用するか」

ではないか？

人のために契約を交わすのであって、契約のために人が居るわけではない。問題が生じたとき、ただ現行の法律に照らして「法にそぐわないから合わせるべき」と迫るだけでなく、状況が変化して法が今の人々の実態に合わなくなってきている可能性も考慮する必要があると思う。

記事ID A21539