飛騨アイヌ？名古屋まで先住民！？

　６月６日に「（北海道の）アイヌ民族を先住民とすることを求める決議」が国会両院で採択された。

　拙者はこれまでこれについて２回ほど異議を唱えてきたが

　今日７月21日の産経新聞に興味深い記事が載っている。

　【日本人解剖】第３章　民族の形成⑧

　地理的勾配（こうばい）が示す二重構造

　

　現代日本人男性の”Ｙ染色体”の主要な型は

　縄文系と　

　弥生時代以降に大陸から列島にやってきた渡来系（弥生系）の

　２つに大きく分けられる。

　この記事によると特に

　北部九州を中心として・それから離れるほど「縄文系のＹ染色体」の型が多くなると言う。

　この結果は

　従来からの遺伝子や体質などからの「日本人・二重構造論」とほぼ一致するものである。

　

　ところが

　Ｙ染色体は父親由来のものであるが

　もう１つの”人類史を辿る道具”である　母親由来のミトコンドリア（ＤＮＡ）を

　筑波大学名誉教授の住斉（すみ・ひとし）氏が東京都老人総合研究所の田中雅嗣氏のデータと合わせて調べた結果面白いことが分かった！

　同じ岐阜県の　南部の美濃地域と　北部の飛騨地域の

　ミトコンドリア（細胞のエネルギーを作る小器官）によって母方のルーツを試算したところ

　飛騨　縄文系　69％

　美濃　縄文系　40％

　と大きな差が出たのである！

　住教授は

　「県北の飛騨は山間地で・南部の美濃は平野部です。

　日本書紀の５世紀始めの記事や平安時代の太政官令に

　飛騨の人たちの顔付きや言葉が他と違っていると記されています。

　水田稲作に適した土地がほとんどなく・山深い陸の孤島だった飛騨には渡来人集団は進出せず・現代まで在来縄文人の子孫が多く残ってきたようです」

　と見ている。

　

　何だあぁ～っ！

　岐阜県の飛騨地方にもアイヌ人？

　いや！縄文人（の子孫）が居たではないか！？

　彼らもアイヌ民族と同じ「日本列島の先住民」なのかいや！？？？

　

　中堀豊・徳島大学教授も

　「関東甲信越地方のある県では

　縄文系のＹ染色体が都市部では他地方とほぼ同じ20％～30％だったが

　山間部では　50％　と高かった！」

　と報告している。

　

　この記事での調査報告は

　「アイヌだけが日本列島の先住民」とは単純には言えないことを示している。

　日本人全部や地域の全部を調べたわけではないが

　日本列島の歴史は

　従来からの縄文人と稲作渡来民が混在して暮らして形成されてきたのである。

　この調子だと

　「平家の落人部落」や「名古屋の人たち」も

　異民族に見えてくるではないか！？

　あの何かと言えば「みゃ～♪　みゃ～♪」猫の鳴き声に似た名古屋弁は

　どう考えても異人種である。

　宇宙人 Alien の可能性もある・・・

　（無い！無い！これは冗談です・・・）

　少なくとも日本有数の大都市でありながら名古屋の人たちは”都会の中の田舎っぺ”であることは間違いない！

　

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